和賀岳〜シラネアオイづくし〜
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- GPS
- 09:10
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,459m
- 下り
- 1,458m
コースタイム
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 9:10
山頂〜こけ平〜山頂往復45分ほど
薬師岳の展望地で25分ほど休憩
登山口近くで散策に来られたシニアのご夫婦とお話15分ほど
天候 | 晴れときどき曇り 稜線上はガスが行ったり来たり、お昼前から晴天になる 秋田側は晴れているが岩手側は雲が多い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
数台停められます。 ここから登山口まで10分ほど歩きます。 ※真木林道は舗装道もありますが途中からラフになります。 落石・木っ端が多いですが車は避けて通れます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口のすぐ横に水場・甘露水があります。 駐車場の休憩所はトイレあります。宿泊もできます。 登山口〜滝倉〜曲沢分岐〜ブナ台 急登とつづら折りと巨木が目立つ樹林帯を歩きます。 滝倉〜倉方 滝倉は手前で徒渉します。この周辺イワカガミが群生。 滝倉から先は残雪と倒木個所もあるので フラッグが立てられて迂回ルートを案内しています。 フラッグもテープもあるので迷わないです。 倉方〜薬師岳 緩い稜線を辿りながら開けた展望を楽しめます。 道は細く谷側は切れ落ちて崩落個所もあります。 甲山との分岐を過ぎてぐるりと廻り込むと和賀岳が現れ縦走ルートが見えます。 薬師如来を祀る祠の上に行くと薬師岳の頂上。 薬師岳〜薬師平〜小杉山〜小鷲倉〜和賀岳 薬師平までは笹原と草原を進みます。 左側に麓の町並みと田園風景を展望。 シラネアオイ、エチゴキジムシロ、ミツバオウレン、オオバキスミレがいっぱい。 ニッコウキスゲの蕾が見られるのでもうすぐ開花します。 小杉山手前、小杉分岐〜小鷲倉まで足元の見えない笹藪や礫の多い樹林帯もあります。 砂礫の道は崩落しかけている場所もあります。 和賀岳山頂手前は低い笹藪で足元が見えません下りは注意。 和賀岳〜こけ平 100mの標高差を一気に下り、広い砂礫地と草原状のこけ平に出ます。 東側岩手側の斜面は切れ落ち、残雪も多いのが確認できます。 和賀岳山頂〜北に伸びる稜線上の1412pは夏道が確認できます。 |
その他周辺情報 | 川口温泉 奥羽山荘 日帰り¥500 ※http://www.ouu-moribo.jp/onsen/ |
写真
感想
再び和賀岳に行きたい!
と思い始めたのが5/9の沢尻・大荒沢・根菅岳に訪れた時でした。
※http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-635500.html
2年前、和賀岳に初めて訪れた時は晴天でとても暑くて
秋田駒〜岩手山のゴールドラインがはっきりくっきり見えて感動したものでした。
あのときは和賀岳に来たという想いが叶って有頂天になっていたものです。(^^ゞ
今回は和賀岳の周りを取り巻く山塊を谷を地形をじっくりと吟味してみよう。
雨上がりの平日だったので誰もいないだろうな〜と思って入山。
やっぱり最初から最後まで稜線と頂上独り占めでした。
風が強く、天気の悪そうな岩手側からどんどんガスが流れてきて
真っ白になったり晴れたりの繰り返し。
お昼前ごろから雲が取れてきて落ち着いた空になってきました。
西も南も北も靄ったり雲が多くて遠望は利かなかったけれど
和賀山塊や真昼山地の奥羽脊梁の連なりはよく見通せました。
