記録ID: 728943
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
美人の雷鳥と遭遇(白馬三山&不帰嶮&唐松岳:八方尾根↑栂池↓)
2015年09月27日(日) [日帰り]
体力度
8
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 13:32
- 距離
- 27.5km
- 登り
- 2,841m
- 下り
- 2,480m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 12:06
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 13:30
15:55
【黒菱第三駐車場〜唐松岳】
草木も眠る丑三つ時にランプ点灯して出発。月は雲に隠れたままですが時折顔を出して照らしてくれます。白馬駅方面の明かりが綺麗です。時間があれば夜景や星空でも撮りたいところですが先で何が起こるか判らないのでここは登りに集中します。「八方池」の向こうにこれから進む「不帰嶮」がうっすらと姿を現しました。昼だと絶景だろうななんて想像しながら「唐松岳頂上山荘」に到着。日の出目当ての宿泊者が「出待ち」してましたが残念ながら雲に隠れて拝めず。皆さん食堂で朝食を待つようです。自分はトイレを済ませて頂上に向かいます。山頂からは続々と日の出目当ての方が下りてきました。山頂は風強く寒いです。ガスで展望は全くなし。2名だけ残っていた方に写真を撮っていただき、核心部の「不帰嶮」へ向かいます。
【不帰嶮〜天狗山荘】
本来なら圧倒されるような岩峰が続くはずなのですがガスのため視界は30m位。3峰から2峰南へなんなく通過します。難所と言われる鎖場も高度感が全くなくスイスイと通過。「あれっ?もう終わり?」キレットまで来てしまいました。途中1峰で会った反対側から来た2人組と情報交換。
2人組「怖いですか?」
私「ガスって高度感ないので全然です」
2人組「そうか高度感が楽しみだったのになぁ。残念」
天狗の大下り(今日は反対なので大登り)では後ろから来た若者に抜かれました。60L位のザック担いでも登りがめちゃ早い。若いっていいなぁ。「天狗の頭」でソロの女性とすれ違い。やはり「天狗山荘」がクローズしているので「不帰嶮」まで来る人は少ないのだろうか?
【天狗山荘〜鑓ケ岳】
「鑓温泉」との分岐では2人組の女性とすれ違いました。温泉に下りるようです。寒いし風強いし展望ないし、エスケープしちゃおうかな?んっ待てよ、白馬三山一個も行ってないやん。却下。進みます。「鑓ケ岳」の登り、ガレガレです。踏み跡もあちこちにあり。一本道なのでなるべく直登で行きます。「鑓ケ岳」山頂。相変わらずガスガスで見所ないのでそそくさと下ります。来た方と反阿に行けば良いのだね。よし地図通りだ。ガシガシ下ります。待てよ方向おかしくないか?本来北へ向かうはずだけど....コンパスで確認。南へ向かっているではないですか。なんのことはない。左右に踏み分けられた道を登りと反対へ向かっていたのでした。しゃーない、戻ります。でルートはどこ?踏み跡がある処を辿ると標識ありました。これ全然反対じゃないか。標識に沿って次の「杓子岳」に向かいます。
【鑓ケ岳〜白馬山荘】
さて三山の2つ目のピークは「杓子岳」。うっかりしていると巻き道へ入ったままピークを逃すので目をこらしてピークへの踏み跡を探します。道が左へカーブした処、あれこの辺かなと思ったら通りすぎるところでした。右上に踏み跡あります。これがピークへの直登ルートだな。ガレガレの道をハァハァ言いながら登っていきます。空気薄いかも。登り詰めると断崖へ出ました。これ冬のルートなのでしょう。そのまま断崖沿いに左へ行くとガスに煙る標識見えました。相変わらず展望なし。修行のような一日です。次の休憩の「白馬山荘」へ向けて急ぎます。少し晴れ間も見えてこれから写真撮るぞーと意気込んだものの気まぐれな太陽はすぐに雲に隠れ強い風が舞っています。「白馬山荘」ベンチでパンの昼食。楽しみにしていたレストランはクローズ。仕方なくベンチでサーモスの白湯を飲んでジェルも追加。これではあまりに寂しすぎるのでトイレついでに山荘でコーヒーをいただき、ポカリを購入し後半に備えます。
【白馬山荘〜白馬大池】
SWには賑わったであろう「白馬山荘」も閑散としています。まだ早くてこれから登山者来るのでしょうか?山荘から山頂は目と鼻の先。本日のメインの「白馬岳」、昼過ぎに到着です。でもガスガスで展望皆無。ゴンドラの時間を考えるとのんびりしている余裕もないので下山開始。ハイマツ帯に入ってふと横を見ると雷鳥が。おおこんなに近くに。しばし見つめ合ってしましました。逃げない。何枚か写真撮ると計ったようにハイマツの中へ消えていきました。これだけで今日来た甲斐があったかな。距離1mの遭遇でした。
【白馬大池〜栂池】
