記録ID: 79406
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
塩見・赤石・聖
南アルプス「聖岳」・「光岳」縦走(上河内岳・茶臼岳)
2010年09月21日(火) 〜
2010年09月23日(木)
maruna
その他2人 - GPS
- 26:35
- 距離
- 37.5km
- 登り
- 4,024m
- 下り
- 4,024m
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【9月21日】
5:47便ガ島→6:28西沢渡6:37→11:25薊畑→12:33小聖岳→13:48前聖岳14:08
14:49小聖岳→15:34薊畑→16:02聖平小屋
【9月22日】
5:42聖平小屋→9:22南岳→8:15上河内岳分岐→8:34上河内岳→9:53茶臼小屋分岐→10:29茶臼岳→10:48仁田池→11:07仁田岳分岐→12:37易老岳13:06→14:00三吉平→15:06イザルガ岳分岐→15:16光小屋15:27→15:41光岳→16:04光小屋
【9月23日】
5:58光小屋→6:46三吉平→7:53易老岳8:07→8:23 2254mピーク→10:02面平→10:46易老渡→11:16便ガ島
5:47便ガ島→6:28西沢渡6:37→11:25薊畑→12:33小聖岳→13:48前聖岳14:08
14:49小聖岳→15:34薊畑→16:02聖平小屋
【9月22日】
5:42聖平小屋→9:22南岳→8:15上河内岳分岐→8:34上河内岳→9:53茶臼小屋分岐→10:29茶臼岳→10:48仁田池→11:07仁田岳分岐→12:37易老岳13:06→14:00三吉平→15:06イザルガ岳分岐→15:16光小屋15:27→15:41光岳→16:04光小屋
【9月23日】
5:58光小屋→6:46三吉平→7:53易老岳8:07→8:23 2254mピーク→10:02面平→10:46易老渡→11:16便ガ島
| 天候 | 21日:曇り一時雨のち晴れ 22日:曇り時々晴れ 夜半に雷雨 23日:曇りのち雷雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2010年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
駐車場は易老渡または便ガ島 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【易老渡〜便ガ島〜西沢渡】 易老渡の駐車場には数台の駐車しかなく空いていました。易老渡から便ガ島まではさらに路面が悪くなり、流路を渡る箇所が数カ所あり、車での通行に注意が必要です。落石も多くあります。 便ガ島駐車場は一般と宿泊者で駐車場が別れています。登山口に登山届けのポストが設置されています。 便ガ島から西沢戸へのルートは、廃道となった林道で快適に歩くことができます。 【西沢渡〜薊畑】 西沢渡の渡渉地点には荷物用のゴンドラがありますが、無駄に体力を消耗するだけなので、下の木橋を渡るのが無難です。 小屋跡を過ぎると急登になります。時に危険箇所はありませんが、根や巨礫が露出した箇所もあり、滑りやすくなっています。2000mを過ぎたあたりから倒木が多くなり一部歩きづらいところもあります。苔むした樹林帯を抜けると薊畑です。 【薊畑〜前聖岳】 薊畑から小聖岳までは、まばらな樹木の間を歩く比較的緩やかな登りです。樹林帯を完全に抜けるとガレた登山道に入ります。小聖岳から痩せた稜線を登っていき、頂上直下はガレただだ広い斜面を詰めていきます。非常に足場が悪く、特に下りで転倒しやすいので注意が必要です。 【聖平小屋】 9月20日で営業を終了し、冬期小屋のみの開放となっています。小屋脇の沢の水量は豊富です。 【聖平小屋〜上河内岳】 聖平小屋から南岳までは樹林帯の急登です。2500m付近からハイマツ帯に出るため、強風時は風をもろに受けることになります。視界が悪いときのルートにも注意が必要です。 上河内岳周辺で雷鳥の親子を見かけました。 【上河内岳〜易老岳】 上河内岳から茶臼岳・仁田岳分岐までは、小さなアップダウンを繰り返しながら、岩場のある稜線を進んでいきます。ハイマツ帯と樹林帯の境界付近を進むため、ルートコンディションの変化が大きく悪天候時には特に注意が必要です。 上河内岳分岐から易老岳までは樹林帯の中を抜けていきます。特に危険箇所はありません。 【易老岳〜光岳】 易老岳から三吉平までは緩やかな下りと小さなアップダウンを繰り返しながら進みます。 三吉平からイザルガ岳直下までは沢筋の道を上っていきます。