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Yamareco

記録ID: 62563
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
赤城・榛名・荒船

表妙義縦走(白雲山-天狗岳-相馬岳-東岳-中之岳)

2010年05月02日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:30
距離
8.0km
登り
1,114m
下り
1,106m

コースタイム

03:00自宅発-06:35道の駅みょうぎ第2駐車場着-07:00妙義山登山道入口-07:30大の字-07:50奥の院-09:00天狗岩
-09:15タルワキ沢のコル-09:30相馬岳-10:45ホッキリ-11:40鷹戻しの頭-12:50中之岳-13:20主稜のコル-
13:40第四石門-14:20中間道登山口-14:45道の駅みょうぎ第2駐車場-19:30自宅着
天候 快晴(とても暑かった。24℃?)
過去天気図(気象庁) 2010年05月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
■駐車場
 妙義神社近くの「道の駅みょうぎ」の第2駐車場が登山者用として無料開放されている。約50台程度が駐車可能。
 そのほかにも妙義神社近くに富岡市営駐車場あり。

■登山口(白雲山から金洞山への岩稜縦走)
 妙義神社への階段最上部の右手に大の字・白雲山登山口がある。登山口には、登山ポストあり。
 ※現在、災害復旧工事(林伐採工事)が行われており、神社最上部には行けない。ちょっと分かりにくいが、誘導
  標識があるので、これに従って歩けば登山口に行くことができる。

■白雲山登山口〜見晴
 登山口から少し登ると沢があり、その沢を渡りさらに登る。鎖場が2箇所あり、小尾根に出れば左手が大の字の
 岩峰。岩峰上部に出るためには、約3mの直立鎖場を登る。大の字からの眺めは最高。
 小尾根に戻り、一般登山道を見晴方向に歩くと「辻」の分岐点があり、これを奥の院方向に歩く。まもなく、
 奥の院にたどり着き、右ルゼンの直立3連・30mの鎖場を直登する(ここが最大の難所。腕力に自信のない方は、
 ハーネスを使用して鎖にセルフをとることで、直登の途中で一休みも可能)。この鎖場を登り終えた後、約7m
 の外傾鎖、簡単な岩場等を通過し稜線の見晴にでる。見晴からは、裏妙義、浅間山等の展望あり。

■見晴〜相馬岳
 見晴から岩稜を西に向かい相馬岳を目指す。相馬岳は表妙義の最高点(1103.8m)となる。相馬岳までのルート
 ポイントは、白雲山頂、玉石、大のぞき、天狗岳、タルワキ沢のコルである。注意するポイントとしては、
 白雲山頂近くの3連鎖場、大のぞき後のすべり台状30mの降下。その他は、通常の登山道に近いため足場を注意
 して歩くことで問題なし。ただし、高度感がある場所が多いため、バランスを崩し滑落しないよう周りの状況は
 常に把握しておく必要あり。

■相馬岳〜鷹戻しの頭
 相馬岳からは茨(バラ)尾根を縦走する。茨尾根は、白雲山と金洞山を結ぶ稜線で、途中に茨尾根のピークがある。
 相馬岳からは、いくつかの岩場、鎖場、涸沢を降下する。その後、ザレた岩根沿いに進むと茨尾根のピークに出る。
 途中のトラバース道も高度感があり、左に切れ落ちているので注意して歩く。茨尾根のピークからは、縦走最大の
 核心である鷹戻しと中之岳の上りが奥に見える。茨尾根から少し上ると堀切(ホッキリ)の分岐に着き、ここを
 中之岳神社に方向をとる。鷹戻しまでには、危険なポイント記載の看板がいくつかあり、急坂を登ると約50m
 の鎖場→はしご→鎖場で構成される鷹戻し。落ち着いて上れば特に問題なし。反対方面からの登山者もいるので、
 コースの譲り合いが必要。最後の鎖場をのぼり終えると鷹戻しの頭(ピーク)にでる。鷹戻しの頭からは、その先の
 西岳、星穴岳が見える(※現在は登山禁止になっているので注意)。

