記録ID: 6879518
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科
東天狗岳・東壁ダイレクトAルンゼ左稜(日帰り)
2024年06月03日(月) [日帰り]
greenpower
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,079m
- 下り
- 1,086m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:37
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 9:37
6:00
0分
みどり池入口駐車場
6:00
6:00
0分
稲子湯唐沢橋登山口
6:00
6:00
69分
分岐点
7:09
7:09
33分
こまどり沢
7:42
7:42
10分
しらびそ小屋
7:52
7:52
32分
中山峠分岐
8:24
8:45
70分
東壁取付き
9:55
10:12
120分
東壁基部
12:12
12:21
4分
東天狗岳
12:25
12:25
19分
天狗の鼻
12:44
12:44
31分
東天狗岳分岐
13:15
13:15
20分
中山峠
13:35
13:35
23分
稲子岳南壁取付き
13:58
14:11
16分
東壁取付き
14:27
14:27
9分
中山峠分岐
14:36
14:36
20分
しらびそ小屋
14:56
14:56
39分
こまどり沢
15:35
15:35
2分
分岐点
15:37
15:37
0分
稲子湯唐沢橋登山口
15:37
みどり池入口駐車場
| 天候 | 06/03(月)→晴・雨・霰・雹・霙・雷・雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2024年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
■交通→中央道・長坂IC〜約45分。 ■駐車台数→15台(無雪期) ■トイレ→なし。 ■水場→なし。 ■登山ポスト→あり。 ■24時間利用→可能。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■みどり池入口駐車場(1,587m) 上記のアクセス欄を参照して下さい。 駐車台数は登り→3台・下り→3台です。 ■稲子湯唐沢橋登山口(1,587m) みどり池入口駐車場から約0分で稲子湯唐沢橋登山口に到着です。 みどり池入口駐車場と稲子湯唐沢橋登山口は隣り合わせにあり、林道ゲート・唐沢橋を通過します。 白駒林道と登山道が3回交差しますが、間違って白駒林道を進んでも登山道と合流するので心配ありません。 青色の登山ポストがあります(用紙・ペンあり) ■分岐点(1,594m) 稲子湯唐沢橋登山口から約0分で分岐点に到着です。 林道ゲート・唐沢橋を通過すると右側に分岐点があります。登山道は白駒林道をショートカットします。 ■こまどり沢(1,900m) 分岐点から約70分でこまどり沢に到着です。 4つ目の水場(最終水場)になり、しらびそ小屋(水場なし)〜東天狗岳東壁〜東天狗岳まで水場はありません(1つ目〜3つ目の水場は写真添付) ■しらびそ小屋(2,036m) こまどり沢から約35分でしらびそ小屋に到着です。 営業→通年、定員→20名、定休日→水曜日・木曜日、山バッジあり、水場→なし(ペットボトル500ml→400円)、外トイレ→1回200円、テント場→10張り(1名1,000円＋1張り500円) 当日は臨時休業でした。 ■中山峠分岐(2,054m) しらびそ小屋から約10分で中山峠分岐に到着です。 3股の分岐点になり左→本沢温泉へ、右→中山峠へ向かいます。 ■■東天狗岳東壁の取付き(2,128m) 中山峠分岐から約35分で東天狗岳東壁取付きに到着です。 冬期バリエーションルートになり明確な道標や目印はなく、どこからでも取付けるので過去の山行記録からGPSの軌跡をダウンロードすると安心です。 今回利用したルート状況は東壁取付き→涸れ沢→倒木→藪こぎ→東壁基部→雪渓・ザレ場・ガレ場→岩場→東天狗岳です。 東壁取付き〜東壁基部までルートファインディング能力が必要です。 東壁取付き〜東天狗岳〜中山峠を経由して再び東壁取付きに戻るので、人目を避けてザック30Lをデポしてアタックザック22Lで東天狗岳を目指します。 東壁取付き〜東壁基部→標高差150m・距離0.7km・徒歩60分。 ■■東天狗岳東壁の基部(2,290m) 東天狗岳東壁取付きから約90分で東天狗岳東壁基部に到着です。 