四阿山〜根子岳 花咲く高原でカモシカとの散策


- GPS
- 05:46
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 971m
- 下り
- 949m
コースタイム
- 山行
- 5:26
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 5:47
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
菅平牧場駐車場、帰路時に200円徴収。 浅間シャクナゲ園へは、順路看板あり。途中ダート道。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
浅間しゃくなげ園内の歩行約3kmはルートに載せていません。 |
その他周辺情報 | コマクサが開花した浅間シャクナゲ園へ立ち寄った。寄付金300円。 |
写真
感想
6月水無月。県内外各地のレンゲツツジが見ごろを迎える。
近所の赤城山は必ず行くのだが、昨年訪れた四阿山、根子岳からの残雪北アルプスの風景と牧場のつつじが美しく、今年も訪れることにした。近隣の湯の丸高原もレンゲツツジがさらに見事だ。
高層雲がとれる11時には快晴となる嬬恋方面。日も長いので4時過ぎに出立。
朝焼けの赤城山を見ながら車を走らせる。定期便のトラックのスリップストリームに入り燃費節約。2時間で菅平牧場に到着。5、6台すでに停まっていた。車中泊の方もいた。牧場や売店脇には満開のレンゲツツジ。
気温9℃、爽やかな空気の高原を出立。北アルプスの残雪白屏風が美しい。暑くなることを予想しTシャツのみ。牛に見送られて登山道口へ。シラカンバを縫うように歩いていくとレンゲツツジが花開いていた。木橋を渡る手前にはミゾホウズキ、クルマムグラの群生。水辺脇にはクリンソウ。
さらにシラカンバの樹林帯を登っていくとレンゲツツジ。スズランが可愛らしく花開いていた。小四阿のピークからは視界が開け美しい景観。イワカガミ、ミツバオウレンが花開いていた。
岩稜地の中四阿からの景色を堪能し、下りこんで登り返す。長池分岐手前のイワヒバリがさえずりシラビソとハイマツ帯に差し掛かった時、ふっと気配を感じた。南側のややタルミ地帯、低いハイマツの間からカモシカがのっそりと現れた。私はカモシカとの遭遇率がなぜか高い。同じにおいがするのだろうか?
距離にして10mほど、傾斜が緩い地帯なので登山道から離れ近づいてみる。獣が獣を呼んでいる。こちらが風上なので、来るのが分っているのだろうが、全く逃げる気配すらない。私を見ているだけでゆっくりと草を食みながら歩いている。
5mまで近づき、並行するように一緒に歩き出した。歩きながらつぶさに観察。やや小さく若い個体、毛艶は良いがおなか周りはそれほど太くない。お尻や後ろ足はしっかりとしているが、右の角先が欠損していた。200mほど一緒に歩き、かなり離れてしまったので別れを告げて登山道へ戻った。
根子岳分岐を過ぎると山頂が見えた。的岩分岐から木階段を上がる、ミネザクラが満開となるビクトリーロード。信州祠へ参拝し山頂へ。群馬祠は工事中で解体し石積だけ。カモシカと遊び過ぎて余裕の2時間22分かけての登頂。山頂には先行者二名。ほぼスタートが一緒だった女性は先に到着されていた。
爽やかな風が緩く吹く山頂からは、快晴の青空と360度の美しい景色が広がる。春霞だが富士山、北、中央、南アルプス、頸城山塊まで良く見通せた。残念ながら谷川武尊方面はガスがありよく見えなかった。山頂東端へ行き、浦倉山先への稜線を目で追い、群馬県県境稜線トレイルの未踏破区間を確認した。開通は8月11日山の日。
しばし景色を堪能しゆったりと下りて根子岳へ向かう。北アルプスはガスが出始め、頸城からのガスが流れて白馬は雲海のようになっていた。根子岳分岐からの西斜面は泥と木の根で滑りやすく歩きにくい。下りこんで大隙間に出る。
見上げると青空に美しい初夏の根子岳。沢を抜ける風が心地よく吹き、ホトトギスのさえずりが気持ちよくこだまする。登山道を彩るイワカガミ、ミツバオウレン、ショウジョウバカマを見ながらゆったりと登っていく。南側の沢下にはムラサキヤシオの群生が見えた。今日の山行は急ぐ理由が見当たらない、快晴の青空と美しい花々、素晴らしい眺望、カモシカと一緒に高原を歩み、雄大な自然に抱かれながらの散策。
鬼遊びの庭を過ぎると根子岳山頂。ここにも祠がある。参拝しまだ10時過ぎなので下の展望台で昼食にする。菅平高原と北アルプスを見ながらぶらぶらと下っていく。シラカンバ林が現れるとその袂にレンゲツツジ。まだ蕾が多かったが、下るにつれて開花の度合いが増えていく。