和賀岳をいろんな角度で見てみましたが
一番美しいのは薬師岳からだと思います。
小鷲倉とこけ平が両サイドに脇侍して盟主を支えている三角形の美しいライン
小鷲倉から南に伸びる尾根が着物の襟のようで和賀岳をゆったりと包み込んでいます。
こけ平から見える和賀岳は見事に抉れて谷に向かって切れ落ちる厳しい面を見せています。
そして和賀川源流の沢は
薬師岳・小杉山・小鷲倉の尾根で遮られた緩やかな西側の谷
和賀岳・こけ平、小鷲倉の尾根で遮られた東側の急峻な谷と違いを見せ
豪雪の影響がこんなに深く地形に刻まれるのがよくわかります。
ウグイス、カッコウ、ツツドリ、ホトトギスなどの鳥の声がよく響き
雪解けの沢水の音が谷から響き、
稜線上も斜面上も樹林帯でも
あらゆる植物がパワーを得て芽吹きだす勢いは生命力の力強さを感じます。
もうすぐニッコウキスゲの黄色に彩られる季節。楽しみですね〜(*^_^*)
※戻りの登山口でお話した方は50年前に和賀岳に登ったきりだとか。
高校生の頃、小路又でキャンプして地元の山岳会が切り開いた登山道をいっしょに歩いたんだ〜とのお話。
今度はお孫さんといっしょに薬師岳に行くのでその下見に来られたということです。
1964年に登山道開拓の記念碑が山頂にあったので整備するのに2年ほどかかったそうです。
昔はマタギの山だったし、麓からは和賀岳は見えないし
奥羽山脈の秘境だということが改めて認識させられるお話でした。
羽後朝日岳〜和賀岳歩いてみたい
更に薬師分岐〜甲山〜中ノ沢岳〜風鞍、そして真昼岳〜女神山と
妄想は尽きませんね〜(^^ゞ
※今回はシラネアオイがたっくさん咲いていたので
他のお花たちを削ってシラネアオイを主役にしました。
写真が多くてすみません。
小生も高下岳から見る雄大な和賀岳に大変感激しまして、今シーズンぜひ行ってみたいと思っています
高下登山口から登ることばかり考えてましたが、meikenさんのこの記録を拝見すると、秋田側からの方が縦走感がありそうですね。どちらから登るか迷います。
高下登山口からだと秋田側より時間は短かく山頂に向かえるようですが
和賀川の徒渉がありますよね〜。
今の時期、雪解け水が大量に雪ぎこむわけで
雨上がりの後も水量が増していると考えられます。
登山口から一旦登ってまた下って沢を徒渉するのがネックでしょう
秋田側からだと薬師岳経由で緩やかな長い稜線歩きが続くので
長く歩きたい、また景観を楽しみたいのならこちらの方が魅力あります。
岩手側からいつか行って見ようと思いながら何年も過ぎました
行くとしたら水量が少なくなってから行きます
高下岳から見えた和賀岳の姿、こちらから見ると全く別の山容ですよ
それから和賀川の源流の沢が二つありますが
それを上から眺められるのもなかなか乙なものです。
ニッコウキスゲの咲く頃(6月中旬からかな?)も楽しみな時期です。
meiken さん、こんばんは。
素晴らしいヤマレコ拝見いたしました。
何度も和賀岳に行っていますが・・・女性単独の和賀岳登山の方にはお目かかったことがありません。
以前拝見した、沢尻・大荒沢・根菅岳もそうでしたが、ロングランですよね。
そうですね。和賀岳は薬師からの姿が一番ですね。
きれいな山容をしていますよね。
今回、拝見したこけ平からの和賀岳もなかなかいい感じですが・・・。
今年はニッコウキスゲも早そうですね。
稜線はニッコウキスゲロードになりますね。
私の記憶では・・・昭和36年の秋田国体の時、和賀岳や羽後朝日岳までの登山道が開設されたと記憶しています。
そうでしたか・・・山頂の記念碑は1964年になっていましたか。
国体(1961年)で使用したのは間違いないはずですが・・・完成は1964年だったのかもしれませんね。
私が和賀岳に初めて登ったのは今から30年以上前ですが・・・あのころと変わらず、静かな登山が楽しめる貴重な山域です。