■鷹戻しの頭〜石門登山道入口
 鷹戻しの頭から簡単な岩場を下ると、ルンゼ内の2連・30mの下降鎖場がある。ここも、腕力に自身のない方は、
 セルフビレイをとりながらゆっくりと下ったほうがよい。この鎖場を下ったあと中之岳を目指す。中之岳までは、
 いくつかの鎖場やフリー(鎖のない)で登る岩場があってとても危険。最近3件の滑落死亡事故があったそうだ。
 注意書きもあり、滑落注意と書いてあった。痩せ尾根+フリーの岩場など注意点は多い。岩場の登山練習では
 なく、本番であることを頭に入れて、慎重に行動する必要あり。中之岳ピークより少し下降すると、中之獄神社、
 西岳方面への分岐点に出る。これを中之獄神社方向にいくと第四石門に出ることができる。途中いくつかの鎖場
 があるが、特に問題なし。第四石門前には休憩所があり、これまでの疲れを癒すことができる。

■石門登山道入口〜道の駅みょうぎ第2駐車場
 石門登山道入口に出たあと、一般道を妙義神社方向に歩くと1本杉へのハイキングコース入口に着く。このハイキ
 ングコースを妙義神社方向に歩く。少しすると大人場に着き、さらに歩き一般道へ出る。ここから道の駅みょうぎ
 第2駐車場までは、一般道をひたすら歩く。石門登山道入口側には、無料休憩所(トイレ、自販機)があり、休憩も
 可能。
ファイル
非公開 パスワードあり 20100502_omotemyougi.xls
tayukayu
(更新時刻:2010/05/03 13:07)
「道の駅みょうぎ」の第2駐車場が登山者用
2010年05月02日 06:43撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 6:43
「道の駅みょうぎ」の第2駐車場が登山者用
妙義神社入り口
2010年05月02日 06:50撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 6:50
妙義神社入り口
妙義山登山道案内板
2010年05月02日 06:52撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 6:52
妙義山登山道案内板
白雲山登山口誘導板
2010年05月02日 06:55撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 6:55
白雲山登山口誘導板
白雲山登山口(登山ポストあり)
2010年05月02日 06:59撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 6:59
白雲山登山口(登山ポストあり)
大の字までの登山道(沢を渡る)
2010年05月02日 07:03撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 7:03
大の字までの登山道(沢を渡る)
大の字までの登山道
2010年05月02日 07:26撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 7:26
大の字までの登山道
大の字岩峰かならの眺め
2010年05月02日 07:32撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 7:32
大の字岩峰かならの眺め
大の字岩峰(鎖場)
2010年05月02日 07:35撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 7:35
大の字岩峰(鎖場)
大の字(裏から)
2010年05月02日 07:37撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 7:37
大の字(裏から)
辻の分岐点
2010年05月02日 07:44撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 7:44
辻の分岐点
奥の院(この右側の鎖場から登る)
2010年05月02日 07:52撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 7:52
奥の院(この右側の鎖場から登る)
奥の院(直立鎖場)
2010年05月02日 07:52撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 7:52
奥の院(直立鎖場)
奥の院の鎖場を登る(約30m)
2010年05月02日 07:56撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 7:56
奥の院の鎖場を登る(約30m)
見晴までの外傾鎖場
2010年05月02日 08:01撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 8:01
見晴までの外傾鎖場
見晴からの金洞山
2010年05月02日 08:03撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 8:03
見晴からの金洞山
見晴からの浅間山
2010年05月02日 08:15撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 8:15
見晴からの浅間山
白雲山頂前の鎖場
2010年05月02日 08:15撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 8:15
白雲山頂前の鎖場
白雲山頂(玉石が見える)
2010年05月02日 08:19撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 8:19
白雲山頂(玉石が見える)
白雲山頂前の鎖場
2010年05月02日 08:30撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 8:30
白雲山頂前の鎖場
大のぞきまでの鎖場
2010年05月02日 08:31撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 8:31
大のぞきまでの鎖場
大のぞき
2010年05月02日 08:34撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 8:34
大のぞき
すべり台状鎖場(約30m)
2010年05月02日 08:40撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 8:40
すべり台状鎖場(約30m)
天狗岩までの登山道
2010年05月02日 08:49撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 8:49
天狗岩までの登山道
天狗岩
2010年05月02日 09:00撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 9:00
天狗岩
天狗岩(下部より撮影)
2010年05月02日 09:06撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 9:06
天狗岩(下部より撮影)
タルワキ沢のコル(分岐標識)
2010年05月02日 09:15撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 9:15
タルワキ沢のコル(分岐標識)
タルワキ沢
2010年05月02日 09:16撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 9:16
タルワキ沢
登山注意看板
2010年05月02日 09:16撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 9:16
登山注意看板
相馬岳(1103.8m)
2010年05月02日 09:31撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 9:31
相馬岳(1103.8m)
金洞山
2010年05月02日 09:31撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 9:31
金洞山
相馬岳分岐点
2010年05月02日 09:53撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 9:53
相馬岳分岐点
茨尾根へ(岩場の連続)
2010年05月02日 09:56撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 9:56
茨尾根へ(岩場の連続)
茨尾根へ(ザレた登山道)
2010年05月02日 10:10撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 10:10
茨尾根へ(ザレた登山道)
茨尾根へ(ザレた登山道)
2010年05月02日 10:12撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 10:12