東壁取付きから涸れ沢の倒木エリアを通過して、涸れ沢を離れてルートファインディングしながら藪こぎで東壁基部を目指します。 疎林帯の台地を乗っ越すと東壁基部に到着しますが、東壁正面は天狗の鼻になり東天狗岳にダイレクトに登り詰めたいので東壁の左側へトラバースして登攀準備をします。 東壁取付き〜東壁基部まで目印でピンクテープを残しています。 東壁基部〜東天狗岳→標高差355m・距離0.7km・徒歩120分。 ■東天狗岳(2,645m) 東天狗岳東壁基部から約120分で東天狗岳に到着です。 東壁基部(2,290m)〜東壁お立ち台(2,519m)まで傾斜45℃〜50℃のザレ場・ガレ場で1歩進んで2歩〜3歩下がる蟻地獄の状況です。標高2,395mから両サイドにダケカンバが生えた草付きがあり、ガレ場より歩きやすそうでしたが逃げずに山頂までダイレクトにガレ場を登ります。 東壁お立ち台(勝手に命名)まで鹿の生息地になり、鹿が歩くだけで拳〜頭サイズの落石が発生するので注意が必要です。 東壁お立ち台から上部は脆い岩場になり崩れる足場・触れるだけで崩れる岩壁・砂地に生えて抜けやすいハイマツ帯・洗濯機サイズの浮き石エリアが東天狗岳まで続きます。 標高2,617m地点(東天狗岳の直下)で登頂者の話し声が聞こえて油断して落石を発生させましたが、何とか回避して登頂できました(落石の件は後述) おそらく雪が締まった残雪期より足場が悪く、登攀具(カム・ナッツ)で支点確保できる岩壁はとても少ないです。 爆裂火口壁の東天狗岳は脆い岩壁になり、東天狗岳の山頂柱の裏側のピナクルは将来的に崩落する確率が高いので長時間の休憩は避けるべきです。 当日は正午から雨予報でしたが、標高2,600m地点で雨が降り出して山頂では雹が降り稲子湯唐沢橋登山口まで雷雨が降りました。 ■天狗の鼻(2,622m) 東天狗岳から約5分で天狗の鼻に到着です。 雨〜雹が降り天候が急変・悪化して稜線は危険なので、樹林帯の中山峠を目指します。 ■東天狗岳分岐(2,569m) 天狗の鼻から約20分で東天狗岳分岐に到着です。 3月には見えなかった天狗の奥庭を横目に、急いで中山峠を目指します。 途中で昼食を食べる時に口が空いた状況のアタックザックが斜面を転がり、運良く5m下の窪地で止まりました。 ■中山峠(2,407m) 東天狗岳分岐から約30分で中山峠に到着です。 次第に雨が強まり霰→雹→霙・雨・雷雨となり全身ずぶ濡れですが、雷を避ける為に標高2,000以下(しらびそ小屋より下部)を目指します。 中山峠直下は鎖場の下降になり、積雪期は滑落・落石・ラッセル・雪崩に注意が必要です。 ■稲子岳南壁取付き(2,257m) 中山峠から約20分で稲子岳南壁取付きに到着です。 樹林帯の倒木エリアに「稲子岩壁ルート」の黄色の看板が設置されています。 ■■東天狗岳東壁の取付き(2,128m) 稲子岳南壁取付きから約35分で東天狗岳東壁取付きに到着です。 デポしたザック30Lを回収・荷作りして、雷雨から避難する為にしらびそ小屋を目指します。 ■中山峠分岐(2,054m) 東天狗岳東壁取付きから約15分で中山峠分岐に到着です。 雷雨から避難する為にしらびそ小屋を目指します。 ■しらびそ小屋(2,036m) 中山峠分岐から約10分でしらびそ小屋に到着です。 雷雨から避難する為に標高2,000m以下を目指します。 ■こまどり沢(1,900m) しらびそ小屋から約20分でこまどり沢に到着です。 雨は降り続いていますが雷は遠ざかり、稲子湯唐沢橋登山口まで残り40分なので心にゆとりが生まれます。 ■分岐点(1,594m) こまどり沢から約40分で分岐点に到着です。 ■稲子湯唐沢橋登山口(1,587m) 分岐点から約2分で稲子湯唐沢橋登山口に到着です。 ■みどり池入口駐車場(1,587m) 稲子湯唐沢橋登山口から約0分でみどり池入口駐車場に到着です。 これで無事に山行が終了です。 ■■マークの呼称は勝手に命名しています。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 東天狗岳・東壁ルートは標高差→1,058m、距離→11.40km、コースタイム→不明(積雪期→10〜15時間)になりますが日帰りが可能です(積雪期→好天時の場合・山滑走を除く) しらびそ小屋は通年営業なので小屋泊 or 東壁取付き〜東壁基部でテント泊の山行になります。 日帰りで登頂するには雪質・積雪量・天候・体調・装備・気力・長距離を歩ける体力が必要です。 ★東天狗岳東壁について 東天狗岳東壁には八ヶ岳東面の稲子湯側、西面の唐沢鉱泉 or 渋の湯から入山します。 中山峠分岐〜稲子岳南壁取付きの区間から東天狗岳側へ取付きますが、明確な道標や目印はないので過去の山行記録からGPSの軌跡をダウンロードすると安心です。 