【日本三百名山】竜門岳 ~仙人も空から落ちる~
- GPS
- 03:02
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 647m
- 下り
- 628m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
◆竜門岳登山口駐車場 無料 ・3台ほどスペースがあり、路肩に後2台ほど停められます。 ・バイオトイレが2基設置されています。 ・携帯(au)は圏外です。コンパスは事前に申請を。 ・近くに蛇口があり水がでます。(飲用不可) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・危険箇所はありません。 ・沢沿いの道は荒れ気味ですが、目印テープやペンキを追えば大丈夫です。 ・距離は短いですが、割と急登です。 |
その他周辺情報 | 日帰り温泉は高見山に登った後に入りました。(たかすみ温泉) |
写真
感想
竜門山地の盟主である竜門岳(904m)。日本三百名山の一座ですが、登山者の少ない地味な山です。
不人気の理由は、駐車場に恵まれないとか、山中も山頂も眺望がないとか、竜門山地自体がマイナーで縦走や周回コースが組みにくいとか、傾斜が急で割とキツイとか、色々と挙げられるので、不思議ではありません。
ところが、昔はこの山は神仙境の地とされ、麓に建立された「龍門寺」には清和上皇や宇多上皇、菅原道真なども参詣したという歴史のある山だったりします。他にも、今昔物語で有名な久米仙人が修行をしたとか、楠木正成の妻の弁ノ内待が隠匿生活を送ったなどの逸話があります。
7世紀に建立されたとされる龍門寺ですが、応仁の乱やその後の混乱で焼き討ちにされ、16世紀初頭には廃寺になってしまったようです。900年もの歴史のあった寺院ですが、当時の面影はすっかり失われています。せめて塔の復元図や当時の伽藍の配置図でもあれば、もう少しイメージ出来るんですけどね。
なお、竜門の滝の近くに居を構えて修行をしていた久米仙人ですが、神通飛行術を会得しており、竜門岳の山頂から葛城山までよく飛行していたそうです。
ところが、ある日、飛行中に近くの川で洗濯をしていた若い女性の白い太腿(「ふくらはぎ」とも)に見とれてしまい、神通力を失って墜落してしまいます。この時、久米仙人は150歳くらいで、長年厳しい修行をしていたハズですが、煩悩は払い切れていなかったようです…。
神通力を失った久米仙人は普通の人間として、その女性と暮らしていたそうですが、聖武天皇の遷都の際には修行によって神通力を回復させ、吉野山から切り出した材木を空中に浮かせて運搬し、聖武天皇から感謝されたそうです。(この功績によって橿原に久米寺を建立)
竜門岳は、登山目的だと面白味に欠けますが、史跡・遺構に興味のある人は、一度登ってみる価値はあると思います。
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