特に危険箇所はありませんが、岩場のため歩きづらくなっています。傾斜が緩やかになり、右手に大きく曲がる付近に水場がありますが、完全に枯れていました。 稜線上は木道を進んでいきます。イザルガ岳分岐を過ぎるとすぐに光小屋に到着です。 光岳へは15分ほどの登りです。山頂からは光石を眺望することができます。 【光小屋水場】 9月20日で営業が終了しているため、小屋に水はありません。水場へは小屋前から南側の急斜面を75mほど下っていきます。水量も豊富で冷たくおいしい水ですが、とにかく足場が悪いので暗い時間帯に行くことは危険です。 【易老岳〜易老渡】 易老岳からしばらく下ると小ピークがあり、やせた岩場をトラバースして進む箇所があります。 この場所を過ぎると特に危険箇所はありませんが、段差のあるステップや根のむき出しになった部分が多く、転倒には注意が必要です。 面平を過ぎるとさらに傾斜が急になり、易老渡直前はつづら折りの急な登山道になります。一部崩落箇所やガレた部分があります。 【温泉・食事】 遠山温泉「かぐらの湯」600円がおすすめ! 国道152号に出た後、7�劼曚鋲遒愾�ります。飯田IC方面とは逆になりますが、わざわざ立ち寄るだけの価値はあります。食事もお勧めです。 |
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【9月21日】
便ガ島登山口
ここを数十mほど登ると、林道に出ます。
便ガ島登山口
ここを数十mほど登ると、林道に出ます。
西沢渡の渡渉地点耐荷重150kgのゴンドラが渡してあります。
乗ってみたくなりますが、無駄に体力を消耗するだけので、おとなしく橋を渡りましょう
9/21 6:32
西沢渡の渡渉地点
耐荷重150kgのゴンドラが渡してあります。
乗ってみたくなりますが、無駄に体力を消耗するだけので、おとなしく橋を渡りましょう
耐荷重150kgのゴンドラが渡してあります。
乗ってみたくなりますが、無駄に体力を消耗するだけので、おとなしく橋を渡りましょう
樹林帯を抜けると薊畑に出ます。視界は非常に悪く、強い風が吹いていました。聖岳から下りてきた人たちはみな、「何も見えなかった」とぼやいていました。
9/21 11:25
樹林帯を抜けると薊畑に出ます。
視界は非常に悪く、強い風が吹いていました。聖岳から下りてきた人たちはみな、「何も見えなかった」とぼやいていました。
視界は非常に悪く、強い風が吹いていました。聖岳から下りてきた人たちはみな、「何も見えなかった」とぼやいていました。
薊畑にデポして、軽ザックで出発です。しばらくはマルバダケブキの広がる緩やかな登山道です。
しばらくするとガスの切れ間から青空が覗くようになり、南に延びる稜線も少しずつ姿を現しはじめました。
小聖岳直下まで来るとすっかりガスが晴れ、前聖岳が姿を現しました。
小聖岳からしばらくは、岩混じりの稜線をのぼっていきます。風の変化が激しく、再びガスに包まれてきました。
ガスったり晴れたりを繰り返しながら、次第に全方向の視界が開けてきました。
細い尾根が終わると、いよいよ頂上直下のガレた斜面になります。
ここで、山頂から下りてくるminkistさんとすれ違いました。
ここで、山頂から下りてくるminkistさんとすれ違いました。
山脈の名を冠する赤石岳の山肌。名前の由来となる赤チャートの露岩が特徴的です。
薊畑に戻ってくるとやっぱりガスに包まれていました。
デポしたザックを背負いなおし、聖平小屋目指して最後の下りです。
デポしたザックを背負いなおし、聖平小屋目指して最後の下りです。
聖平小屋
9月20日で営業は終了し、冬期避難小屋として開放されています。
9月20日で営業は終了し、冬期避難小屋として開放されています。
聖平小屋テン場
メンバーは、北海道・神奈川・福岡・京都、そして我々福島と日本各地から集まっていたようです。
メンバーは、北海道・神奈川・福岡・京都、そして我々福島と日本各地から集まっていたようです。
例によってプチ宴会に突入してしまいました。北海道から300名山を制覇しながら全国を回っている強者や自他共に認める健脚娘minkistさんなど、多彩なメンバーでした。
※顔出し了解もらうの忘れました
9/24 17:35
例によってプチ宴会に突入してしまいました。
北海道から300名山を制覇しながら全国を回っている強者や自他共に認める健脚娘minkistさんなど、多彩なメンバーでした。
※顔出し了解もらうの忘れました
北海道から300名山を制覇しながら全国を回っている強者や自他共に認める健脚娘minkistさんなど、多彩なメンバーでした。
※顔出し了解もらうの忘れました
