北八ヶ岳スキーで周回は大変 北横岳-五辻-茶臼山-縞枯山


- GPS
- 11:40
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,082m
- 下り
- 1,070m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前日までに新雪が30センチ程、上では降ったそうなので最初はどこもラッセル気味だった。 <ピラタスロープウェイ山麓駅-山頂駅> まだ始発のピラタスロープウェイの前だったので、スキー場の端を歩いたが圧雪されており歩きやすい。クワッドリストの終着の先の左の上級コースは、途中から圧雪されておらず、端はツボ足だと埋まるので右側のコースを歩いた方が良い。 <山頂駅-北横岳> 坪庭から樹林帯の登りが始まるまでの短い区間で、朝一だと少しラッセルぎみ。北横岳ヒュッテから北横岳までは、大学の山岳部とおぼしきパーティーが歩いてくれていたので大丈夫だった。8人位のパーティーで全員がワカンを装着していたが、前日に亀甲池から北横岳まで何と11時間もかかったとの事。無雪期のコースタイムが1時間20分、一人なら1日かけてもたどり着けなかっただろう。。。 <北横岳-五辻> スキーが滑れるのは、山頂駅から五辻に向かう登山道になってから。それも本格的な下りが始まって。。。山頂駅に戻らずに、ショートカットで五辻の登山道を目指したが、ファンスキーの板が埋もれて脱出に時間を要した個所が2カ所も有った。クロカンのヘビーツーリングの板では、この様な事はここで無かったので、ファンスキーの板の浮力が足りないためと思われる。こまかなアップダウンが多く、シールを貼ったり、剥がしたりに時間がかかるので、スキーには向かない。 <五辻-茶臼山> 朝一番で降りて来た人は、ラッセルが大変だったそうだが、午後までには大勢の人が歩いたので、コースをはずさなければ大丈夫。五辻の雪原で登山道から離れてスノーシューで歩いた人が、雪の深みにはまってしまってなかなか抜け出せず、危うく大声で助けを呼ぶところだったと言っていた。この日はどこも登山道を外すと大変な目に有った様だ。 <茶臼山-ピラタスロープウェイ山麓駅> 人が大勢歩いているので、コースをはずさなければ大丈夫。山頂駅から山麓駅までは、スキーなので問題無し。 アイゼン、ワカンやスノーシューが無くても歩けるコースだが、登りは踏み固められた所は滑るし、人が歩く前だと踏み抜いて脱出に苦労するので、やっぱりこれらは持っていった方が良い。 |
写真
感想
どの位、ファンスキーで行けるか試すのを兼ねて、懐かしの北八ヶ岳に行ってきました。スキーの靴にアイゼン、ワカンが合わずにシールとつぼ足という条件でした。
山麓駅から山頂駅まで、歩いて登ったのはこれが2回目、前回はロープウェイが事故で1、2年ほど運行取りやめの時でした。その時はクロカンの靴だったのですが、流石にスキーの靴はかかとの自由が利かずに歩き難かったですね。特に上級コースを歩いたのが失敗でした。端を歩いてあんなに埋まるとは思っていませんでした。
前日は下は雨、上は湿った雪だった様です。木々も雪に覆われて景色は最高でした。北横岳ヒュッテに着くまでは、まずまずの天気だったのですが、休憩して外にでるとガスって風も強くなっていました。元々の予定は亀甲池に下り、蓼科山に登り返して、双子池から雨池の方へ回る周回コースを予定していたのですが、小屋の主人に脅されたのと、北横岳での風とガスって視界が悪かったのであきらめました。
ちなみにどう脅されたかと言うと、亀甲池から北横岳まで前日に団体さんが11時間かかったので、それから先もかなりのラッセルが予想される事、前にショートスキーの人が北横岳から大岳経由で双子池に降りるコースで救助要請をして来た事、双子池から雨池に周る林道が、雪崩に遭う危険性が今日は有る事等です。ショートスキーの人は、北横岳から大岳までの40分のコースタイムの所を、4時間以上もかかった様です。
