初めての八ヶ岳、山域北部を探索、偵察
- GPS
- 10:55
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 1,241m
- 下り
- 1,326m
コースタイム
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 5:22
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 6:18
天候 | 予報より良く1日目は曇りのち晴れ、2日目は晴れのち曇り(稜線は強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
北八ヶ岳ロープウェイ(通年営業、20分おき運行)片道¥1,400-(今回は乗ってないのでHPで参照した金額) 麦草峠へ行くバスは既に10/20から冬季休業。 定期観光バス北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅ー茅野駅¥1,700-、山麓駅発時刻は14:45、15:45 |
コース状況/ 危険箇所等 |
渋の湯~高見石小屋は一部岩稜帯(ヘルメットをしている人もいた)や隘路あり。 高見石~白駒荘は一部崩落や滑りやすい箇所あるため高見石小屋裏のルートを通るよう勧める案内板あり。 縞枯山荘には、バイオトイレのキャパ限界のためトイレはロープウェイ山頂駅でお願いしますとの張り紙あり。 ロープウェイ山麓駅には、山頂駅のトイレは緊急用なので用は山麓駅で済ますようにとの張り紙あり。 高見石小屋は水500ml100円。 八ヶ岳北部は、苔生す緑豊かな山域とのイメージがあったが、実際に行ってみると思ったより岩や石が(自分がよく行く奥武蔵や奥多摩などに比べると)とても多く、水が貴重な山域なんだということ知った。 |
その他周辺情報 | 高見石小屋 ピラタス蓼科スノーリゾート(ロープウェイ山麓駅) |
写真
感想
久しぶりの完全な2連休。初めて、ようやく、かの有名な八ヶ岳という所に。まずは北部が初心者向けということで行ってみると、結構岩々、しかし美食あり美景あり。さらにここは奥武蔵のようにルートがたくさんあり、ハイキングの自由度も高いということを知ることができた。
前々から、その名称自体が将棋の高見泰地七段を思い起こさせるだけでなく、揚げパンや天体観測(宿泊者向けだが解説がテント場にも聞こえてくるという)など、私にとってのパワーワードが多い高見石小屋と、晴れの日も良いが雨の日はさらなりという苔の森、「白駒の池」「雨池」「麦草峠」など、とても清涼な文学的香気を放つ地名が並ぶ北八ヶ岳を訪れてみたいなと思っていた。
9:25茅野駅から渋の湯行きに乗車。混雑度は全員座れるくらい。
渋の湯温泉から山道に入ると、途中から結構、岩々してくる。岩にペンキでルートが示されているなど、立派な岩稜帯の様相。賽の河原地蔵という、悲しい経緯をもつ地蔵様も立っていた。そこを過ぎると低木をかき分けるハイマツ帯のような隘路。
ただ、午前10時過ぎから登り始めて2時間で標高2200m超の高見石小屋に着くという有り難さ。なるほど、南北アルプスよりずっと近いという、この山域の魅力の一つを体感できた。
今回は利用できなかったけど、バスで行けるという麦草峠など、反則のようにも見える。しかし今度はぜひ利用してみたい。
売り切れや混雑が心配だったが、12:00過ぎには高見石小屋の揚げパンにありつくことができた。見た目がものすごいおしゃれ。写真をバシャバシャ撮っていると、たまたま同じテーブルに座った、八ヶ岳が大好きという方におすすめの山を教えていただいたり、おかしを与えられたり、また別のグループの方に記念写真を頼まれたり、何とも賑やかな山小屋で、皆さん良い人ばかりだった。
テントも無事に張ることができ、今から行ける範囲でおすすめという中山の展望台へ。行ってみるとこれが、この日は本当に大展望だった。天気予報は曇りだったのだが、同じ曇りでも大変な高曇りで、北アルプスから妙高、浅間山、御嶽山までぐるりと、ものすごく良く見えてしまった。中山の少し先まで行って帰路、再び展望台に行くと、まだ日没には間があるのに、既にアルプス方面の空が赤らみ、低い太陽の光が山陵に当たるのが見えた。
日没近くになると、宿泊者はこぞって小屋裏の高見石に夕日を見に行くとのことだった。そうして教えてもらった高見石は、怪我には注意だが、10分もかからず登れ、映画のような雄大な夕日と、紅く染まる浅間山、雲海をみることができた。7kmくらいしか歩いてないけど、もう今日だけでかなり満足。思い切って来てよかった。
高見石から戻り、小屋で買ったビールを飲む。屋内はほのかな明かりに暖炉の炎がゆらめいていた。この小屋はランプの小屋として有名ということも、来て初めて知った。
夜は星空を眺める小屋泊の人たちの声を聞きながら、自分もテント場から文字通り満天の星空を眺めた。気温は予報より低く、氷点下になったようだ。虫はほとんどいなかった。
翌朝は快晴になった。ただ、かなりの強風。樹林帯をのんびり、木道が整備された白駒の池を巡り、麦草峠をこの目で確認し、雨池も半周回った。雨池の周囲は一部隘路や間違えやすい踏み跡があった。
雨池峠から登った縞枯山は、笑ってしまうくらいまっすぐな直登だった。ただ標高差は200mくらい。稜線に至ると、風は体温を奪うし、既に雲が低くかかり、展望は残念な状況に。この山は、本当に縞枯れで白くなった木が独特の景観をつくっていて、風のせいで死んだ木のきしむ音があちらこちらから鳴き声のように聞こえていた。
帰路はロープウェイに沿う山道で下山し、14:45発の茅野行きのバスに乗車。この下山路に、見たかった錦秋があった。ビーナスラインも標高1500mくらいが紅葉の盛りのようだった。
北八ヶ岳のうち、高見石小屋からロープウェイまでを中心としたエリアのファーストインプレッションは、自然の比類ない美しさと厳しさを、誰でも体験しに来れる場所といったものだろうか。そこかしこに、カメラで苔の写真を撮っている人がいた。もう季節も進んでいるためか登山者数は少なかったが、男女比は女性のほうが多いくらいで、子供もお年寄りも、犬も楽しむ(?)山だった。
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