茨尾根へ(ザレた登山道)
茨尾根(涸沢を下る)
2010年05月02日 10:13撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 10:13
茨尾根(涸沢を下る)
茨尾根(トラバース)
2010年05月02日 10:19撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 10:19
茨尾根(トラバース)
茨尾根ピークより
(だんだんと鷹戻しが近くなる)
2010年05月02日 10:33撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 10:33
茨尾根ピークより
(だんだんと鷹戻しが近くなる)
注意看板
2010年05月02日 10:43撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 10:43
注意看板
堀切(ホッキリ)分岐
2010年05月02日 10:43撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 10:43
堀切(ホッキリ)分岐
鎖のトラバース道
2010年05月02日 10:48撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 10:48
鎖のトラバース道
鷹戻し(中央の垂直部分を登って行く)
2010年05月02日 11:11撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 11:11
鷹戻し(中央の垂直部分を登って行く)
鷹戻しの始まり(鎖場)
2010年05月02日 11:28撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 11:28
鷹戻しの始まり(鎖場)
鷹戻しにくるyu
2010年05月02日 11:28撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 11:28
鷹戻しにくるyu
鷹戻し(はしご)
2010年05月02日 11:33撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 11:33
鷹戻し(はしご)
鷹戻し(次なる鎖場)
2010年05月02日 11:34撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 11:34
鷹戻し(次なる鎖場)
鷹戻し(鎖場を登るyu)
2010年05月02日 11:37撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 11:37
鷹戻し(鎖場を登るyu)
東岳へのくだりの鎖場
(約30mの鎖場を下降)
2010年05月02日 12:02撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 12:02
東岳へのくだりの鎖場
(約30mの鎖場を下降)
東岳へのくだりの鎖場
(約30mの鎖場を下降)
2010年05月02日 12:06撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 12:06
東岳へのくだりの鎖場
(約30mの鎖場を下降)
東岳へのくだりの鎖場
(全景:中央が鎖場)
懸垂降下のほうが楽??
2010年05月02日 12:08撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 12:08
東岳へのくだりの鎖場
(全景:中央が鎖場)
懸垂降下のほうが楽??
東岳へののぼり
2010年05月02日 12:21撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 12:21
東岳へののぼり
東岳からの展望
2010年05月02日 12:23撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 12:23
東岳からの展望
これから行く中之岳の稜線:赤線を行く
(痩せ尾根で少々怖い。死亡事故
も多発しているところ。)
2010年05月02日 12:25撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 12:25
これから行く中之岳の稜線:赤線を行く
(痩せ尾根で少々怖い。死亡事故
も多発しているところ。)
中之岳への岩登り
(トラロープは信頼性なし。フリーで
登り、トラロープはあくまでもサポー
トとして使用。)
2010年05月02日 12:38撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 12:38
中之岳への岩登り
(トラロープは信頼性なし。フリーで
登り、トラロープはあくまでもサポー
トとして使用。)
中之岳への登り
2010年05月02日 12:39撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 12:39
中之岳への登り
中之岳への岩登り
2010年05月02日 12:46撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 12:46
中之岳への岩登り
痩せ尾根(両端が100m程度切れ
落ちている。幅は1mもない。)
2010年05月02日 12:50撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 12:50
痩せ尾根(両端が100m程度切れ
落ちている。幅は1mもない。)
中之岳(やっと着いた。yuピース)
2010年05月02日 12:52撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 12:52
中之岳(やっと着いた。yuピース)
中之岳からの下り(鎖場)-1
2010年05月02日 12:57撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 12:57
中之岳からの下り(鎖場)-1
中之岳からの下り(鎖場)-2
2010年05月02日 13:05撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 13:05
中之岳からの下り(鎖場)-2
中之獄神社方面への分岐点
2010年05月02日 13:18撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 13:18
中之獄神社方面への分岐点
鎖場を下降
2010年05月02日 13:20撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 13:20
鎖場を下降
注意書き(西岳方面は立入禁止)
2010年05月02日 13:21撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 13:21
注意書き(西岳方面は立入禁止)
石門広場への下山道
2010年05月02日 13:35撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 13:35
石門広場への下山道
金洞山登山口登山ポスト
2010年05月02日 13:37撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 13:37
金洞山登山口登山ポスト
第四石門(休憩所あり)
2010年05月02日 13:41撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 13:41
第四石門(休憩所あり)
縦走してきた表妙義
2010年05月02日 14:10撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 14:10
縦走してきた表妙義
一本杉からのハイキングコースにて
2010年05月02日 14:11撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 14:11
一本杉からのハイキングコースにて
一本杉からのハイキングコース
2010年05月02日 14:11撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 14:11
一本杉からのハイキングコース
一本杉からのハイキングコース(新緑)
2010年05月02日 14:12撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 14:12
一本杉からのハイキングコース(新緑)
大人場
2010年05月02日 14:16撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 14:16
大人場
駐車場に戻ってきました。
お疲れ様でした。
2010年05月02日 14:44撮影 by  DMC-FX9, Panasonic
5/2 14:44
駐車場に戻ってきました。
お疲れ様でした。