東天狗岳東壁は冬期バリエーションルートになり、登攀時期は雪崩が落ち切った3月中旬〜4月中旬の短い残雪期です。日本登山大系には「無雪期の登攀はあまり価値がない」とありますが、価値の有無は自分が決めます。 1952年以前から開拓されている東天狗岳東壁ですが、稲子岳南壁と比較すると年間を通して登攀者はほとんどいません。 しらびそ小屋から東天狗岳東壁が見渡せるので、小屋番さんに相談して現地で確認すると良いでしょう。 ★★落石を誘発した原因 東天狗岳東壁は複数のルートがありますが、今回は東壁基部〜東天狗岳に続くダイレクトルンゼに拘りました。東壁のお立ち台(2,519m)から脆い岩場を慎重に登り、標高2,600mから傾斜60度〜80度の岩壁へ突入します。 山頂直下の2,617mで3mの浮き石を乗っ越せず停滞してルートを探している時に、足場が崩れて洗濯機サイズの落石が左半身を直撃します。 脆い岩壁は触れるだけで崩れるので咄嗟にハイマツを掴みますが、不安定な場所に生えていて抜け落ちそうなので必死に這い上がり滑落を回避できました。 洗濯機サイズの落石は自動車サイズの落石となって東壁を滑り落ちて、山頂にいた登山者を驚かせてしまい反省です。 標高2,600m地点で雨が降り出して脆い岩場が濡れて気持ちが焦り、山頂直下で登頂者の声が聞こえてこの核心部を乗っ越せば山頂だと気持ちが緩みました。 危険な直登のAルンゼを選択した事が落石の原因となり、安定した岩場のBルンゼ or Cルンゼを選択していれば落石を回避できた可能性が高いです。 ★雪崩について 東天狗岳・東壁ルートは雪崩エリアです。 東壁基部(2,290m)〜東壁のお立ち台(2,519m)は傾斜45度〜50度のザレ場・ガレ場になり、東壁基部がデブリの終了点です。 お立ち台〜東天狗岳(2,645m)まで傾斜60度〜80度の脆い岩壁になり、登攀具(カム・ナッツ)・ハイマツを利用した支点確保は厳しいです。 お立ち台〜東天狗岳まで逆くの字ルートになり、無雪期に滑落した場合は岩棚で運よく停止する場合がありますが積雪期は東壁基部まで350m落ちます。 ★登山ポストについて 東天狗岳・東壁ルートには、1つの登山ポストがあります。 �＾雹凖鯏眤�橋登山口(用紙・ペンあり) 登山計画書は事前にオンライン提出が可能です。 ★水場について 地図では東天狗岳・東壁ルートには水場がありません。 しかし稲子湯唐沢橋登山口〜こまどり沢(最終水場)まで4つの水場がありました(写真添付) しらびそ小屋〜東天狗岳東壁〜東天狗岳〜中山峠〜しらびそ小屋の区間に水場はありません。 今回は水1.5Lを担ぎ上げて、0.9L残りました。 ★駐車場について 東天狗岳・東壁ルートには1つの駐車場があります。 �，澆匹蠱啼�口駐車場 駐車台数→15台、料金→無料、トイレ→なし、水場→なし、登山ポスト→あり(用紙・ペンあり) みどり池入口駐車場・稲子湯唐沢橋登山口・林道ゲート・唐沢橋は隣接しています。 ★山小屋の営業について 東天狗岳・東壁ルートには山小屋が1つあります(稲子湯旅館は含まず) �，靴蕕咾従�屋 営業→通年営業、定員→20名、電話→090-4739-5255 定休日→水曜日・木曜日(臨時休業あり) テント場→10張り・1名1,000円＋1張り500円。 水場→なし(ペットバトル500ml→400円) トイレ→1回200円。 日帰りでも、緊急時に備えてツェルトを必ず持参しましょう。 ★マーキングについて 東天狗岳・東壁ルートの一般登山道(稲子湯唐沢橋登山口〜中山峠分岐〜中山峠〜東天狗岳)は看板・道標・ピンクテープが設置されていますが、東天狗岳・東壁ルート(東壁取付き〜東壁基部〜東天狗岳)は道標がなくルートファインディング能力が必要です。 ★天候や服装について 東天狗岳・東壁ルートは樹林帯が長く、ザックカバー・ゲイター・タオル・合羽・着替えがあると快適です。 標高2,500mを超える山域になり、稜線は風が強く寒い環境なので防寒・防風対策が必要です。 当日は気温5℃〜13℃あり、平均気温は8℃です。 悪天候では装備や服装に気を配り、体調管理が必要です。 ★幕営適地について 東天狗岳・東壁ルートには、1つの幕営適地があります。 稲子湯唐沢橋登山口〜しらびそ小屋の樹林帯の区間が幕営適地に向いていますが、東天狗岳東壁(東壁取付き〜東壁基部〜東天狗岳)と稜線(東天狗岳〜中山峠)は幕営適地に向いていません。 幕営する場合は携帯トイレを持参して、必ずゴミを持ち帰りましょう。 ★熊の出没について 東天狗岳東壁は熊の生息地になり、想像以上に身近に熊がいます。 「熊はいない」という思い込みは非常に危険です。 八ヶ岳東面は特に登山者・山小屋が少ないので、熊に十分に注意が必要です。 ★山バッジについて 東天狗岳・東壁ルートには1つ山小屋があります。 �，靴蕕咾従�屋(営業→通年、定休日・臨時休業あり) �，稜篥垢濃灰丱奪犬糧稜笋�あります。 ★山行でピッケルや装備を携帯して必要がなくデポする場合は、登山道から外れた場所や必ず施錠(ワイヤー・南京錠)しましょう。 高額な雪山装備の盗難に最大の注意が必要です(アイゼン・ピッケルも含む) ★みどり池入口駐車場まで長野県道480号線の自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また一般道・林道・登山道の崩落・土砂災害・台風による交通規制や様々な注意報(雷・大雨・大雪・雪崩)に注意が必要です。 ★東天狗岳・東壁ルートでは登山者のすれ違いは登り0名、下り6名です。 日照時間が長くなりましたが日帰りでは装備・服装・天候が重要です。 特に単独登山者はセルフレスキュー・ルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図とヘッドランプの携帯が必須です。 ★ヘルメットは全行程で使用しました。 Wピッケルは東壁基部〜東天狗岳の登りで使用しました。 アタックザックは東壁取付き〜東天狗岳→東壁取付きで使用しました。 チェーンアイゼン・登攀用具(ロープ・ハーネス・スリング・カラビナ類)は携帯しましたが未使用です。 ★緊急時の連絡先 �ヽ�野警察署(長野)→0266-82-0110 ★今回の山行の危険箇所 �‥貶票萇佞�〜東壁基部→藪こぎ・落石・倒木・道迷い。 ��東壁基部〜東天狗岳→滑落・落石・雪崩(冬期) ★みどり池入口駐車場→06時00分に気温11℃、東天狗岳→12時12分に気温5℃、みどり池入口駐車場→15時37分に気温13℃です。 気温の温度差が大きく紫外線が強く、体調管理や服装選びが難しくなります。 当日の日の出→04時21分、日の入り→19時10分と活動時間は長くなり、日の出と日の入り1時間前にはヘッドランプが必要です。 ★東天狗岳・東壁ルートの東壁基部〜東天狗岳の区間では落石に注意が必要です。 単独行なので鳥の鳴き声・荒い呼吸・風の音・水の音しか聞こえません。 雪崩・落石を発見した場合は、周囲の登山者に恥ずかしがらず大声で「アバラーンチ」「ラーク」と知らせてあげましょう。 ★東天狗岳・東壁ルートにはトイレが1つあります。 �，靴蕕咾従�屋(有料) 利用していないので使用できるかは未確認です。 原則トイレがないので必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 ★東天狗岳・東壁ルートでは、スマートフォンの電波が5割入りました(時期・天候・機種による) 暑さ・寒さ・高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリーが必要です(充電ケーブル含む) 登り→しらびそ小屋〜東壁基部、下り→中山峠〜しらびそ小屋が圏外です。 ★登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ★無雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。また登山道や踏み跡が草木で隠れて道迷いしやすい状況です。 ピンクテープ・道標・赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★標高・距離・気温・天候・風速・写真撮影・ルート工作・危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルート・距離・歩行時間は参考程度にして下さい。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 しっかり貴重品は管理して、荷物のデポなどで盗難の被害に注意が必要です。 ★登山では、食事(行動食)・水くみ(水作り)・トイレ・着替え・装備の着脱など季節を問わず面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて滑落・雪崩・落石など危険回避に神経を使いましょう。 ★無雪期でも強い紫外線を浴びて重度の日焼けや、紫外線の照り返しで視力低下による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラス・ゴーグルがあると便利です。 ★今回の山行 先週に引き続き雨の八ヶ岳の冬期バリエーションルートへ向かいます。 3月下旬に土砂降りの山頂から東天狗岳東壁を目に焼きつけて、来年まで待ちきれなく無雪期に挑戦します。 山頂直下で落石を誘発して直撃しましたが、何とか登頂して下山できました。 「八ヶ岳だから大丈夫」 「山頂まで残り20m」という甘さ・油断・余裕を山神様は許しませんでした。 しっかり原因と対策を考えて、梅雨の登山を安全に乗り切ろうと思います。 ★みどり池入口駐車場の10km圏内はガソリンスタンド・コンビニがなく、とても不便なエリアです。 場所によって車中泊の禁止・火気厳禁など禁止事項がありますので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で東天狗岳東壁を楽しんでください。 |