ヘコヘコ部隊の我々は、南岳への登りで次々と追い越されていきました。
ガスガスの稜線。前線の南側に吹き込む強い西風にバランスを崩しそうになりながら登っていきます。
赤チャートと青チャート
矢じりやナイフなど、石器の素材としても使われています。
矢じりやナイフなど、石器の素材としても使われています。
ライチョウ上河内岳の斜面でライチョウの親子を見かけました。わりと近いところを動き回っていたのですが、濃いガスのためうまく写せませんでした。
9/22 8:28
ライチョウ
上河内岳の斜面でライチョウの親子を見かけました。わりと近いところを動き回っていたのですが、濃いガスのためうまく写せませんでした。
上河内岳の斜面でライチョウの親子を見かけました。わりと近いところを動き回っていたのですが、濃いガスのためうまく写せませんでした。
ガンコウランの実
ガンコウランは一面に広がっているのですが、実はほとんど見かけませんでした。
ガンコウランは一面に広がっているのですが、実はほとんど見かけませんでした。
仁田池
斜面側のわずかな土手で水位を保っているようで、土手が切れたら一気に消滅してしまいそうです。
斜面側のわずかな土手で水位を保っているようで、土手が切れたら一気に消滅してしまいそうです。
仁田岳遠望
山頂を拡大してよーく見ると、なんとminkistさんが立っている!?
恐るべし、健脚娘!
山頂を拡大してよーく見ると、なんとminkistさんが立っている!?
恐るべし、健脚娘!
易老岳山頂
余裕もないのに、ここでティータイムに突入。
minkistさん、あきれ顔で追い越していきました。
余裕もないのに、ここでティータイムに突入。
minkistさん、あきれ顔で追い越していきました。
稜線直下の水場
今シーズンはすでに枯れており、水はありませんでした。
今シーズンはすでに枯れており、水はありませんでした。
イザルガ岳分岐
またしてもザックが・・・
健脚娘はどこまでも行ってしまうようで。
またしてもザックが・・・
健脚娘はどこまでも行ってしまうようで。
光小屋内部
きれいな山小屋です。
ここも9月20日で営業終了です。
きれいな山小屋です。
ここも9月20日で営業終了です。
光小屋南斜面のガレ場
水場へは、足場の悪い急斜面を75mほど下っていきます。
水場へは、足場の悪い急斜面を75mほど下っていきます。
光小屋水場
水量は多く、冷たくておいしい水です。
営業期間中はポンプアップしているようです。
水量は多く、冷たくておいしい水です。
営業期間中はポンプアップしているようです。
沢水の流れる先
10リットル背負って登り返しです。背中が冷たくて、水冷装置つけてる感じで汗はかかずにすみました。
10リットル背負って登り返しです。背中が冷たくて、水冷装置つけてる感じで汗はかかずにすみました。
minkistさんを交えて、二晩続きのプチ宴会です。光小屋には我々2組だけでしたが、途中で収穫したキノコの味噌汁とペミカンで作ったカレーで宴会です。
9/24 17:42
minkistさんを交えて、二晩続きのプチ宴会です。
光小屋には我々2組だけでしたが、途中で収穫したキノコの味噌汁とペミカンで作ったカレーで宴会です。
光小屋には我々2組だけでしたが、途中で収穫したキノコの味噌汁とペミカンで作ったカレーで宴会です。
この時間帯では月も出ていたのですが・・・、
前線が南下してきたため、夜中に激しい雨が降ってきました。
前線が南下してきたため、夜中に激しい雨が降ってきました。
易老岳まで、順調に登ってきました。
いよいよここから長い下りに入ります。
いよいよここから長い下りに入ります。
しばらく下ると小ピークがあり、岩場のトラバースになります。
ここを過ぎると、後はひたすら下るばかりです。
ここを過ぎると、後はひたすら下るばかりです。
面平まで下りてきました。
土砂降りです。
便ガ島から易老渡に車を移動するために、ここから二人に先行して出発しました。
土砂降りです。
便ガ島から易老渡に車を移動するために、ここから二人に先行して出発しました。
途中で、ガイドツアーの団体と単独行の登山者にすれ違いました。この雷雨の中、状況判断が大変です。
便ガ島までの林道はさらに激しい雷雨となりました。あちこちに顔を題しているヒキガエルを踏みそうになりながら歩いていきました。
便ガ島駐車場
駐車場に着いた頃には、雨も収まってきました。ずぶ濡れのウェアのまま、易老渡まで速攻戻りです。
駐車場に着いた頃には、雨も収まってきました。ずぶ濡れのウェアのまま、易老渡まで速攻戻りです。
げげっ! さっき歩いたときはなかった落石が・・・続けての落石に注意しながら、路肩に寄せて通過しました。直撃されなくてラッキー!
