オプタテシケ山



- GPS
- 51:56
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 1,712m
- 下り
- 1,716m
コースタイム
林道入口(9:04)-登山口(11:10)-Co1141(13:27)-テン場(15:50)
(2日目)
テン場(5:14)-美瑛富士避難小屋(5:55)-デポ地点発(6:59)-石垣ベベツ間コル(7:33)-ベベツ岳(8:09)-ベベツオプタテコル(8:48)-オプタテシケ山山頂(10:25)-ベベツ岳(12:20)-石垣ベベツコル(13:03)-テント設営(14:00)
(3日目)
テント撤収(7:08)-Co1141(11:16)-登山口(12:11)-林道入口(12:42)
天候 | (1日目)曇りのち晴れ (2日目)雪ときどき曇り (3日目)ホワイトアウトのち高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
この時期、美瑛富士避難小屋の利用はまず不可能。 目標物が少なくGPSが無いときついと思った。 |
写真
感想
さて、当初の予報では3日から5日は申し分ないお天気となるはずだった今年のゴールデンウィークである。
ここしばらく山にも行っておらず仕事も忙しいが山岳会のメンバーが計画した美瑛側からのオプタテシケ山山行に参加させてもらうことにした。
本来の計画は1日目でベースキャンプ設営。二日目にオプタテシケ。三日目に美瑛岳・美瑛富士でベースキャンプ撤収の上、下山という計画だった。
準備段階で山岳会の新人さんも加わり3名パーティとなり、不安と期待の渦巻く中、テレビではお天気予報はどんどんと崩れてきて、落ち着かない日々を過ごす。
当日、白金温泉に近い美瑛富士登山口に車を駐車すると札幌ナンバーの一台が到着する。オプタテシケ山に直接登るそうだ。
しばらく林道を歩き、本当の美瑛富士登山道の入り口からしばらく作業道の道なりに進む。
涸沢沿いを屈曲し美瑛富士の裾野をトラバース気味にルート取りするところでどうしてもリーダーは美瑛富士に直登したいのか(笑)どんどんと登って行ってしまうのでGPSを見せながら僭越ながらも夏道にぶつけるルート取りに変更してもらう。
パーティの速度は視界も無いこともあり、全く進まず、美瑛富士避難小屋の下の沢型(夏道の近く)ににテントを張る。
非常に固い氷層に阻まれて風よけブロックも十分に出来なかった。失敗したのは掘ってもハイマツも出なくてテントをデポするならこの地帯はアンカーを用意すべきだった。
翌日は朝三時起床で五時に出発。美瑛富士避難小屋が使えることを期待してテント撤収し、全装を持ち上げる。
美瑛富士避難小屋に到着するも屋根の棟が覗くぐらいで掘り起こそうにも固い氷層に歯が立たない。
テン場も同じようなものである。
とりあえず、オプタテシケ山に行くのに必要のない荷物を近くの岩陰にデポし、石垣山の西を巻いてベベツ岳に向かう。
さくさくとアイゼンが効いて気持ちいい。視界が全くなくて気持ちが悪い。
オプタテシケ山の最後の登りは結構急で新人さんを抱える我がパーティは慎重に進む。
ドーム上の岩が見えてあれが頂上と思ったら、最後にもう一登りがあり、しかも私が作ったGPSのルート設定ではそこで終わりなのに少しだけ東側に山頂があった。
山頂からの視界は皆無であった。
無事に着いたが新人さん。疲労困憊ぎみでちょっと心配。下りのアイゼン操作に注意を指示する。慣れてもらうしかないのだが・・・
下りでは多少視界が開けてくる。
逆に北側の崖がしっかり見下ろせて恐怖感があるし、ベベツ岳への登り返しが壁の様でちょっとうんざり。
ベベツ岳山頂まで行くと3人パーティが居てこの山行、山中での初めての人間との遭遇。2匹の蝶々が雪の中を舞っていた。
ここまで行けばベースキャンプ予定地の美瑛富士避難小屋付近のテン場までは下りがほとんどの楽な行程となる。
予定より相当早くテン場に到着し、7時には就寝した。この山行中、本当に美味しい食事を用意してくれたリーダーに感謝である。
新人君がベールを4本も持ち上げていたのには感心するやらなんやら。
翌日、風が強く完全なホワイトアウト。
美瑛岳・美瑛富士は諦めることとしてテントを撤収し下山を開始。
新人君。全装にテレマークはさすがにきつい。しかも、もともとオフピステには慣れていないようだ。惜しいところで転倒を繰り返す。
どんどんと疲れが溜まっていくのをどうしようもなく眺めているしかないが、やっと作業道が出てきて、彼も快適に滑り出した。
林道入口には1時前には到着。それでも新人君の疲労から見て早々に撤退を判断したリーダーの決断は正しかったと思う。
視界は全く恵まれず、久しぶりの山泊まりで疲労はあるがそれさえも快く感じる山を満喫した3日間だった。
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