| その他周辺情報 | ■稲子湯旅館 ■営業→通年。 ■営業時間→09:00〜16:00 ■休館日→不定休(要確認) ■料金→大人650円・小人300円。 |
写真
拍手
91年目の白駒林道(1,587m)
※白駒林道と登山道が3回交差する。
※白駒林道と登山道が3回交差する。
稲子湯唐沢橋登山口(1,587m)
※登山ポスト(用紙・ペンあり)
※登山ポスト(用紙・ペンあり)
分岐点(1,594m)
※1→稲子湯唐沢橋登山口、2→白駒林道(登山道と合流)、3→みどり池。
※1→稲子湯唐沢橋登山口、2→白駒林道(登山道と合流)、3→みどり池。
アプローチシューズを装着(1,596m)
※稲子湯唐沢橋登山口↔︎東天狗岳東壁取付きまで使用。
※稲子湯唐沢橋登山口↔︎東天狗岳東壁取付きまで使用。
分岐点(1,667m)
※本格的な登山道の始まり、2つ目の水場(渡って左側)
※本格的な登山道の始まり、2つ目の水場(渡って左側)
�，海泙匹蠡�(1,900m)
※1→稲子湯唐沢橋登山口、2→みどり池、3→林道(4つ目の水場)
※1→稲子湯唐沢橋登山口、2→みどり池、3→林道(4つ目の水場)
�△海泙匹蠡�(1,900m)
※1→稲子湯唐沢橋登山口、2→みどり池、3→林道、青→4つ目の水場、黄→緑ロープ。
※1→稲子湯唐沢橋登山口、2→みどり池、3→林道、青→4つ目の水場、黄→緑ロープ。
�い海泙匹蠡�(1,900m)
※みどり池→がんばって40分、稲子湯→何となく1時間。
※みどり池→がんばって40分、稲子湯→何となく1時間。
材木を運んだトロッコレール(1,918m)
※1962年(62年前)に廃線。
※1962年(62年前)に廃線。
肌寒い樹林帯(2,017m)
※細い登山道になったらしらびそ小屋まで10分。
※細い登山道になったらしらびそ小屋まで10分。
�（�岐点(2,040m)
※しらびそ小屋→2分、稲子湯→のろのろ1時間30分。
※しらびそ小屋→2分、稲子湯→のろのろ1時間30分。
みどり池キャンプ場(2,045m)
※テント場→10張り、料金→1人1000円＋テント1張り500円(合計1,500円)
※テント場→10張り、料金→1人1000円＋テント1張り500円(合計1,500円)
臨時休業のしらびそ小屋(2,036m)
※定休日→水曜日・木曜日。
※定休日→水曜日・木曜日。
中山峠分岐(2,054m)
※1→稲子湯唐沢橋登山口、2→中山峠、3→本沢温泉。
※1→稲子湯唐沢橋登山口、2→中山峠、3→本沢温泉。
東天狗岳東壁取付き(2,128m)
※1→しらびそ小屋、2→中山峠、3→東天狗岳東壁。
※1→しらびそ小屋、2→中山峠、3→東天狗岳東壁。
東天狗岳東壁取付きの涸れ沢(2,124m)
※倒木・落石・泥濘・クモの巣あり。
※倒木・落石・泥濘・クモの巣あり。
30Lザックをデポ(2,124m)
※盗難防止のため人目を避けてデポする。
※盗難防止のため人目を避けてデポする。
アタックザック→3.9kg(2,124m)
※ピッケル2本は含まない(山頂まで水場なし)
※ピッケル2本は含まない(山頂まで水場なし)
バリエーションルートへ突入(2,134m)
※倒木エリア→藪こぎエリア→ガレ場→岩場→東天狗岳。
※倒木エリア→藪こぎエリア→ガレ場→岩場→東天狗岳。
倒木エリア(2,134m)
※濡れた苔と倒木で滑りやすく時間が掛かる。
※濡れた苔と倒木で滑りやすく時間が掛かる。
迷路の樹林帯(2,196m)
※涸れ沢から樹林帯を抜けて東天狗岳東壁基部の台地を目指す。
※涸れ沢から樹林帯を抜けて東天狗岳東壁基部の台地を目指す。
新しいピンクテープ(2,205m)
※東天狗岳取付き〜基部→標高差150m・距離0.7km・60分。
※東天狗岳取付き〜基部→標高差150m・距離0.7km・60分。
東天狗岳東壁基部の残雪(2,262m)
※東天狗岳の直下と中山峠の直下に残雪あり。
※東天狗岳の直下と中山峠の直下に残雪あり。
東天狗岳東壁基部の概要図(2,262m)
※YAMAPよりヤマレコは地図が見やすい。
※YAMAPよりヤマレコは地図が見やすい。
東天狗岳東壁ダイレクトAルンゼの基部(2,290m)
