八方 無名沢 激ぱうぱう
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- GPS
- 05:01
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 649m
- 下り
- 1,657m
コースタイム
天候 | 晴れたり曇ったり 2361Pより上部は爆風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
根子岳の翌日は八方へ。明け方は白馬村内はガンガンに雪が降っていた。
八方池山荘は濃いガスの中だったが、高度を上げれば除々に晴れてくる。スタートから新雪はぱうぱうで期待は高まる。
この2日で雪は相当増えたようで、もう少雪感はない。第2ケルンの手前の吹き溜まりでラッセル中の登山者数名を追い越す。全員ツボ足で、ほとんど前に進めていなかった。
スキーでも膝下くらいまで埋まるぱうぱうなのに御苦労だ。
ここから先はフルラッセルになる。
トレースを延ばしていくと八方池の先あたりでテントが1張、下の樺で2張あった。いずれも撤収中で、昨夜は強風でテントが飛ばされそうになった大変だったとのこと。振り返ると後続の登山者は女性1名のみに減っていた。激しくぱうぱうしてるのにツボ足で登ってきて強いお姉さんだ。
下の樺の先の尾根は新雪が深く厳しいラッセルになる。シールも剥がれ出し、応急処置をする。風も除々に強くなってきた。視界もまた悪くなってくる。
扇雪渓のあたりには大きな雪崩跡があった。下部に大型動物のトレースのような痕があり、彼らが誘発したのかもしれなかった。
と、上から登山者が4人くらい降りてきた。丸山でビバークしたそうで、ついさっきまで相当な爆風だったそうだ。爆風の日にあんな場所でビバークとかしたくない。
丸山の手前のコルあたりで風はどんどん強くなり、すれ違った登山者のトレースはすぐに消えてしまう。
なかなか前に進まなくなるが、後続も近づいて来ない。
そろそろ本気でやばそうなので引き返すことにした。
視界が悪くなりかかった強風のなかでシールを剥がす。滑走を始めたところで登山者がようやく2人追いついてきた。彼らも丸山で撤退だろうと思った。
本谷への沢筋はぱうぱう過ぎてやばそうなので最初は尾根沿いを滑るが、2361Pを巻くスキーカットで小規模の雪崩を誘発した。すぐ逃げたので問題はなかったが、巻き込まれたら相当面倒くさかっただろう。
安全な場所まで移動して無名沢へ滑り込む。まさに激ぱうぱうで最高に気持ちいい。風も視界ももう心配はない。一気に滑り降りる。支尾根を乗越すと先に降りた人のトレースがガラガラ沢まで続いている。私はそのまま無名沢を降りて行った。本谷との合流付近はかなりの急斜面でぱうぱうしているので、無理をせず慎重に滑って南滝の上に出た。ちょっとだけ登り返すといつもの高巻きに出る。高巻きはデブリが埋まっていていて通過に問題はない。
本谷へ合流すれば一安心と言いたいところだが、前日までのトレースはぱうぱうの新雪で埋まっていて下りラッセルになる。ここに滞留するのは危険なので全力で漕いで脱出した。渡渉点まで来てようやく危険がなくなった。大休止してから浅い所を選んで渡渉した。
この先も新雪ラッセルが続くのでシールを貼り直して林道を登り返す。最高地点まで来ればようやく滑れる。ただし所々に雪切れがあり油断はできなかった。
ガラガラ沢からの下山ルートに合流すれば後は整備済の高速道路を降りるだけ。二俣まではあっという間であった。
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