感想

 2:30起床、3:00に妙義神社に向けて出発。前日早めに寝たせいか、体調はそんなに悪くない。妙義神社に着いたのは、
 6:35。早速、登山道具(ハーネス、セルフビレイ用デージーチェーン、カラビナ)の点検、装着を済まし白雲山登山口
 のある妙義神社に向かう。ちなみに、登山前のトイレは道の駅みょうぎが使用できる。

 妙義神社は、本殿周りの木の伐採工事を実施しており、白雲山登山口までは、仮設の誘導表示板が設置されていた。
 白雲山登山口で登山計画書を提出し、いよいよ表妙義の縦走の始まりである。はじめは、森林の中の急な上り坂を歩く
 が、もう既にこの時点でバテバテ。最近フリークライミングばかりやっていたため、基礎体力(脚力等)が落ちてしまっ
 ている。まずい!と思いながらも歩くと徐々に慣れてきた。

 大の字までは、簡単な鎖場が2箇所あり、大の字の岩峰では約3mの直立鎖場を登る。結構、大変。大の字の岩峰に出る
 と車を停めた駐車場が小さく見える。眺めはいい。先が長いので、そそくさとその場を立ち去り、奥の院へ向かう。
 奥の院は巨大なチョックストーンの挟まるところで、この右側の3連・30mの直立鎖場を上る。足のホールドはいっぱい
 あるが、体を支え、また持ち上げる腕力が必要。腕力自身のない人は、ハーネス+セルフビレイで、途中休憩できる
 装備が必要と感じた。私は、先日のフリークライミングでの疲れが残っていたせいか、登ったあとに少し腕が張ってい
 るように感じた(これは、言い訳ですね。皆さんは万全な体調で)。このあとの鎖場までもつか?と少し不安。
 同行のyuは、何にもなかったようにあっという間に登り終えていた。