※東天狗岳→標高差355m・距離0.7km・120分。
※東天狗岳→標高差355m・距離0.7km・120分。
大気が不安定な八ヶ岳東面(2,330m)
※八ヶ岳東面〜軽井沢・上田エリアで雹が降る。
※八ヶ岳東面〜軽井沢・上田エリアで雹が降る。
大活躍のWアックス(2,328m)
※アックス・チェーンアイゼン→有効、ストック→不要。
※アックス・チェーンアイゼン→有効、ストック→不要。
支点確保できる疎林帯(2,395m)
※標高2,400m地点から歩きやすい草付きがあるが逃げない。
※標高2,400m地点から歩きやすい草付きがあるが逃げない。
体力を奪われる無雪期の東天狗岳東壁(2,421m)
※1歩進んで2歩〜3歩下がる蟻地獄。
※1歩進んで2歩〜3歩下がる蟻地獄。
黄→登ったルート、赤→登れそうなルート(2,482m)
※中央→天狗の鼻、左奥→東天狗岳。
※中央→天狗の鼻、左奥→東天狗岳。
お立ち台にある鹿のフン(2,519m)
※標高2,500m付近まで鹿の生息地になり落石に注意。
※標高2,500m付近まで鹿の生息地になり落石に注意。
赤→お立ち台、青→しらびそ小屋(2,582m)
※お立ち台から上部は脆い岩壁エリア。
※お立ち台から上部は脆い岩壁エリア。
脆い岩壁エリアに突入(2,582m)
※東天狗岳まで逆くの字ルート。
※東天狗岳まで逆くの字ルート。
東天狗岳東壁の遺失物(2,582m)
※20年〜30年前のゴミ(冬山装備)が多く回収に苦労する。
※20年〜30年前のゴミ(冬山装備)が多く回収に苦労する。
滑落エリア(2,597m)
※崩れる地面・脆い岩壁・立ち枯れしたダケカンバで支点確保に苦労する。
※崩れる地面・脆い岩壁・立ち枯れしたダケカンバで支点確保に苦労する。
吸い込まれそうな東天狗岳東壁(2,605m)
※ 山頂直下で雨が降り出す。
※ 山頂直下で雨が降り出す。
山頂直下の40m地点(2,605m)
※触れる岩は崩れるので極力触れない。
※触れる岩は崩れるので極力触れない。
東天狗岳東壁から眺めるカニのハサミ(2,613m)
※右のピナクルの裏側→東天狗岳。本日の核心部で登頂者の声が聞こえて油断する。
※右のピナクルの裏側→東天狗岳。本日の核心部で登頂者の声が聞こえて油断する。
赤→登れないダイレクトAルンゼ右稜、青→浮き石、紫→東天狗岳(2,617m)
※左側のAルンゼ左稜へトラバースする。
※左側のAルンゼ左稜へトラバースする。
�〕鄒个鰺業�(2,624m)
※トラバースで洗濯機サイズの落石が左半身を直撃する。
※トラバースで洗濯機サイズの落石が左半身を直撃する。
�⇒鄒个鰺業�(2,624m)
※トラバース路の岩場とハイマツ帯も不安定なので慎重に裏側へ回り込む。
※トラバース路の岩場とハイマツ帯も不安定なので慎重に裏側へ回り込む。
洗濯機サイズの落石箇所(2,624m)
※洗濯機サイズの落石が自動車サイズの落石となり崩れる。
※洗濯機サイズの落石が自動車サイズの落石となり崩れる。
�‥貪袈薐拇貶疋瀬ぅ譽�トAルンゼ右稜の終了点(2,640m)
※赤→登れなかったAルンゼ右稜、黒→落石箇所、青→登ったAルンゼ左稜。
※赤→登れなかったAルンゼ右稜、黒→落石箇所、青→登ったAルンゼ左稜。
��東天狗岳東壁ダイレクトAルンゼ右稜の終了点(2,640m)
※山頂の鎖の外側(東壁側)は脆い岩場なので注意。
※山頂の鎖の外側(東壁側)は脆い岩場なので注意。
左→東天狗岳東壁正面壁バッドレス、右→第二岩峰中央稜左尾根(2,640m)
積雪期の東天狗岳東壁ダイレクトAルンゼ右稜の終了点(2,640m)
※撮影日→2024年03月25日(月)
※撮影日→2024年03月25日(月)
雨〜雹が降り出す東天狗岳(2,645m)
※大気が不安定で06/03(月)〜04(火)に八ヶ岳では雹が降る。
※大気が不安定で06/03(月)〜04(火)に八ヶ岳では雹が降る。
�‥个辰薪貪袈薐拇貶疋瀬ぅ譽�トAルンゼ左稜(2,622m)
※赤→東壁ダイレクトAルンゼ、黄→落石箇所、青→Aルンゼ左稜へトラバース。
※赤→東壁ダイレクトAルンゼ、黄→落石箇所、青→Aルンゼ左稜へトラバース。
��登った東天狗岳東壁ダイレクトAルンゼ左稜(2,622m)※赤→Aルンゼ、黄→落石箇所、青→Aルンゼ左稜へトラバース、紫→Aルンゼ右稜、橙→Bルンゼ、桃→Cルンゼ。
��登った東天狗岳東壁ダイレクトAルンゼ左稜(2,622m)
※赤→Aルンゼ、黄→落石箇所、青→Aルンゼ左稜へトラバース、紫→Aルンゼ右稜、橙→Bルンゼ、桃→Cルンゼ。
※赤→Aルンゼ、黄→落石箇所、青→Aルンゼ左稜へトラバース、紫→Aルンゼ右稜、橙→Bルンゼ、桃→Cルンゼ。
積雪期の東天狗岳東壁ダイレクトABCルンゼ(2,622m)
