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ルートID: r1016 ☃ 雪山 2泊3日 槍・穂高・乗鞍 2017年5月

奥穂高岳
おくほたかだけ

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
1月
2月
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10月
11月
12月
穂高連峰の主峰となる奥穂高岳。
夏とは違った高度感満点の雪壁を越えて大パノラマを望める頂を目指します。
※2017年05月01日更新
ルート長34.3km
登り標高差1680m
下り標高差1680m
行程概要: 河童橋(1510m) → 河童橋(1505m) → 明神館(1530m) → 徳本口(1545m) → 徳沢公衆トイレ(1558m) → 新村橋(1577m) → 横尾(1620m) → 本谷橋(1780m) → 涸沢ヒュッテ(2309m) → 涸沢(2309m) → 穂高岳山荘(2983m) → 穂高岳(3190m) → 穂高岳山荘(2983m) → 涸沢(2309m) → 涸沢ヒュッテ(2309m) → 本谷橋(1780m) → 横尾(1620m) → 新村橋(1577m) → 徳沢公衆トイレ(1558m) → 徳本口(1545m) → 明神館(1530m) → 河童橋(1505m) → 河童橋(1510m) → 上高地バスターミナル(1504m)

【槍・穂高連峰】奥穂高岳の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 畏敬の念を抱かせる荘厳な山々
  • 山頂からの大展望
  • 日本百名山
モデルプラン
1日目
歩行時間:7時間
上高地バスターミナル〜明神〜徳沢〜横尾〜本谷橋〜涸沢ヒュッテ
2日目
歩行時間:6時間15
涸沢ヒュッテ〜小豆沢〜穂高岳山荘〜奥穂高岳往復〜穂高岳山荘〜涸沢ヒュッテ
3日目
歩行時間:5時間20
涸沢ヒュッテ〜本谷橋〜横尾〜徳沢〜明神〜上高地バスターミナル
コース概要 上高地バスターミナルから出発する。
横尾まではほぼ平坦な遊歩道なので足慣らし気分で歩こう。
横尾で梓川に掛かる横尾大橋を渡れば本格的な登山道となる。登り基調だが勾配が緩いので本谷橋までは特に問題になるところはない。
本谷橋からは雪で埋まる本谷を詰め上がるが、積雪の状態によっては夏道をたどることもあるので確認が必要だ。
ひたすら沢筋を登り涸沢を目指すがヒュッテの鯉のぼりが見えてからが非常に長い。
涸沢に到着すればこの日はここで宿泊となる。
翌日はまず涸沢カールからザイテングラードの末端部を目指して直登する。ここから踏跡に導かれて小豆沢へと入っていく。
上部からの雪崩や落石などに注意しながら登るがかなりの急斜面だ。
滑落に十分注意して登れば穂高岳山荘が建つ白出のコルに到着する。
ここからいよいよ奥穂高岳へのアタックとなるが下部の梯子とそこから続く雪壁は要注意だ。
毎年のように事故が発生しているので最新の注意を払って登りたい。
上段の梯子から右方向に斜上して岩混じりの小尾根を越えて雪壁を登る。
さらに進めば左手からの尾根と合流して稜線上を進むようになる。
頂上直下でもう1箇所雪壁を登ると奥穂高岳の山頂に到着だ。
下山は往路を戻るが滑落には十分に注意すること。
計画書提出先 長野県警本部または松本警察署地域課
※上高地バスターミナルに登山計画書提出ポストあり
宿泊 涸沢ヒュッテ 090-9002-2534
交通 松本電鉄新島々駅よりアルピコ交通バス(上高地バスターミナル行き:1,950円)にて上高地バスターミナルへ。
沢渡よりアルピコ交通バス(上高地バスターミナル行き:1,250円)にて上高地バスターミナルへ。
JR高山本線高山駅より濃飛バス(新穂高温泉行き:1,570円)にて平湯温泉バス停へ。
平湯温泉バス停より濃飛バス(上高地行き:1,160円)にて上高地バスターミナルへ。
駐車場 上高地までは車の乗り入れが禁じられているので、沢渡の各駐車場に停めることになる。
(1日600円〜)
アドバイス 涸沢までは特に問題ないが降雪直後などは雪崩に注意すること。
涸沢から上部はヘルメット・アイゼン・ピッケルが必要だ。
小豆沢は雪崩・滑落に要注意。
穂高岳山荘から直後の梯子〜上部雪壁は滑落事故の多発地帯なので細心の注意を払って行動すること。
自己確保だけでも取れるようにハーネス・スリングを持参する心構えが欲しい。
梯子の混雑具合にもよるがロープを使用して懸垂下降・ロワーダウンで下った方が安全だ。
小豆沢での尻セードは危険なので慎むこと。
サブコース 特になし。
エスケープルート 特になし。
入浴 《梓湖畔の湯》
沢渡にある「梓湖畔の湯」は眺めのよい露天風呂が気持ちいい。
http://www.sawando.jp/
おすすめ周辺情報 《上高地食堂》
山ヤ御用達の上高地食堂。朝から営業しており朝定食などもある。
http://www.m-kamikouchi.jp/shokudo/
《とく兵衛》
新島々の「とく兵衛」はこの街道沿いで最も知らている蕎麦とうどんのお店。
http://yamare.co/uvCu5P
《ポンヌフ》
松本駅の近くにある洋食屋。タンシチューが絶品。
http://yamare.co/88afOS
《萬来》
馬刺しや山賊焼きなどの郷土料理が楽しめる店。