北横岳の下りで、ファンスキーで滑ろうと何度かトライしたのですが、その度に登って来る人に遭遇して、危ないのでやめました。結局、何度もスキーをしまったり、出したり、シールを貼ったり剥がしたりで、下の登山道に出るまで非常に時間がかってしまいました。せっかく持って来たスキーがもったいないので、前は良くクロカンで滑っていた五辻に向かう事にしました。前と同様に、山頂駅には戻らずに、ショートカットを試みたのですが、これがとんでも無く時間がかかりました。
ファンスキーごと腰まで2度も埋まってしまい、なかなら抜け出せなかったのです。
ファンスキーがこんなに浮力が無いとは思いませんでした。北横岳から亀甲池に下らなくってほんとに良かったと思いました。
ガスって何も見えないので、このまま山頂駅に戻って、滑っておりようかと思ったのですが、まだ午前中だったので取りあえず五辻までは行く事にしました。五辻までの下りで少し滑れたし、五辻に出たら急速にガスが晴れだしたでは有りませんか。ここでは進んでほんとに良かったと思いました。ただ五辻に着いた時点でもうすぐ12時、白駒池まで行って雨池に周って戻るのはちょっと遅いかもと思い、まだ歩いた事が無い、茶臼山に登るルートにしました。
こちらに周ると、流石に歩いている人達は圧倒的にスノーシューが多いですね。かかとが浮くので歩き易そうです。足跡を見ると爪が有る様で、滑らずに登れる様です。こちらはスキーの靴でずつずると登りは滑ってしまいます。下りは逆に足を滑らせながら下りれるので楽なのですが、やっぱりこの装備はこの時期に、ここでは無理が有ると痛感しました。
しかし午後からは天気も良かった事だし、懐かしの北八ヶ岳の景色が見れてまずまずの山行でした。ただ次回に挑戦する時にはクロカンのスキーと靴ですね。。。
Futaroさん、
北八ヶ岳お疲れ様でした。
この時期北北八ヶの樹林帯の中をシールを付けても
スキーで歩くのはハードですね。
ファンスキー短いですから沈みそう
日の出直後の雪山、良いですね。
その後も白と青も
kankotoさん、確かにハードでした。
予想していたより新雪では沈むし、滑るのもゲレンデをちょっとはずれた時より難しかったです。やらなくても判りそうと言われそうですが、試してみたくって(;^_^A
北横岳の山頂での景色が見れなかったのが残念ですが、あの時点で天気が良かったら亀甲池に下ったでしょうから、きっともっと大変な目に有っていましたね
それはそれで、よい経験だったかも。。。もうちょっと歩きたかったかな。。。今回は距離も時間も短かったので。
Futaroさん、お疲れ様でした。
ロープウェイ使わずに早朝出発にこだわり?がみえますね
やはり早起き&早出は三文の徳、同感です
最初の1枚も月明りで幻想的です
スキーに詳しくないのですが、シールをはったりはがしたりは
大変そうですね、浮力がある程度あると思いましたが
結構な降雪のあとでは大変なのですね
しかしコースタイムの8時間以上とは想像もつきません
次回はスキーも上手くいくといいですね、お疲れさまでした
shira-gaさん、今晩は。
月夜の雪山は良いですよ。明るくてヘッドランプも不要で。
ところでほんとにそうですよね。1時間20分のコースタイムが11時間かかるのですから。それも大学の山岳部とおぼしき若い男性8人位のグループで、全員ワカン等の装備もちゃんとしているのに。。。8人で交互にラッセルをして、北横岳に19時着ですからね
nagagutuさんとY-chanさんの金峰山のレコでも凄いラッセルでしたが、そこまでは時間はかかっていなかったですからね