※撮影日→2024年03月25日(月)
※撮影日→2024年03月25日(月)
5m落下したアタックザック(2,602m)
※運良く窪地で止まって助かった。
※運良く窪地で止まって助かった。
青→天狗の奥庭(すりばち池)、赤→黒百合ヒュッテ、黄→蓼科山(2,569m)
※東天狗岳分岐。
※東天狗岳分岐。
東天狗岳東壁(中山峠側)の残雪(2,473m)
※残雪→東天狗岳側と中山峠側の2ヶ所あり。
※残雪→東天狗岳側と中山峠側の2ヶ所あり。
�Ｃ羯各修鯆眠�(2,407m)
※鎖場の下降→積雪期は滑落・落石・ラッセル・雪崩に注意。
※鎖場の下降→積雪期は滑落・落石・ラッセル・雪崩に注意。
稲子岳南壁ルート取付き(2,257m)
※中山峠まで40分、みどり池まで40分。
※中山峠まで40分、みどり池まで40分。
�＄如�雹・霙・雷・雨の八ヶ岳(2,221m)
※八ヶ岳山域〜下界の上田・軽井沢で雹が降る。
※八ヶ岳山域〜下界の上田・軽井沢で雹が降る。
��霰・雹・霙・雷・雨の八ヶ岳(2,221m)
※30分間目まぐるしく天候が急変する。
※30分間目まぐるしく天候が急変する。
霙〜雷雨の八ヶ岳(2,136m)
※雷が近いので標高2,000m以下まで急いで下降する。
※雷が近いので標高2,000m以下まで急いで下降する。
東天狗岳東壁取付きを通過(2,128m)
※デポした荷物を回収→荷作り→下山。
※デポした荷物を回収→荷作り→下山。
しらびそ小屋の小動物の水場(2,036m)
※水場なし、人間はペットボトルを購入する。
※水場なし、人間はペットボトルを購入する。
左→稲子湯唐沢橋登山口、右→薪割り小屋(1,661m)
※林道を3回交差して稲子湯唐沢橋登山口へ向かう。
※林道を3回交差して稲子湯唐沢橋登山口へ向かう。
落石の受傷箇所(1,000m)
※左足首→捻挫(軽傷)、太腿(左右)・左腕→すり傷・打撲、両手→すり傷。
※左足首→捻挫(軽傷)、太腿(左右)・左腕→すり傷・打撲、両手→すり傷。
東天狗岳東壁ダイレクトAルンゼ(参考写真)
※赤→ダイレクトAルンゼ、黄→東天狗岳、緑→天狗の鼻、青→東壁のお立ち台(勝手に命名)
※赤→ダイレクトAルンゼ、黄→東天狗岳、緑→天狗の鼻、青→東壁のお立ち台(勝手に命名)
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
ヘルメット
ツェルト
ヘッドランプ
温度計
モバイルバッテリー(1万mAh)4個
ちり紙
携帯トイレ
地図
登山届(控)
腕時計
ザック30L
スマートフォン2台
ボールペン
現金
ココヘリ発信器
ザックカバー
手ぬぐい
三脚
ストック
サングラス
熊鈴
水1L
帽子
防虫ネット
アームカバー
合羽(上下)
ウィンドシェル(上)
トレランシューズ
インナーシャツ(半袖)
靴下(夏用)
長ズボン
手袋
ゼリー飲料4個
パン3個
ちくわ4本
おにぎり1個
塩あめ５個
粉末アミノ酸4本
チョコバー2本
わらび餅2個
8mmロープ(20m)
チェーンアイゼン
ピッケル2本
アタックザック22L
ウエストバッグ
半袖シャツ(着替え)
ワイヤーロック
軍手
ハーネス
スリング180cm×1
120cm×2
60cm×1
カラビナ類
シリアル(行動食)
アプローチシューズ
|
|---|---|
| 備考 | ■東壁取付き〜東壁基部→藪こぎ・落石・倒木・道迷い。 ■東壁基部〜東天狗岳→滑落・落石・雪崩(冬期) ■地震速報(午前06時32分)→富山県〜震度5強。 ■しらびそ小屋(定休日)→水曜・木曜。 ■東壁Aルンゼ右稜→洗濯機サイズの落石を誘発(左半身を直撃) ■ザック→5m滑落。 ■不安定な天候→雨・霰・雹・霙・雷。 |
感想
■東天狗岳・東壁ダイレクトAルンゼ左稜(日帰り)
★冬期バリエーションルートです。
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■2024年06月02日(日) くもり
実家 20:55 1,000m 18℃
道の駅小渕沢 21:50 1,000m 13℃
荷作り 21:50〜23:50
消灯 23:50
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■2024年06月03日(月) くもり/雨
※東天狗岳・東壁ダイレクトAルンゼ左稜(日帰り) 登り
起床 04:00 11℃
移動 04:05〜05:29
みどり池入口駐車場 05:29 1,587m 11℃
着替え・荷作り 05:29〜06:00
みどり池入口駐車場 06:00 1,587m 11℃
分岐点 06:00 1,594m 9℃
こまどり沢 07:09 1,900m 8℃