私の好きな山、ベスト3に入りますね。(笑)
薬師分岐〜甲山〜中ノ沢岳〜風鞍は昨年の私のヤマレコを参考にしてください。なかなかいいですよ。
長々とすみませんでした。
良いヤマレコを拝見しました。
ご苦労様でした。
和賀山塊は、以前秋田に住んでいた頃(17年ほど前、4年在住)
原生と巨木の森として聞いた事はありました。
(その頃は、子育てに忙しくて登山は全然範疇外でしたけど
実際、和賀山塊に訪れてみると静かで美しい森と山に虜になりました
たまたまヤマレコユーザーでレコアップしたのが私だけかもしれませんが
女性でソロの方、歩いていらっしゃると思いますよ。
体力ついてロングトレイルを歩けるようになって来たので山時間、満喫します
コケ平からの和賀岳、抉れたところに絆創膏貼ってあげたいような厳しくつらい年月を想像します
ところで、登山口で話した地元の方のお話では
1961年と仰っていましたが山頂の記念碑はすべて登山道が整備された後に作られたんだろうということです。
薬師分岐〜甲山〜中ノ沢岳〜風鞍のレコ拝見しました。
それこそロングトレイル、装備もすごいですね
私は多分荷物に潰されてほんの500m歩いて地面に埋もれてしまいます
大甲から見える薬師岳〜小鷲倉〜和賀岳〜コケ平、素敵ですね〜
素晴らしいレコでした
和賀岳は奥深くて、岩手側・秋田側ともかなりな距離と、和賀側の渡渉があったり、そして麓に行くだけでも、仙台からはかなりの時間が掛かりますからね
でもそれに見合う美しい稜線や花の風景を見せていただきました
確かにここは遠いです〜
仙台を遅くとも3時半に出なければ登山口から早く出発できません。
でも麓に宿があるので前泊・連泊してこの山域を楽しむ事もできますね
真昼岳まで来られたのだから、和賀岳まであともう少しですよ!
和賀岳の大きなかいなに抱かれて稜線歩きを楽しんで下さい〜
以前、女神山〜真昼岳縦走を試みましたが
藪こぎに体力取られ、兎平で断念して下りてきた事があります
課題の真昼岳、今年こそ行かねば!
なんとも不思議な色のシラネアオイちゃんがいましたね!
ツートンですか?
それ、咲いているところを見てみた〜い
そうなんです。不思議ちゃんがいました
緑っぽい薄紫っぽい、中間色
これ見たかったらここに来られよ!
秘境の奥地に行けばリスクもあるけど素敵な景色と花との出会いありますよ〜
何度か登った和賀岳ですが、meikenさんの視点、とても新鮮でした
「小鷲倉から南に伸びる尾根が着物の襟のようで・・」
なるほど
山頂からコケ平往復・・meikenさんはもう和賀岳往復だけでは物足りないのですね
小杉分岐から白岩岳方面へ少し下りていくと、足元の堀内沢の向こうに羽後朝日岳がきれいに見える地点があるので、次回お薦めですよ。
と言うか・・それなら、白岩岳まで縦走するか
和賀川から見上げる和賀岳、どんな姿でしょう。
羽後朝日~和賀岳、和賀岳~真昼岳・女神山・・・と、meikenさんの妄想?
いえいえ、目標はどんどん広がっていきますね
堅実に着々と実現していくところ・・見習いたいです
私の視点は日常生活に基づいた目線なのです
(着物を着ているわけではないです
難しい事は嫌なんで簡単に喩えるなら…という(山に失礼かな?)程度です
この日は余裕があったので
山頂から北の1412p、山頂からコケ平どっちへ行くか迷いましたが
もう片方の腕の先を選びました。
後から考えればどっちも行けたような気がするけど
小杉山〜白岩岳、縦走したいけれど錫杖の森という難所があるんですよね〜。
気力が満ちたらいつかトライします。
妄想は妄想で終わるか、実現するかすべて自分次第
沢屋さんが和賀川を遡って下から見上げた和賀岳のレコ出てこないかな〜
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