展望台で昼食。水浸しパスタでジェノベーゼを作った。振り返ると青空に根子岳、菅平牧場の草原とレンゲツツジ群。幸せな気分でランチを食べた。再装備して下っていくが、レンゲツツジの群生が圧巻。湯の丸や赤城ほどではないが、色彩感覚がおかしくなるほどの原色。残雪の北アルプスが良い雰囲気で映える。車が見えているが、なかなかたどり着かない。
駐車場に着くが、カメラを持って牧場の脇をぶらぶらする。レンゲツツジ咲く広大な牧場に放牧された牛と根子岳を眺めた。青空と草原のキャンバスに美しい赤橙色の花が描かれているようだった。このまま時が止まれば良いのだがと思った。
正午過ぎで空いている144を戻り、キャベツ畑と嬬恋農場を突っ切り、ダートを激走すると浅間しゃくなげ園に着いた。平日の午後車は一台だけ。シャクナゲは終盤だが、コマクサを観賞にやってきた。砂礫地に少ないが咲いていた。折角なので整理運動がてら尾根山頂地点まで約3km周回してきた。バカ尾根は目の前、トラバースすれば十分取り付きやすく鋸岳まで余裕で行けそうだ。
駐車場に戻り、嬬恋高原と登った四阿山を眺め帰路へ着いた。戻ることを惜しむようにいつまでもサイドミラーに映る浅間山を眺めていた。
growmonoさん こんばんは、
四阿山、根子岳のレンゲツツジ、浅間バカ尾根のコマクサ、
いいですよね、
この分だと、湯の丸、烏帽子でもレンゲとコマクサ開花しているかな
期待が膨らみます、
梅雨に入ってしまいそうだけども、又行って見たい山頂です、やっぱり花があり展望がありの山はいいですね。
こんばんは、yasioさん。
湯ノ丸方面と迷いましたが、標高が高くさらに眺望の良い四阿山にしました。
湯ノ丸のつつじ祭りは今週末8日からで、7月1日まで開催されます。
私は池の平と合わせて6月下旬に行こうと思っています。
コマクサも見られますからね。個人的にはシナノオトギリが好きです。
昨年は梅雨の晴れ間の7月2日に、篭ノ登山から池の平入りしてます。
雨なら雨でも楽しめる山行にしたいですね。
growmonoさん
2箇所めぐり恐れ入ります。
もうシャクナゲ園の上のコマクサが咲いていましたか
だいぶ立派に育ちましたね。
私が5年前ぐらいに訪れた時は移植したてのようでした。
また見に行く楽しみが増えました。
有難う御座いました。
こんばんは、iiyuさん。
高原の早朝は爽やかで気分が良いですね。
しかも快晴でしたから頂上からの眺望も良かったです。
山間部のレンゲツツジは10日ほど早いような気がします。蕾が多かったです。
その代わりムラサキヤシオが満開でしたね。小さな花々もたくさん見られました。
レンゲツツジは牧場に圧倒的に咲いていて満開です。今週末は見頃ですね。つつじ祭り。ゆっくり行っても正午には下りてしまうと予想していたので、しゃくなげ園には最初から寄る予定でした。
浅間しゃくなげ園の開花状況のブログに、コマクサ開花が出てましたので、今年は早いのかなと思い見に行きました。少ないながらも花付きが良いものもありました。尾根山頂部の砂礫地の方が多かったですね。コマクサやカタクリは花が咲くまで何年もかかりますから、大事に育てていって欲しいですね。今年は草津元白根山には行けないので、池の平や日光白根山に足を運ぶ予定です。
6月の四阿・根子の花の様子がよく分かりました。ありがたいレポでした。時間はgrowmonoさんの1.5倍かけないと歩き通せない爺ですが、歩きが遅いと逆にたくさんの花との出会いがもてます。と、ちょっぴり自分を慰めています。
私がこの山域に入るのは、レンゲツツジが終わる頃です。カラフトイバラ・グンバイヅル・イワオウギ・アズマギクなどに出会いたくて通っています。
近くの湯ノ丸だと、烏帽子岳の方が花が多いですね。ウラジロヨウラク・ナツグミ・サラサドウダン・ベニバナイチヤクソウ・ハクサンチドリ・ミヤマハンショウヅル・グンナイフウロなど、これから山を彩ることでしょう。
今後も、growさんのレポ楽しみにしています。
こんにちは、suro-ninさん。
私と同じような感じのハンドルネームですね。私は現代の素浪人になりたいです。
プロフィール拝見しましたら、yasubeさんのご友人でらっしゃる、大歓迎ですよ。
無積雪期の四阿山ですと、6月のレンゲツツジと8月のマツムシソウ時期に訪れております。積雪期のほうが圧倒的に行くことが多い山です。
カラフトイバラ、イワオウギとは、また渋いお花をお好みですね。グンナイフウロはいいですよね。気品ある花です。池の平湿原へ毎年行くのでそちらにもありますが、烏帽子岳と合わせて行けると花の種類も増しますね。
県内が主ですが、暇があればうろうろしてますので、楽しく撮影した写真をアップしたいと思います。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する