しらびそ小屋 07:42 2,036m 8℃
中山峠分岐 07:52 2,054m 8℃
東壁取付き 08:24 2,128m 8℃
東壁下部 09:55〜10:12 2,290m 9℃
東天狗岳 12:12〜12:21 2,645m 5℃
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■2024年06月03日(月) 雹・霰・霙・雷・雨
※東天狗岳・東壁ダイレクトAルンゼ左稜(日帰り) 下り
東天狗岳 12:21 2,645m 5℃
天狗の鼻 12:25 2,622m 5℃
東天狗岳分岐 12:44 2,569m 9℃
中山峠 13:15 2,407m 9℃ 雨
稲子岳取付き 13:35 2,257m 9℃ 雨・雹
東壁取付き 13:58〜14:11 2,128m 8℃ 霙
中山峠分岐 14:27 2,054m 9℃ 雷
しらびそ小屋 14:36 2,036m 8℃
こまどり沢 14:56 1,900m 9℃
分岐点 15:35 1,594m 13℃
みどり池入口駐車場 15:37 1,587m 13℃
着替え 15:37〜15:45
実家 15:45〜17:15 1,000m 18℃
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■先週に引き続き八ヶ岳の冬期ルートへ向かう。
3月に敗退した東天狗岳東壁ダイレクトAルンゼ。
前日に12時間以上の雨が降り嫌な予感がする。
出発直後に地震緊急速報があり心配になる。
稲子湯から入山するが登山道は水浸し。
登山道から逸れて東壁取付きへ向かう道は
倒木・落石・藪こぎがあり変化に富んでいる。
東壁の基部に厚さ50cmの雪渓があり驚いた。
ここから目まぐるしく天候・気温が変化する。
標高差350mの東壁は砂と岩の蟻地獄になり
1歩進んで2歩〜3歩下がる状況が120分続く。
山頂まで残り50m地点から脆い岩場になり
強引にピッケルを地面に刺して標高を稼ぐ。
山頂まで残り20m地点で登頂者の声が聞こえる。
浮き石と崩れる地面で登れずトラバースする。
3mの1枚岩を越えれば山頂なので気が緩んだ。
その時足場が崩れた影響で大きな落石が発生。
洗濯機サイズの岩が左半身に当たり危機一髪。
咄嗟に掴んだハイマツも抜け落ちそう。
ハイマツ帯に飛び移りBルンゼ側から登頂。
落石を受けながら内出血と打撲だけで済んだ。
下山は霰・雹・霙・雨・雷と天候が急変した。
「無雪期の東天狗岳東壁に価値はない」とあるが
その価値は他人ではなく自分が決める。
雪が締まった残雪期より無雪期は難易度が高い。
涸沢岳・西穂高岳・霞沢岳・穴毛谷など
積雪期・無雪期のどちらも挑戦したい。
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■体重→61.0kg 荷物→10.0kg(30L)
アタックザック→3.9kg(22L)
■日の出→04:21 日の入り→19:10
■距離→11.40km
(登り5.50km・下り5.90km)
■休憩時間→00時間39分
■時間(合計)→08時間37分
(登り→05時間34分・下り→03時間03分)
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東天狗岳の最新記録
天狗岳の空は綺麗でした
2024年06月22日 (日帰り) [B]
みどり池と東天狗岳
2024年06月22日 (日帰り) [B]
赤岳 ↗観音平駐車場↘麦草峠
2024年06月22日 (日帰り) [B]
唐沢鉱泉〜天狗岳〜周回ルート
2024年06月22日 (日帰り) [B]
天狗岳
2024年06月22日 [B]
でも、大事にされてくださいね。
ご無沙汰しています。
落石は油断と判断ミスが重なりました。
腰痛やアキレス腱痛で5月は思うように山に登れなかったので、自分が思い描いたルートを強く登りたいと考えて今回もつまらない意地を張りました。
何より作成中の山行記録が溜まり、気持ちがスッキリしないのが1番の原因です。
体は元気なので来週も雨の八ヶ岳東面になりそうです。
今回は「ひゃー」と声が…。落石怖いですねー。
今後もお怪我に気をつけて、楽しいレポお願いします。
東天狗岳東壁は積雪期→雪崩の巣、無雪期→落石の巣の冬期バリエーションルートだと実感しました。
爆裂火口壁の脆い岩壁で怪我をしましたが、悪い天候・状況で登れた事は収穫でした。
硫黄岳の爆裂火口壁は山頂から立入禁止なので、登れなくても本沢温泉から入山して、爆裂火口壁の基部から眺めてみたいです。
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