【敦賀】鉢伏山〜ウツロギ峠をスルー



- GPS
- 07:57
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 733m
- 下り
- 740m
コースタイム
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 2:12
- 合計
- 7:57
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
戻って、信号による片側交互通行の葉原隧道を抜けた北口、地形図の送電線のすぐ北のふくらみに駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありませんが一部を除いてヤブ山登山であり、登山道はありませんのでルートファインディングの方が重要です。出かけられる際は自己責任でお願いします。 |
その他周辺情報 | 敦賀IC付近以外にコンビニ等はありません。 |
写真
感想
低山の新緑も進んできました。今週は美濃を少し離れて敦賀のお山・鉢伏山へ。本当は積雪期に歩くつもりだったので、今庄365スキー場を通らずに登れるルートとして考えておいたものでした。新緑期ならばもう少し大きく周回しようということで、そうなると車がもう一台必要になるので山友・山だよ姉さんをそそのかし?同行していただくことになりました。
【葉原隧道北口P〜四等・舟ヶ谷】
下山口となるウツロギ峠に現地集合、私の車をデポして山だよ姉さんの車で登山口に向かいます。北陸道の上下線のトンネルに挟まれた、いかにも窮屈そうな葉原隧道はやっぱり信号による片側交互通行となっていました。それを抜けて北口からしばらくの、登りに使う巡視路へ続く道の分岐にあるふくらみに駐車。
高速道路を飛ばす車たちをすぐわきに見ながら準備をしてスタートです。フェンス伝いに歩いていくと高速道路をくぐり、それに沿って南下。すぐに左手に巡視路入口があります。これを入って植林の道を行くと、谷を渡り対岸の尾根をジグザグに登っていくプラ階段の道になります。イカリソウの株が見られますが、すでに花は終わってしまったようです。やがて一つ目の鉄塔に出合い、その先からは雑木林となり新緑がまぶしい。しばらくで植林の伐採地となり、2つ目の鉄塔広場に登ると敦賀の海が眺望できますが、今日は霞みが強くちょっと残念でした。
ここから巡視路と離れ、尾根を東へ分け入ります。植林の中に舟ヶ谷の三角点があり、小さなプレートがつけられていました。
【四等・舟ヶ谷〜鉢伏山】
しばらくは植林の中の道のようなそうでもないような道を進みます。林床には若葉を広げたクロモジがびっしり。美濃の山ならこれがシロモジとなるところ、北陸の山なんだなと実感します。
植林を抜けだすとヤブはたいしたこともなく、新緑の美しい自然林の道になりました。自然と歩みも遅くなるというものです。ユキツバキの咲き残る急な斜面を登ると顕著な尾根となり、足元ササの軽いヤブコギとなりました。今年は雪が少なかったせいなのか?早くも小さなヤマダニがズボンのすそに張り付いてきます。時々立ち止まっては叩き落としながら進みます。
北からの大きな尾根が近づくと尾根は緩く開けてきて、ブナも目立ち始めます。日差しが弱いのが残念ですが、ほわほわと芽吹く背の高い木々の森が実にいい感じです。この時期のヤブ山の楽しみですね。
北からの南越前町との市町界尾根に乗り南東へと向きを変え、ますます新緑で賑わう麗しい森を登っていきなり大きく切り開かれた鉢伏山山頂に飛び出しました。冬季は今庄365スキー場からたやすく登れる山頂です。霞はますますひどくなり、展望は全く得られません。この先もヤブ尾根なので、ここでシートを広げてお昼までの大休止とします。
【鉢伏山〜四等・野々末】
さて、後半戦です。三角点すぐ後ろは傾斜がきつそうなので、スキー場トップに出てから適当にヤブに突入します。狙いの尾根芯に乗るまではかなりのヤブコギを強いられ、これなら三角点すぐから入った方がよかったかなと^^;
尾根芯に乗ってしまえばさほどひどいヤブはなく、時にはしっかりした獣道も拾えたり。すっかり空がかげってしまい日差しが当たらないものの、こちらの尾根も新緑が見事です。かなりの激ヤブもあるという情報もありましたが、まだ芽吹き始めのこの時期なら全然大丈夫でした。まあ、下りということもありますが。それに目印のテープ類もあり、割と歩かれているんだということがわかります。
どんどん下ると右手の谷から植林が上がってきて、小さなコブを登るとそこが四等・野々末でした。車1台のときならこのすぐ先のコブから北へ下れば駐車地に出られるのでコンパクトな周回ができます。
【四等・野々末〜五幡山〜ウツロギ峠】
右手植林となりヤブも全くなくなった尾根をさらに進んでいきます。すると前方に何か暴れまわっているものが。よく見ると猪ではありませんか。こちらの熊鈴の音に気が付いているはずなのに、そこから離れようとしません。弱ったなあと様子をうかがっていると、なんとその後ろ脚にワイヤーがくくられています。そう、くくり罠にかかっていたのです。尾根幅のない場所なので避けて通ることができません。近づきながらルートを探り、何とか斜面をトラバースして迂回することができました。厄介者の害獣もこうしてみると哀れにも思えますが、どうしてやることもできず、ただ安らかな死を願ってやるばかり。
そしてよくみてみると、尾根上の木々のあちらこちらにくくり罠が仕掛けられています。ワイヤーの輪や、その下に埋まっている小さなカップは人間の登山靴がハマることはないでしょうが、一応警戒しながら進みます。すると先頭を歩いていた山だよ姉さんが悲鳴を上げます。なんと今度は鹿がかかっていました。こちらに気づき死に物狂いでもがいているのが気の毒なので、速やかに迂回して退散します。ここのくくり罠の仕掛け主はよほどの達人なんでしょうかね。
そして尾根幅が再び広くなり、山頂道標のたてられた五幡山に到着です。ここから先は巡視路兼登山道となるのでまさか罠が仕掛けられていることはないでしょう。緊張から解放されてほっと一息。
あとは素晴らしく整備された新緑の美しい巡視路を快適に下り、鉄塔に寄り道してウツロギ峠へと帰り着きました。
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