立山三山縦走 弥陀ヶ原−獅子ヶ鼻岩ー室堂ー浄土山ー雄山ー別山ー雷鳥沢ー室堂ー弥陀ヶ原
- GPS
- 13:50
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 1,888m
- 下り
- 1,884m
コースタイム
- 山行
- 4:11
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 5:09
- 山行
- 6:44
- 休憩
- 1:53
- 合計
- 8:37
天候 | 9月28日 晴れ 9月29日 曇りのち晴 強風 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
9月29日 高原バス 弥陀ヶ原発 15時55分 立山駅発 17時22分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
弥陀ヶ原の木道が終わると獅子ヶ鼻岩まで泥濘んでいました。 獅子ヶ鼻岩辺りの登りは鎖場が連続しています。ステップが切ってあるので登りは問題ありません。 登りきると天狗平まで木道上を歩きます。 天狗平から浄土山の登り口まで遊歩道です。 浄土山上部は岩場です。 一ノ越から雄山山頂までは急坂です。岩場もあります。 雄山から富士ノ折立を下り尾根歩きになるまでは露岩の登山道です。 別山下までは(風がなければ)快適な稜線歩きです。 別山近くの登りは再び岩場です。 室堂までの下りは危険箇所は特にありません。 天狗平から帰りに歩いた美松坂コースは山よりのコースです。低木帯を歩きます。 トイレは弥陀ヶ原バス停、天狗平山荘、一ノ越山荘、雄山山頂、内蔵助山荘、剣御前小舎にあります。 弥陀ヶ原バス停を除いて有料もしくはチップ制です。 |
予約できる山小屋 |
天狗平山荘
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|
感想
8月に芦峅寺の雄山神社中宮祈願殿から材木坂、旧登山道で弥陀ヶ原まで歩きました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-700705.html
9月には麓の芦峅寺から雄山山頂まで歩く計画でしたが、熊に恐れをなし8月に到達した弥陀ヶ原から歩き始めることにしました。
また、この機会に立山三山踏破も目指しました。
一日目は弥陀ヶ原バス停まで高原バスで行き、一ノ谷コースで天狗平に向かいます。遊歩道を歩いて室堂を通過し浄土山に登って一ノ越山荘に下ります。
二日目は雄山に登頂し別山まで縦走します。剣御前小舎前を通って雷鳥沢に下ります。その後、室堂から天狗平へ。弥陀ヶ原へは山沿いの美松坂コースを下りるという計画です。
富山の実家に前泊し、電鉄富山6時10分発の立山行きに乗りました。
電車の車窓からは、山の上に上がった太陽に照らされた立山連峰を見ることが出来ました。
7時22分に立山駅に着きすぐにチケット売り場へ。
ケーブルカーと高原バスのチケットを購入。ケーブルカーは7時50分発、高原バスは8時20分定期バスでした。どちらも乗車まで少し待ち時間がありました。
美女平では曇っていましたが、標高が上がるに従い晴れてきました。高原バスで大日岳方面が見えてくるとあまりに雄大な景色にバス内で歓声が上がりました。
高原バスを弥陀ヶ原で下車。
9時少し前に出発、弥陀ヶ原ホテル脇から遊歩道に入りました。
最初は木道上を歩きます。
木道が終わると笹の間の狭く泥濘んだ道になりました。平坦だった道も一ノ谷に向け徐々に下っていきます。
前方に大きな岩が見えてきました。これが獅子ヶ鼻岩かなと思いながら進みました。
沢沿いを歩くようになると鎖場が出てきました。そんなに難しとは感じませんでした。
比較的幅のある沢は岩伝いに渡りました。幸い水量が少なかったので靴を濡らすようなことはありませんでした。
渡渉直後の登りから連続して鎖がありました。足下にステップが切ってあるので登りは難しくないでしょう。
この区間で後続の登山者2名と一緒になってしまいました。3名で一生懸命登る形になりました。
鎖場の急坂を登り切ると草原地帯でした。岩は登りの途中で全く気が付かず通り過ぎたようです。
この後は、天狗平まで木道上を歩きます。
笹原の中の木道を歩いて行くと周りが草紅葉に変わってきます。前方には立山が見えます。
立山高原ホテルが見えてきました。しばらく行くと道路に出ました。そのまま車道を歩き始めましたが、車道を横断したところに天狗平山荘まで続く木道があったようです。見逃しました。
天狗平山荘前には11時頃到着。出発から2時間かかりました。
山荘前で昼食休憩。観光の人達もバス待ちで休んでいました。
室堂へ向かう山荘脇の木道を歩きます。
車道を横断してからは石畳の遊歩道になりました。
遊歩道の途中に尾根越しに剱岳を見ることが出来るポイントがあったのでザックを下ろし写真撮影。
室堂の遊歩道とは天狗平山荘前から40分程で合流。
観光客が多く歩いている中を急いで通過、立山室堂山荘前の分岐から浄土山に向かいました。
徐々に高度を上げながら約35分で浄土山登山口標識を通過。
