冬の白毛門〜笠ヶ岳(回想)
群馬県
Tempura
- GPS
- 32:00
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 1,315m
- 下り
- 1,298m
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2日目:幕営地‐笠ヶ岳山頂‐幕営地‐白毛門山頂‐松ノ木沢の頭‐駐車場
| 天候 | 2010年12月18日(土):雪 2010年12月19日(日):快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2010年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
この時期は未だ車で進入可でした。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
※過去山行記録です。 朝から降雪があり、駐車場には若干の雪が積もっていたものの夏とほぼ同じスピードで歩ける程度でした。 松ノ木沢の頭からは雪量が増え、ペースが半分程に落ちます。 この頃は冬道を知らなかった為夏道を忠実に辿っていきました。(2月頃に行った白毛門は夏の面影が全く無いほど雪で埋め尽くされてました。) 白毛門山頂では山頂標識と山座同定盤が元気に顔を出していました。 白毛門から笠ヶ岳への稜線では膝下位の雪。 笠ヶ岳の登りでは所々クラストしている箇所がありました。 |
写真
拍手降雪で視界が悪い。
テンションも下がる。
この日最初で最後の写真。
美しすぎる。
周りに誰もいないので、馬鹿みたいにテンションを上げてみる。
谷川素敵です。
でも厳冬期の谷川はもっと格好良かった。
感想
東日本大震災、原発問題の余波が冷めやらぬ中、季節はすっかり春となりました。
3月は初冬季山行の総括として【仙ノ倉北尾根〜谷川西黒尾根】をやろうと計画していたのですが、上記の影響で決行できず。
そんな中途半端な状況になってしまいましたが、これからの季節と次回の冬に向けて過去山行の回想記を綴っていこうと思います。
筆不精なもので、過去山行の記録は写真しかありません。
なのでコース状況等は曖昧な記憶を元に記述しており間違いがあるやもしれません。
冬山初心者の馬鹿な体験談として読んで頂けたら幸いです。
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2010年春に「今年は冬山に行く」というかなり漠然とした目標を立てました。
そんな戯言を言い出した理由は、
��:5月の雨飾山に登って、雪景色にえらく感動した事。
��:新田次郎の「孤高の人」に感化された事。
��:「冬でもある程度の標高のある山に登りたい」という単純な願望。
でしょうか?
自分でもよく分かりませんが、登山を重ねるにつれてヘタレな自分でも徐々に冬、雪のある山に魅かれて行ったのかもしれません。
春の時点では以下の問題がありました。
1:冬装備をなに一つとして持っていない。(軽アイゼンならあります。キリッ)
2:冬山の知識が皆無に等しい。(ピッケル?なにそれおいしいの?)
3:冬山の経験がない。(当たり前ですが)
解決方法としては
1:登山用品店の人に聞いて買い集めよう。
2:本とネットで調べよう。
3:行けば分かるさ・・。
という行き当たりばったりな対処方法でした。
そんなこんなで何とか装備を整え、ある程度の知識を蓄え、今回の山行と相成ったわけです。
当初の計画では、
【土合入山‐白毛門‐笠ヶ岳‐朝日岳‐清水峠‐七ツ小屋山‐蓬峠‐土樽下山】
を1泊2日でこなそうというもの。
実際には、コース状況に記述した通りとなりました。
敗因として挙げるときりがないのですが、纏めると
・装備不足。(輪かんじき等の浮力アップ装備を持っていない。湿った雪で濡れてしまうようなヤッケを着用していた。)
・体力不足。(天幕装備を背負って雪道を歩く訓練をしておらず、ペースがすっごい落ちた。)
・スキル不足。(雪上での天幕設営、雪の付いた装備の管理等がずさんであった。)
といった感じです。
1日目で最低でも笠ヶ岳避難小屋までは行こうと思っていましたが、体力、時間の限界により中途半端な場所で設営せざるを得ませんでした。
天幕のポールを曲げてしまったり、凍った靴を溶かそうとして靴紐を溶かしてしまったり。失敗が絶えませんでした。
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苦渋を飲まされ続けた1日目でしたが、2日目の朝は谷川を赤く染めるモルゲンロートで迎えてくれました。
前日のドタバタで全身ボロボロの状態だった為、縦走は諦めて笠ヶ岳を空身で登り、帰途に着くことにしました。
笠ヶ岳の山頂は今までで一番の感動を与えてくれました。
抜けるような青空と一面に輝く銀世界。
風さえなければ、いつまでもその場所に居続けたい気持ちにさせてくれます。
しかし寒いのでさっさと撤退です。
帰途では快晴の日曜日もあってか、多くの登山者が登ってきます。
すれ違う方々に
「こいつなんでこんな時間に降りてきてんの?」という冷やかな目で見られつつ、白毛門に冬の再訪を誓ったのでした。
【追記☆2月の白毛門☆】
2011年2月上旬に白毛門の再訪を果たしました。
既に駐車場は1メートル以上の雪で埋もれた状態。しかし先行の方々の有難いトレースで特別な苦労もなく登ることができました。
小雪が舞いつつの微妙な天候で、松ノ木沢の頭以降は濃いガスに覆われて視界もあまり利きませんでした。
そんな中でも白毛門の雪化粧はしっかりと伝わってきました。
爺岩、婆岩以外は一面白に染まり、東方面に力強く張り出した雪庇。
訪れる度に、異なる顔を見せてくれる白毛門。
いつかは沢登でも訪れてみたい山です。
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