 手の張りを感じながらもいくつかの鎖場、岩場を越えて、鷹戻しの直下までたどり着いた(詳細は、上記コース状況を
 参照)。30mの鎖場の昇降では、腕力だけではなく、手のひらも結構いたくなる。薄手の皮グローブなど使用する
 ことで結構楽になる(本当は素手がいいのですが)。

 いよいよ鷹戻し。鎖場から始まり途中はしご、そしてまた鎖場と約50m高度を上げる。鎖場は足のホールドをしっかりと
 していないと振られるので注意(できれば、岩トレなど事前に経験があると全然違うと感じた)。鷹戻しの頭(ピーク)
 に着き、次の核心部である中之岳までのやせ尾根を見る。結構、「怖いかも」という感じだった。

 鷹戻しの頭から中之岳に行くには、2連・30mの鎖場を降下する必要がある。この時点でくたくたの状態であった
 のと、ロープ持参していたので懸垂降下しようかなと思ったが、yuがそのまま下降しようという意見だったので、
 岩場のクライムダウンのトレーニングの意味も含め鎖と周りの岩のホールドを頼りに降下を始めた。結構、鎖だけで
 降りるのは腕に負担がかかる。ここも、腕力に自身のない方は、上部で他の方にビレーされながら降下するか、
 懸垂降下または2本のセルフビレイの掛け替えで安全を確保して降下したほうがいいと感じた。
 
 そしていよいよ中之岳へ。狭い縦走路(両端が100m程度きれ落ちている箇所もあり)、鎖のない岩場があり、滑落によ
 る死亡事故の多い箇所。特に鎖場のない岩場の昇降は注意。そのまま足元がすべり滑落すると50m程度は真っ逆さま。
 ここの場所はちょっと緊張するところで、岩場の登攀経験がない方は、岩トレを事前に経験するきだなと感じた(岩トレ
 ができない場合は、室内ジムでのクライミング練習など)。

 中之岳についた時点で、のどは渇き、残っている体力も少ない・・・・。これでは、夏に計画している奥穂〜ジャン
 ダルム〜西穂、北鎌尾根縦走はどうなることやら・・・と感じた。もっとボッカが必要と感じる。
 
 中之岳から中之獄神社方向の石門の登山道は、さほど問題なし。第四石門に着いた時は、これまでの緊張が開放
 されたことと、体の疲れが一挙に出てしまい本当にくたくた。一息ついて、約4km先の「道の駅みょうぎ」の第2駐車場
 に向かう。到着時刻14:30。約7時間半の表妙義縦走だった。本当は温泉に入って、ゆっくりと帰りたかったが、
 これから茨城までの3時間半のドライブが待っていたため(渋滞していないだろうな??)、道の駅のトイレで着替え、
 ソフトクリーム(250円)と飲料水、ついでにお土産を購入して帰宅の路につく。

 今度は、裏妙義を縦走したい!と思った。
 ・・・・それと、基礎体力の低下の対策として、30kg程度(やっぱり20kgにしようかな(^^;)のザックでのボッカをはじめたい
 と思う。

 最後に、表妙義は最高の高度感と充実した達成感を味わえる縦走路です。その反面、十分な登山計画としっかり
 とした装備がないと大変危険な縦走路となります。登山者の皆様が安全登山で同じ達成感を感じていただければ
 と思います。

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コメント

教えてください
DIYと言います。同じコースを5月末に単独で計画しています。ガイドブックや他のヤマコレ記録も見ているのですが、わからないので教えていただけると助かります。

