宮島・弥山☆念願の山でリハビリ・ハイク


- GPS
- 04:19
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 702m
- 下り
- 715m
コースタイム
- 山行
- 3:24
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 4:19
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
船
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好に整備された一般登山道 |
写真
感想
宮島の弥山、この山は私にとって特別な山となった。仕事先の倉敷で未明のランニングで足元に張られたチェーンに躓き膝蓋骨骨折を受傷したのは23日前、1/23日のことであるのだが、翌々日の広島の出張を控え、部下達の二人とこの弥山〜岩船岳にかけて早朝のトレランを予定していたのだった。勿論、出張は全てキャンセルし、早朝の山の上からの瀬戸内の多島美を眺める計画は水泡に帰したのだった。
その広島への出張のついでに広島の山を訪れるのにどこがいいかと調べるうちに、宮島を含めて、広島湾周辺の山は瀬戸内の島並の眺望を誇る山が多いことに気がつく。山からの眺望がいいことも重要であるが、宮島の他、能美島、江田島を始めとして大小の島が入り組んで複雑な地形を形成しているからとも云える。瀬戸内でこれほどに島々が集中する場所はと云うと意外と限られる。
今回は久留米への出張の帰り、広島で途中下車して宮島の弥山を訪れることにする。他にも広島で観たい展覧会があり、また翌日にお逢いしたい人もいたので、そちらの方が余程、重要な目的であったのだが、骨折以来、二三日に初めて階段を両足で交互に降りることが出来るようになったので登山のハードルを上げるのに程よいコースのように思われた。
広島で家内と落ち合うと、ひろしま美術館を訪れた後、宮島口へと移動し、フェリーに乗る。駅で荷物を預けると丁度、フェリーが出港したところであった。JRのフェリーのチケットを購入した後、土産物屋が立ち並び賑やかな一角を覗いた後、改札が始まるというので船の方へ行くと、こちらは別の会社のフェリーでJRのチケットでは乗船出来ないという。慌ててチケットを購入したあたりに行くと、JRのフェリーは次の便が出港間際であった。残念ながらまだ走るという動作が出来ない。ひたすら急ぎ足で歩いて、何とか出港に間に合った。
宮島の桟橋に到着するとまずは多くの観光客で賑わう厳島神社へ。潮が干いた状態であったのだが、もう少し潮がひくと神社の前を歩いて対岸に渡ることが出来たようだ。しかし、潮が満ちた状態の方が海の上に建てられたこの神社の神秘性、非現実性を感じるにはいいように思われる。
登山道はいくつかあるが、厳島神社の奥、弥山登山コースという看板に誘われて島の奥へと入ってゆくと、大聖院の脇から登るコースへと。恐らくこのコースが最もポピュラーなコースのように思われる。登山道に入ると道は延々と石段で綺麗に整備されており、登山道というよりも遊歩道である。
多くの観光客とすれ違うのだが、その殆どは外国人である。トレッキング・シューズを履いている方もいれば、普通の革靴で歩いている方もおられる。厳島神社を訪れていた観光客にはもう少しは日本人がいた筈であるが、日本人は厳島神社を訪れたついでにわざわざこの弥山に登ろうと思う人は少ないのだろう。
間もなく堰堤が現れる。谷に沿って山崩れの痕がみえる。どうやら平成17年の台風14号により発生した土石流のようだ。以前の登山道にはロープが張られ立ち入り禁止となっているが、この土石流により登山道を作り直されたようだ。
駒ケ林との鞍部を過ぎると立派な仁王門がある。庫裏と呼ばれる建物を過ぎると鬱蒼とした林の中の急登となり、登山路はいくつもの大きな岩の脇をぬけてゆく。干満岩
山頂は360度の展望を期待していたのだが、広島市街方面は展望台に遮られている。この展望台は16時で閉められた後であった。山頂からすぐ下の岩場では数名の外国人が話こんでおられる。間もなく姿を消したが、やはり大聖院コースへと下っていったようだ。
山頂からの多島美を堪能するといよいよ獅子岩へと向かう。獅子岩はロープウェイの終点であるのだが、ロープウェイは2/12より3/1まで設備点検のために休業中のようだ。ここからの景色は山頂に遮られて西側の眺望がないものの、広島市街方面を含めて東側の眺望は素晴らしい。
登ってきた大聖院コースを戻れば日没の時間までには戻れたのであろうが、下山は獅子岩から夕暮れの情景を楽しみながら尾根道を下ることにする。榧谷駅までは羊歯が多く、随所に東側への眺望が開ける尾根を緩やかに下ってゆく。
ロープウェイの榧谷駅の下を潜ると今度は尾根を下るのだが、樹林帯となる。徐々にあたりは暗くなり、広島の街の灯りが灯りはじめる。尾根の下のあたりになると広島方面の眺望はきかなくなったが、宮島口方面の夜景が見えるようになり、厳島海峡を行き交うフェリーが鮮やかに明るい光を放つ。
博打尾から紅葉谷へと下る頃には遂にヘッデンの明かりを必要とする程に暗くなる。程なく紅葉谷公園に下ると、公園の電灯のおかげでヘッデンに頼る必要はなくなった。薄明るくライトアップされた厳島神社にたどり着くと、すっかり潮が満ちている。大勢の観光客を乗せた屋形船が鳥居の間を潜るべく、クルーズしてきたところであった。
シャッターが下ろされ人気が少なくなった土産物屋街をのんびりと歩いていると、いつしか19時のフェリーの時間が迫っていることに気がつく。次の便は19時半である。大桟橋へと歩みを急ぎ、何とかフェリーに間に合うのだった。
この島にはまだまだ尽きせぬ奥深い魅力があるようだ。今度、来るときには岩船岳を訪れ、海岸を歩いてみたいものだ。
宮島は好きな場所なので幾度も行っておりますが、弥山へは上がったことがないんです。3時間もあれば登ってこれるんですね。
家族に待っててねって上がってくることも出来ないことは無いんですが、一応けじめとしてその様なことは止めております。
お土産店街もいい匂いがしていたな〜 ガラ・ルファの皮膚の角質掃除ってまだやってましたか? まあ、ミーハーなお話ですけど。
呉もお気に入りなので帰りに寄って、海上自衛隊呉基地の艦艇を見たり、潜水艦あきしおに乗ったりして遊んでおります。
年甲斐もなく、また行きたくなってきました。
ののさん 早速にもコメントどうも有難うございます。
>3時間もあれば・・
大聖院コースや紅葉谷コースといったメジャーコースを辿ればもっと早いでしょうし、少なくとも大聖院コースは山頂直下まで石段が整備されており、普段、山を歩いたことがない人でもとても歩きやすいのでご家族とご一緒でも問題なく行けるのではないでしょうか。今回は運休中でしたが、ロープウェイと組み合わせるという方法もあると思います。レコに書きましたが、ロープウェイの終点の獅子岩、山頂からの眺望、いずれも素晴らしいものがあります。
>お土産店街もいい匂いがしていたな〜
対岸の宮島口に戻ってから食べる予定にしていたので、我慢しましたが、焼き牡蠣と穴子飯の誘惑に抗うのは努力がいりますね。
>ガラ・ルファの皮膚の角質掃除
宮島水族館ですね。健在です。今回は割愛しましたが、皮膚掃除してもらいたかったです。
>呉もお気に入りなので・・・
呉の近辺にも野呂山をはじめ、いくつかの望海山があるようです。今回、野呂山もとても迷ったのですが、私も呉のあたり、望海山ハイクを兼ねてまた違う季節に訪れてみたいと思います。
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