https://www.facebook.com/pages/142724425769350
《マサムラ》
松本市民なら誰もが知っている老舗の洋菓子店。
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/m100/?p=5706
1
早朝の上高地バスターミナルから出発する。
大型連休中は長野県警と北アルプス南部地区遭難対策協議会の臨時派出所が開設されるので計画書を提出して細かい情報を仕入れよう。
2
河童橋周辺から望む奥穂高岳と前穂高岳。
上高地ならではの美しい風景だ。
3
まずは明神に向かう。
横尾まではほぼ平坦な道で足慣らしに丁度いい具合だ。
4
上高地から45分前後で明神に到着する。
背後には明神岳がそびえる。
5
この辺りではニホンザルを多く見掛けるがむやみに構ったりしないこと。
逆に襲われる。
6
明神からさらに45分前後で徳澤に到着。
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徳澤から多くの人で賑わう横尾までは1時間弱の距離だ。
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前穂高岳・前穂東壁・明神岳などを眺めながら鯉のぼりが泳ぐ横尾大橋を渡り涸沢へ向かう。
9
例年であれば横尾-本谷橋間で雪の上を歩くことになる。
10
本谷橋までは雪があっても無くても夏道をたどる。
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緩く登りながらトラバース気味の道となればまもなく本谷橋だ。
正面は北穂高岳。
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本谷橋に到着。
雪の状態によっては橋が架けられていることもある。
この先の登山道は日々刻々と状況が変化するので案内板などの指示に従うこと。
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雪に埋まった本谷をそのまま詰めていく。
雪が多くてもシュルンドやクラックが多い場合には夏道へ切り替えられることがあるので要確認のこと。
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正面には前穂高岳と迫力の前穂北尾根。
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やがて吊尾根と奥穂高岳(山頂は見えない)が現れるが涸沢ヒュッテはまだまだ遠い。
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段々と涸沢ヒュッテの目印となる鯉のぼりが見えてくるが歩いても歩いても一向に近づかない。
この辺りが一番きついところだ。
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いよいよ小屋に向けた最後の登り。
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これから2日間お世話になる涸沢ヒュッテに到着。
ここは国内でも屈指の山小屋で設備・サービス・食事など全ての点において高いレベルにある。
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「生ビール&おでんセット」が涸沢ヒュッテの定番。
生ビールと好きなおでん六品で1,400円だ。
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テラスはいつも満席状態。
ここで山を見ながら過ごす至福の時間。
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食堂には優しいランプの灯りが灯りいい雰囲気だ。
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夕食はボリュームがありバランスも取れていて美味しい。御飯とお味噌汁はおかわり自由だ。
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夜はテントの灯りが夜景のようで美しい。
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翌朝。
モルゲンロートに染まる穂高の山々。今日は奥穂高岳を往復する。
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テント場からカール内を直登する。
総じて急な斜面が続く。
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正面にこれから登る小豆沢が見えてくる。
小豆沢は中央から左手にルートを取ると直登ルンゼや奥穂東壁からの雪崩が怖い。また中央に取ると小豆沢自体が雪崩れた場合に危険だ。絶対ではないが気持ちザイテングラード寄りに歩くのが安全だろう。
雪の状態によってはザイテングラードを登ることも選択肢となる。
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上部はかなりの傾斜がある。
滑落事故が多発する場所なので十分に注意しながら登高を続ける。