9/23 11:27
げげっ! さっき歩いたときはなかった落石が・・・
続けての落石に注意しながら、路肩に寄せて通過しました。直撃されなくてラッキー!
続けての落石に注意しながら、路肩に寄せて通過しました。直撃されなくてラッキー!
感想
【感想】
当初は単独行の予定だったのですが、先週の秩父で渋滞にはまり、片道600�劼瞭擦里蠅魄貎佑捻薪召垢覽の呂�失せていました。連休の谷間ですが、いつものメンバーに声を掛けて日程を合わせてもらい、なんとか出かけることができました。
聖平小屋と光小屋の営業が9月20日で終了したこともあり、比較的人の少ない静かな山歩きになりました。この時期にこの山域に入っている人たちは、さすがに山慣れた人たちばかりで、ヘロヘロ山行を得意とするわれわれ3人組とは一線を画するものがありました。
しかし、われわれの自慢?は、いつもの通りのウイスキーと板氷で、周りの人たちをプチ宴会に巻き込んでしまうことでしょうか。短い時間でしたが、日本全国から集まったみなさんから楽しい話を聞くことができました。
特に、健脚娘のminkistさんとは聖平小屋から同じコースとなり、光小屋でもプチ宴会を楽しむことができました。
今年の南アルプス山行の締めとなる少しハードな山行でしたが、同行した2人も、聖岳から眺める奇跡の展望と3回目でやっとめぐり会えたライチョウ、いつもながら楽しい山の仲間に出会えて大満足でした。
そして最終日の下りには雷雨のおまけ付きで、山をすっかり堪能することができました。
【食糧計画】
乾燥食品・レトルトが主流のなか、冬山でおなじみのペミカンを持参して、豚汁とカレーの夕食にしました。秋山ですが、例によって板氷を持ち込んでいるために、
保冷は完璧でした。
α米も使用しましたが、米も基本は炊飯で行いました。
しかし、昔のα米(ジフィーズ)みたいでおいしくありませんでした! コッヘルの大きさに対して炊飯量が多かったことが原因かな。このコッヘルで3合炊いたことなくて、フタまであふれてましたから。
【酒・氷】
いざというときにはそのまま2リットルの飲料水になるため、板氷を持つことは決して無駄にはなりません。それを生かして、缶ビール2本とウイスキーを持ち込みました。初日に使ったにも関わらず、なんと2日目の夜まで氷は残っており、食料の保冷にも役立つことがわかりました。
◎雷鳥の動画(上河内岳)
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いやいや、記録、早いですね〜
随所に登場させていただいてありがとうございます〜
あー、わたしも早くまとめなきゃ…
最後になって雨に降られてしまいましたが、楽しい山行でしたね。
minkistさんの若さとパワーを少しばかりいただいたような気がします。
聖の下りですれ違ったという証拠写真があったでしょう？ あの写真を見ると、「この人達本当に登れるの？」とminkistさんが思うのも無理はないくらいヘロヘロで歩いてますねぇ
記録楽しみに待ってますね。
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