「白馬大池」では紅葉とガスに煙る池が絶妙のコントラストでした。ここに一泊して天気の良い日に朝日から夕日まで撮影できたら感動だろうな。ロープウェイの最終の時間を計算しながら飛ばします。反対からは小屋泊まりの方が続々。岩にこれでもかと塗られたマークのおかげで迷うことはありません。本日のハイライトの最後は「天狗原」の池。ダークブルーに染まる池と緑の常緑樹と紅葉、天気が今一つなので写真ではうまく表現できていませんが、美しい。いつかこんな風景をのんびりと撮影したいものです。
【栂池〜八方の湯】
「栂池自然園」で下山完了メールを家族に入れご褒美のアイスを食します。美味し。Fitbitの歩数をチェックすると7万歩を超えています。平日なら4日分位歩いてますね。ロープウェイとゴンドラを乗り継ぎ「栂池」の駅へ。タクシーを呼んで車を置いた「黒菱」へ向かいます。本当は誰かと2台の車で行くと節約できるのですがなかなかこんなドMルートに付き合って頂ける方を見つけるのは容易ではありません。さて風呂はどこにしよう?検索するのが面倒なので帰り道の「八方の湯」にします。狭いけどヌルっとしたお湯が固まった筋肉には効きそうです。風呂の後は牛乳の一気飲み。やはり風呂上がりは牛乳でないと。夕食は風呂の隣の「ラーメン八方美人」。多分2日分位のカロリー消費したのでチャーシュー、味玉のフルコース。辛味噌で運転の眠気を覚ましました。
草木も眠る丑三つ時にランプ点灯して出発。月は雲に隠れたままですが時折顔を出して照らしてくれます。白馬駅方面の明かりが綺麗です。時間があれば夜景や星空でも撮りたいところですが先で何が起こるか判らないのでここは登りに集中します。「八方池」の向こうにこれから進む「不帰嶮」がうっすらと姿を現しました。昼だと絶景だろうななんて想像しながら「唐松岳頂上山荘」に到着。日の出目当ての宿泊者が「出待ち」してましたが残念ながら雲に隠れて拝めず。皆さん食堂で朝食を待つようです。自分はトイレを済ませて頂上に向かいます。山頂からは続々と日の出目当ての方が下りてきました。山頂は風強く寒いです。ガスで展望は全くなし。2名だけ残っていた方に写真を撮っていただき、核心部の「不帰嶮」へ向かいます。
【不帰嶮〜天狗山荘】
本来なら圧倒されるような岩峰が続くはずなのですがガスのため視界は30m位。3峰から2峰南へなんなく通過します。難所と言われる鎖場も高度感が全くなくスイスイと通過。「あれっ?もう終わり?」キレットまで来てしまいました。途中1峰で会った反対側から来た2人組と情報交換。
2人組「怖いですか?」
私「ガスって高度感ないので全然です」
2人組「そうか高度感が楽しみだったのになぁ。残念」
天狗の大下り(今日は反対なので大登り)では後ろから来た若者に抜かれました。60L位のザック担いでも登りがめちゃ早い。若いっていいなぁ。「天狗の頭」でソロの女性とすれ違い。やはり「天狗山荘」がクローズしているので「不帰嶮」まで来る人は少ないのだろうか?
【天狗山荘〜鑓ケ岳】
「鑓温泉」との分岐では2人組の女性とすれ違いました。温泉に下りるようです。寒いし風強いし展望ないし、エスケープしちゃおうかな?んっ待てよ、白馬三山一個も行ってないやん。却下。進みます。「鑓ケ岳」の登り、ガレガレです。踏み跡もあちこちにあり。一本道なのでなるべく直登で行きます。「鑓ケ岳」山頂。相変わらずガスガスで見所ないのでそそくさと下ります。来た方と反阿に行けば良いのだね。よし地図通りだ。ガシガシ下ります。待てよ方向おかしくないか?本来北へ向かうはずだけど....コンパスで確認。南へ向かっているではないですか。なんのことはない。左右に踏み分けられた道を登りと反対へ向かっていたのでした。しゃーない、戻ります。でルートはどこ?踏み跡がある処を辿ると標識ありました。これ全然反対じゃないか。標識に沿って次の「杓子岳」に向かいます。
【鑓ケ岳〜白馬山荘】
さて三山の2つ目のピークは「杓子岳」。うっかりしていると巻き道へ入ったままピークを逃すので目をこらしてピークへの踏み跡を探します。道が左へカーブした処、あれこの辺かなと思ったら通りすぎるところでした。右上に踏み跡あります。これがピークへの直登ルートだな。ガレガレの道をハァハァ言いながら登っていきます。空気薄いかも。登り詰めると断崖へ出ました。これ冬のルートなのでしょう。そのまま断崖沿いに左へ行くとガスに煙る標識見えました。相変わらず展望なし。修行のような一日です。次の休憩の「白馬山荘」へ向けて急ぎます。少し晴れ間も見えてこれから写真撮るぞーと意気込んだものの気まぐれな太陽はすぐに雲に隠れ強い風が舞っています。「白馬山荘」ベンチでパンの昼食。楽しみにしていたレストランはクローズ。仕方なくベンチでサーモスの白湯を飲んでジェルも追加。これではあまりに寂しすぎるのでトイレついでに山荘でコーヒーをいただき、ポカリを購入し後半に備えます。
【白馬山荘〜白馬大池】
SWには賑わったであろう「白馬山荘」も閑散としています。まだ早くてこれから登山者来るのでしょうか?山荘から山頂は目と鼻の先。本日のメインの「白馬岳」、昼過ぎに到着です。でもガスガスで展望皆無。ゴンドラの時間を考えるとのんびりしている余裕もないので下山開始。ハイマツ帯に入ってふと横を見ると雷鳥が。おおこんなに近くに。しばし見つめ合ってしましました。逃げない。何枚か写真撮ると計ったようにハイマツの中へ消えていきました。これだけで今日来た甲斐があったかな。距離1mの遭遇でした。