小豆沢はできるだけ休憩はせずに一気に登ってしまおう。どうしても休む場合には斜面に対して背を向けないように注意しよう。
雪崩や人が落ちてくる場合もある。
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穂高岳山荘が建つ白出のコルに到着。
左手にはこれから登るルートが見える。
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取付きの詳細図。
2カ所の梯子も危険なのだが上部の梯子を抜けて右上した後の斜面が要注意箇所だ。
この雪壁を避けて左手の岩場を歩いているケースがあるが岩は脆く危険なので絶対に立ち入らないこと。そこで落ちると滑落防止用ネットには引っかからない。
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まずは梯子を2段登る。
梯子間のトラバースは足元に要注意のこと。
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上段の梯子まで登ると真下に穂高岳山荘が見える。
ここはすれ違いが難しいのでハーネスとスリングを装備しておけば鎖や支点に自己確保を取れて安全だ。
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上部の梯子を登り右上して小さなリッジを越えると最初の雪壁だ。
前述の通りここが要注意箇所。朝一番は氷化していることが多くフロントポイントを利かせての登高となる。
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この雪壁を抜けると左手からのリッジと合流して傾斜が若干緩む。
後方には北穂高岳と槍ヶ岳がそびえる。
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山頂が見えてくると上部の雪壁となる。
ここも滑落事故の多いところなので十分な注意が必要だ。
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雪壁を登りきると奥穂高岳の山頂に到着。
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山頂から北方向には薬師岳から立山連峰・槍ヶ岳・後立山連峰などを一望。
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南方向にはジャンダルムや乗鞍岳・木曽御嶽山・南アルプス・中央アルプスを望む。
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山頂から涸沢へ戻る。
穂高岳山荘までは滑落に要注意。しっかりとした登攀技術の心得があれば懸垂下降した方が早くて安全だ。
ただし混雑時の使用は避けること。
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白出のコルから涸沢へ下る。
登りと違い背後からの落石や雪崩には十分な注意が必要。
尻セードは滑落や人との衝突が考えられるため慎んだほうがいいだろう。
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翌日は涸沢から上高地へ下るだけだ。
この時期は雪融けが早く刻々と道の状況が変化するので注意しよう。
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【入浴】
沢渡にある「梓湖畔の湯」は眺めのよい露天風呂が気持ちいい。
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【おすすめ周辺情報】
山ヤ御用達の上高地食堂。
松本のB級グルメ「山賊焼き定食」や「信州サーモン丼」がおすすめだが朝から営業しており朝定食などもあるので便利だ。
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【おすすめ周辺情報】
新島々の「とく兵衛」はこの街道沿いで最も知らている蕎麦とうどんのお店。
どれを頼んでも美味いが鴨汁そばがおすすめ。
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【おすすめ周辺情報】
松本駅の近くにある洋食屋「ポンヌフ」のタンシチューは絶品。
他の料理もとても美味しい。
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【おすすめ周辺情報】
ヤマレコでも度々紹介される「萬来」は馬刺しや山賊焼きなどの郷土料理が楽しめる店だ。どの料理も外れなし。
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【おすすめ周辺情報】
昔から松本市民に愛される「マサムラ」といえばシュークリーム。
お土産にも喜ばれる逸品。
駅前の駅ビルにも店舗あり。
※上記の情報は記事更新日(2017年05月01日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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