鎖を腕力だけで登る(降りる)、90度程度(かそれ以上)の鎖も結構あるのでしょうか?
つまり、鎖を自然の状態にした時に、壁に着かずに垂下る状態です(これを登る場合、完全に腕の力だけで登り、足は中にある)
パートナ-、ザイルなしで行くので、撤退することも考えて聞いておきたいので。

なお、20代まではロッククライミングをしていましたが、今(50代)は、腕力も落ちています。(鎖場は好きです)

でも腕の力だけ鎖を登るのは結構若い人でも難しいのでそこまでは無いのかなー?とも思っています。

長くなりましたがよろしくお願いします。
2010/5/3 11:10
鎖場について
DIYさん
どこの鎖場も角度はついていますので、鎖を登り棒のような状態で、腕力だけで登る箇所はありません(90度以上の所はありません。)のでご安心を。
少し書き方が大げさですかね。

ただし、10m×3連だと、結構な腕力は必要になりますので、何かあった場合のサポートとして、セルフビレイ(ハーネスにスリング2本を結び、そのスリングについているカラビナを鎖に掛け替えながら登る/下る)を取りながら、また、使用しなくとも一応準備していることで、より安全な登山ができると思います。
腕力に自身があれば、そのままの登ることも可能です。
最後はあくまでも自己責任ということで、登山計画をお願いします。
それと、記録には記載していないのですが、ホールドとして使う岩にはもろいものがあります。握っただけで割れるもの、グラついているもの(昨日は、握った瞬間に取れたものもありました。shock)。安定している岩であることを確認して、ホールドには体重をかけてください。

それと登山前には、ある程度の筋力トレーニングをしていたほうがいいかもしれませんね。
表妙義はとてもすばらしかったです。DIYさんも是非、十分な登山計画のもと、安全登山で表妙義の高度感、爽快感、達成感を味わってください。

そのほか私でよろしければ、経験の中からお教えできることは伝えたいと思います。わからないことがあれば、また書き込みしていただければと思います。
2010/5/3 11:49
ありがとうございます
早速、見ず知らずの者に詳しくありがとうございます。
少し安心しました。
やはり、そうですよね、90度かそれ以上は ないですよね。(一度経験して、撤退したのでトラウマになっています)

セルフビレイは、古い(少しサビた)カラビナとハーネスを持っていく予定です。
滑落でのショックはないので何とかそれで、、実はtayukayuさんの回答によっては古いアブミも2セット持って行こうかと思っていた次第ですが、それはいらないようなのでやめます。
筋トレ、年も年なので少なからずしています。

岩の脆さ情報ありがとうございます。
この辺の情報はガイドブックにも無いので非常に助かります。

何かあれば、撤退を前提に、慎重に行ってきたいと思います、助かりました。
2010/5/3 13:26
To Araさん 色々とお世話になりました。
Araさんのアドバイスのおかげで、無事に表妙義を縦走することができました。色々とありがとうございました。
表妙義の高度感。、爽快感を十分に堪能できました。
少し怖いところもありましたが。
今度は、裏妙義にも挑戦したく考えております。以後も何かありましたら宜しくお願いします。

【参考にしたAraさんの山行記録】
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-60532.html
2010/5/3 18:19
tayukayuさん、こんばんは。
家族でキャンプに行っていたため、レスが遅れてすいません。

表妙義、日記の予定通りに行かれたのですね。
天気も展望も良く、とても楽しまれたようで良かったですね。私の山行記録がちょっとでも役に立ったのであればとてもうれしいです。

表妙義縦走路は満足感のあるルートですよね。
でも、初回は先がどの程度の難易度なのか、体力をどの程度残しておけば良いのかがわからず手さぐり状態ですが、2回目以降はもっと楽しめそうですよね。
私も次回はもっと楽しめるのではないかと感じています。

あと、裏妙義にも行きたくなりますよね。そのうち行こうと思っていますので、今度はtayukayuさんの山行記録を参考にさせていただきたいと思います。

また、tayukayuさんはクライミング要素の多い山行に行かれるようなので、これからも山行記録を楽しみにしています。

私もたまにプチバリエーションに行きたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。
2010/5/4 22:17
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