この辺りで気温が下がってきたので長袖のシャツの上にソフトシェルを羽織りました。
漸く本格的な登山道になってきました。
岩がごろごろしている登山道で上部は岩場です。
岩場を登りきると平坦になりました。登山口から約30分。山頂と思うのですが特に山頂標識は見当たりません。ケルンがあったのでそこを山頂に見立てて記念撮影。
山頂付近に慰霊碑もあるようですが立ち寄りませんでした。
少し下りまた登るとそこも平坦になっています。富山大学立山研究所があります。浄土山登山者の多くがこちらの方で休んでいました。
ここからは龍王岳が目の前に見えます。切り立った岩山で登っている人も見えました。
槍ヶ岳を始めアルプスの山々も見えます。
特に針ノ木岳が雄山と龍王岳の間に力強い姿を見せていました。
ここで40分くらい写真撮影他で留まっていました。
風が徐々に強くなり手先が冷たくなりました。手袋を着用し寒さを防ぎました。
後は眼下に見える一ノ越山荘への下りを歩くだけです。20分掛けて下り14時10分頃山荘到着。
部屋で荷物を解いてストープが焚いてある食堂で暖を取りながらしばらく休憩しました。
夕食までの時間は、同室の人達といつものように山の話をして過ごしました。
夕食後は部屋に戻り消灯時間まで読書。
夜の内からビュービューと吹いていた風は朝になっても収まりませんでした。
曇りで強風の中出発しました。
一ノ越から山頂まではかなりの急坂。しかも岩場が断続的に現れます。
ガスが薄れた時に見える山頂の社務所を見上げながら登っていきました。
出発から約40分で社務所前に到着。
今回の第一の目的である雄山神社峰本社参拝のため山頂に向かいます。
参拝料は500円です。
宮司さんに祝詞を上げてもらい参拝しました。
これで芦峅寺の雄山神社中宮祈願殿から山頂神社まで歩き通す今年の目標は(2回に分けてではありますが)達成できました。
次は立山三山縦走を達成するため別山に向かうかどうかです。
強風かつ曇りと言うことで雄山山頂で少し悩みました。
そうこうしているうちに縦走路の雲が晴れ遠く剱岳まで見えるようになりました。先に進むことに決めました。
岩場の縦走路を進みます。
約15分で大汝山に到着。狭いピークに無理矢理上がって記念撮影。
すぐ下には大汝休憩所。何か室内の工事中のようでした。
次は富士の折立。15分くらい歩いて到着。岩のピークです。眺めるだけで通過しました。
ここから岩場をぐんぐん下ります。下には真砂岳に続く稜線が見えます。尾根一帯が白っぽく見えます。
別山までの縦走路全体に通して言えますが、進行方向左側は眼下に大日三山、室堂、みくりが池、雷鳥沢が望めます。右側には後立山連峰の峰々を見ながら進みます。
富士の折立から下った稜線上はこれまでに増して強い風に吹かれました。すれ違った登山者とも挨拶にすごい風ですねと交わしました。
風を除けば穏やかな稜線を歩いて真砂岳へ。富士の折立から約35分。
ここで急遽稜線から下り、内之蔵助山荘へ。強風に身体が冷やされたかおなかの調子が少し前から悪化。緊急避難的に山荘に駆け込みました。
調子が落ち着き、稜線まで上がって先に進みます。
別山に近づくに従い岩が多くなってきました。
険しい登りになるなあと思いながら歩いていましたが、なぜかトラバースルートに入ってしましました。直登ルートを見逃しました。
別山からの下山ルート合流地点から登り返して山頂へ。
真砂岳からの実質時間で40分くらい。
ここもピークが2つあると言うことなのでもう一つの北側ピークへ向かいました。
別山は真北に剱岳を望むことが出来る絶好のポイント。当日は雲一つ掛かっていない剱岳の姿を見ることが出来ました。
約50分間山頂付近に留まり夢中で剱岳の撮影を行いました。
別山山頂から20分もかからず剣御前小舎前に到着。11時半だったので昼食休憩。
後は下るだけと雷鳥沢を目指して歩き始めました。
約1時間で称名川まで下りてきました。
浄土橋を渡り雷鳥沢キャンプ場を通過。
室堂へ上がる階段は左程もがかず登りきりました。
雷鳥荘前を通過し、地獄谷からの強い臭気に咳き込みながら室堂への遊歩道を歩きます。
深い緑色の水を湛えるみくりが池越しに立山を見、前日天狗平から来た道との合流点に到着。キャンプ場から約40分。
前日歩いた遊歩道を天狗平山荘前まで。
最終目的地である弥陀ヶ原バス停までは、前日とルートを変え美松坂コースを歩きました。
美松坂コースは山沿いの低木帯を歩くコースです。木の間の露岩の狭い登山道をずっと歩きます。眺望はほとんどありません。左側の天狗山の斜面の紅葉は見られます。
約1時間で歩ききり道路に出ました。5分程車道を歩き弥陀ヶ原バス停に到着しました。
今回の山行は、雄山山頂登拝、立山三山縦走どちらも達成でき非常に満足しています。
二日目の強風と朝の曇りはありましたが、晴天に恵まれ山の景色を存分に眺めながら歩けました。
山登りのきつさという点では、急な登り下りは短く身体は楽でした。
雄山山頂登拝は中学生の時以来。記憶にあること、残っていないこと。そんな昔を偲びながらの登山でもありました。
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