【白馬大池〜栂池】
「白馬大池」では紅葉とガスに煙る池が絶妙のコントラストでした。ここに一泊して天気の良い日に朝日から夕日まで撮影できたら感動だろうな。ロープウェイの最終の時間を計算しながら飛ばします。反対からは小屋泊まりの方が続々。岩にこれでもかと塗られたマークのおかげで迷うことはありません。本日のハイライトの最後は「天狗原」の池。ダークブルーに染まる池と緑の常緑樹と紅葉、天気が今一つなので写真ではうまく表現できていませんが、美しい。いつかこんな風景をのんびりと撮影したいものです。
【栂池〜八方の湯】
「栂池自然園」で下山完了メールを家族に入れご褒美のアイスを食します。美味し。Fitbitの歩数をチェックすると7万歩を超えています。平日なら4日分位歩いてますね。ロープウェイとゴンドラを乗り継ぎ「栂池」の駅へ。タクシーを呼んで車を置いた「黒菱」へ向かいます。本当は誰かと2台の車で行くと節約できるのですがなかなかこんなドMルートに付き合って頂ける方を見つけるのは容易ではありません。さて風呂はどこにしよう?検索するのが面倒なので帰り道の「八方の湯」にします。狭いけどヌルっとしたお湯が固まった筋肉には効きそうです。風呂の後は牛乳の一気飲み。やはり風呂上がりは牛乳でないと。夕食は風呂の隣の「ラーメン八方美人」。多分2日分位のカロリー消費したのでチャーシュー、味玉のフルコース。辛味噌で運転の眠気を覚ましました。
天候 | 曇り→ガス→小雨→晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
黒菱第三リフト駐車場(無料)に駐車、ウォシュレット&ペーパー付きトイレあり 【帰り】 栂池平(自然園)からロープウェイ&ゴンドラリフト(片道1920円) 乗り継ぎ、栂池高原駅まで行き、そこからタクシーで黒菱第三リフト駐車場へ(5,700円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【危険箇所】 不帰嶮の鎖場はどこも危険です。天狗の大下りの鎖場は登る分にはあまり危険ではないです。杓子岳山頂付近は長野側の絶壁に寄りすぎないこと。 |
その他周辺情報 | 【温泉】 八方の湯。狭いけど地元の方で賑わっている。入浴料800円(モンベル会員700円) 【食事】 「八方の湯」の隣の「ラーメン八方美人」 |
写真
装備
個人装備 |
ドライレイヤー(着用)
ベースレイヤー(着用)
ソフトシェル
タイツ(着用)
ズボン(着用)
靴下(着用)
グローブ
ハードシェル
雨具
着替え
トレランシューズ
ザック(13L)
ザックカバー
朝食(おにぎり)
昼食(パン)
行動食(ジェル)
非常食(エネルギーバー)
飲料(ポカリ0.5L)
ハイドレーション(1L)
地図
コンパス
笛
ヘッドランプ
手持懐中電灯
予備電池
GPS
保険証
携帯
時計
ツェルト
ストック
カメラ
サーモス(湯0.5L)
|
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感想
【本日のコース】
夏休みに行った「唐松岳」〜「爺ヶ岳」の反対側、「唐松岳」〜「不帰嶮」〜「白馬三山」に向けての縦走を計画しました。「栂池」ロープウェイの最終時刻16:40に合わせてスタート時間を計算すると2:40となります。晴れればこれで「唐松岳頂上山荘」で日の出が拝める見込みです。ポイントなるのは「不帰嶮」。混雑して鎖での順番待ちや後半でここを通過するよりは前半の体力のあるうちに通過した方が良さそうです。実際は難所の破線区間ですれ違った方は2名のみで杞憂に終わりました。
【感想】
ほぼ終日ガスガスで天空の散歩のはずが修行になってしまいました。でもガスのお陰で高度感のある「不帰嶮」はあっさり通過。そして残り物には福あり、終盤での雷鳥との遭遇に「白馬大池」から先の紅葉。晴れた日の紅葉も良いですが曇った天気で濡れたようなしっとりした紅葉も趣があります。ガッツリ歩いて充実した1日でした。このコース、花の季節に来たら最高でしょうね。1週間位滞在して撮影三昧なんていうのも良いかな。
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無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜 [4日]
扇沢−種池−爺ヶ岳ー冷池ー布引山−鹿島槍ヶ岳−八峰キレット−五竜岳−唐松岳−不帰ノキレット−白馬岳−栂池
利用交通機関:
車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
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