ちなみに五辻で、スノーシューの人が道をそれて雪原を歩いてみたら、スノーシューでもおもいっきり埋まってしまい、なかなか抜け出せずに、他の人に救助を要請しようかと思ったと、笑いながら話していました。
Futaroさん、おはようございます。
SOSのコメント見てやってきました。
北横岳から大岳、さらに双子池までのルートは
大岩ゴロゴロなので、雪があるときのイメージが掴めませんが、
もし、大岩と大岩の間が雪で埋まっていれば、快適なスキーが出来るけど
そうでないなら、かなり危険かと、雪の凹んでるところには近づかない方がいいような感じですかね。。。
ここに嵌ったら、ズボッと2〜3mぐらい落っこちるかと。。。。
クレパスと同じかもです。
ところで、冬ここに来たのは、スキーで1度だけなので
その時は、ガスで視界が余りなく、スキーコースのどこを滑っているのか分からずに滑り降りた記憶があるけど、なんか平らなゲレンデという感じでした。
でも、新雪の中ファンスキーで行くのは無謀かもですね。
ただ写真がとても綺麗で冬の山はいいですね。
でも自分は冬山には近づかない性質なので。。
ゲレンデスキーなら行きますが。。。
moonさん、今晩は。
たまたま冬季にこのルートを通ったレコは無いかと調べたら無かったのですが、moonさんのレコが無雪期で有ったので読んで思わずコメントをしてしまいました。
こちらのレコまで来てもらってコメントしていただき、有難うございます。
北横岳から大岳まで、コースタイムは40分になっていたので、なんでそんな近くでSoSなのかと思ったのですが、moonさんのコメントを読むとやっぱり大変そうですね
確かに北八の方が、南八に比べてなだらかで楽なイメージが有りますが、場所と時によりけりという事ですね。
コメント拝読。
北横ピークの写真をみると、2月の方が少し雪が少なそうですね。
スキーブーツ+ショートスキー?!よく頑張りましたね
夜明けの写真がとても綺麗で、僕も行きたくなりました
20年位前は、冬は縞枯れ山荘に泊まってXC三昧でした。ヘビーツーリング用なので、エッジは有りますが板は細いです。
五辻方面に縞枯れ山荘からショートカットすると、途中で朝陽に染まるアルプスが綺麗でした。御来光に合わせて登り始めるのも良いですよ。
ちなみに始発のロープウェイに合わせて、無人のゲレンデを滑ってから、ロープウェイで登ってそれからはバックカントリーを滑るパターンもやりましたね。是非泊まりのパターンもやってみて下さい。日帰りでは北八は惜しいですよ。
今更ながらコメントさせてもらいます。
亀甲池から北横まで11時間かかった大学の者です!たぶんヒュッテでお会いしてますよね?
北横登ってて陽が落ちてきたときは本気で死ぬかと思いました。笑
北横からは人が入ってくれたのでその日は余裕をもって黒百合までたどり着けました。
yuta526さん、おはようございます。
あれだけの人数で、それだけかかったのですからさぞかし大変だったでしょう。せめて下りだったらもっと楽なのですが。
あの後で直ぐにガスってしまいましたが、黒百合まで行ったのなら、高見石か中山では晴れて素晴らしい景色が堪能できたのでは
黒百合から先はどこまで行ったのですか?荷物が重くて大変でしょうが、何日もかけて縦走するのが山の醍醐味ですよね。
黒百合から先は夏沢峠で1泊して硫黄〜赤岳を踏んで美濃戸口に下山しました。
黒百合から先は北八のラッセルが嘘のように最高のトレースがあり、また最高の天気でとてもいい登山ができました。
うちの部は行程に余裕を持たせるために5泊6日+予備3日で行きましたので一番荷物が重い子は38kgぐらいになってしまいました。
そのパターンって、荷物も段々軽くなり、天気も段々良くなって最高ですね。北八から南八への縦走、完歩できて良かったです。おめでとうございます
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