富士山_吉田ルートから日本最高地点「剣ヶ峰」へ
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- GPS
- 08:35
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,579m
- 下り
- 1,620m
コースタイム
- 山行
- 2:18
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 3:17
- 山行
- 6:39
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 7:20
天候 | 晴れ時々ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
富士山パーキング:1000円/一台/一回 ※複数日数駐車可 ■シャトルバス ※富士山パーキングから発着 富士急バス:2500円/一人/往復 ※発券日から2日間有効 |
コース状況/ 危険箇所等 |
▪️5合目〜7合目:コースは広めで特に難しいところはありません。 ▪️7合目〜10合目:岩場のコースが主体となります。疲れが出てくる頃で、転倒や滑落はケガに繋がりやすいので集中力を切らさないようにしましょう。 ▪️お鉢巡り(時計回り):剣が峰手前の馬の背は砂地の急登。転倒にご注意下さい。 |
その他周辺情報 | ■「泉水」富士山溶岩の湯:2.1km 800円/一人※内湯×2、外湯×2、サウナ、水風呂あります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
|
---|---|
備考 | ■持って行いくと良い物 山中の食料や飲み物は麓の3倍程度の物価(ex:カップラーメン 600円〜700円)なので負担にならない程度で食料を携行しました。 ・持参した食料:水:1.5ℓ、おにぎり×3、パン×2 ■反省点 午後の天候が一時雷雨の予報で体調が良かったのもあって、下山ルートはかなり飛ばし、2時間程度で降りました。 ただ冷静に考えれば事故やケガのリスクを闇雲に高めていたのでここは反省点。 万一ねん挫などしたら救助要請に繋がることなので今後は年齢と体力を考えてより安全を優先した行動を心掛けようと思います。 ※忘備として記載 |
感想
日本最高峰「富士山」に登ってきましたので感想を含めコースの様子をご紹介します。
今年は登る予定はなかったのですが、山小屋の予約が奇跡的に取れて、天候も良さそうなので急遽登ってみることにしました。
ご存じの方も多いと思いますが、富士山には4つの登山ルートがあります。
今回予約が取れた山小屋はシーズンで一番登山客が多く、初めて登るハイカーにはお勧めと言われている吉田ルートになります。
□一日目
■8時13分「行動開始」
保全協力金を納めてから富士スバルライン五合目を出発。
出発してすぐ、ゆるい下り坂を進みます。15分ほど進むと吉田口登山道入口に到着。
「泉ヶ滝」という泉があります。※飲めるのかは不明。
■8時53分「六合目」安全指導センター
ここでも保全協力金を納めることができるゲートがあります。
ちなみに協力金を納めるとルートのガイドブックと記念の木札がもらえます。
チップ制トイレもあり。
■9時48分「七合目」花小屋
広い砂地の登山道を登り続けると最初の山小屋があります。
ここから先はところどころに山小屋があるので補給の心配は殆どありません。
ただし物価は3倍程度しますのである程度の現金をお忘れなく。
■10時20分「本七合目」鳥居荘
赤い鳥居が目印。
ややこしいですがこのルートは七合目と八合目には「本◯合目」という二段表記があります。メンタルきやすい要素ですので覚えておくと良いでしょう。
■11時30分「八合目」太子館
本日の宿泊地に到着。
本当は富士スバルライン5合目で時間をのんびりしてから行動を開始する予定だったのですが、気がはやり大分早く着いてしまいました。
3時間程昼寝。
■16時00分「夕食」
夕食は二回制になっていて私は16時からの第一陣となりました。
メニューはカレーライス、サバの味噌煮、ソーセージ、デザート。
美味しかったです。
夕食時に翌日の朝食の配布もあります。
朝食はおこわ飯、パン、水ペットボトル500ccです。
■19時15分「就寝」
やることも無いので消灯前でしたが就寝。
□二日目
■2時00分「起床」
外の様子はガスなし、街の明かりもはっきり見えるぐらい視界は良好でほぼ無風。
朝食を食べて、出発の準備。
■3時00分「出発」
手元の気温計は15度で意外と暖かい。シェルは着ず、長袖のフーディシャツで出発。
直ぐに身体が温まったので寒さは感じません。
■3時51分「本八合目」富士山ホテル
岩場が主体のコースを50分ほど登ってきました。
ヘッドライト足元を良く照らして登れば難しい箇所は特にありません。
但し8合目以降は3000m超です。
徐々に空気が薄くなってきているのでペースにはご注意下さい。
■4時34分「九合目」迎久須志神社
東の空が赤く染まってきました。
この辺りにくると登山客も増え渋滞気味。山頂までは間に合いそうにありません。
■5時00分「御来光!」
山頂手前にある鳥居の下50mぐらいのところで御来光を迎えました。
水平線から太陽が顔を出すと山の斜面がサーとオレンジ色に染まり、太陽熱を感じまました。
■5時12分「吉田口山頂」
改めて御来光を浴びながら残りの朝食を補給。
お鉢巡りに備えてここでゲイターを装着。
■6時00分「お鉢巡り」開始
伝統的な習わしに沿って時計回りで富士山最高地点「剣が峰」をめざします。
CTは一周90分。
■6時40分「剣ヶ峰」3776m
剣ヶ峰の記念碑は記念撮影の行列ができており、列に並び始めて順番が来るまで40分掛かりました。
実はその奥に誰も並んでいない基準点が厳密には最高地点らしいので、時間が限られている方は並ばずにそちらに立ち寄るのが効率的かとおもいます。
■8時19分「下山開始」
再び「吉田口山頂」まで戻ってきたので下山を開始。
■8時46分「八合目」下江戸屋
ここは須走口との分岐があります。
間違えて下りてしまうと体力的に厳しいのでご注意下さい。
ここからまた次の七合目公衆トイレまでは補給ポイントが無くなります。
とても長いつづら折りの砂道が続きますし、体力的にも疲弊しやすいフェイズですので残水分の確認とお手洗いにはご注意下さい。※通常のCTは約90分です。
■9時23分「七合目公衆トイレ」
山頂から凡そ1000m降りてきました。
この先で間もなく長かったつづら折りの坂は終わり、登山口方面へのトラバースになります。
但し落石が多い箇所のようで落石避けシェルターが複数設置されているので必ずこの中を進むようにしましょう。
■10時09分「吉田口登山道入口」
登山道入口まで戻ってきましたが、ここから出発点の富士スバルライン五合目まではゆるい上り坂がずっと続きます。最後に地味に辛いのでご注意下さい。
■10時23分「富士スバルライン五合目」
無事に下山完了!
体調が良かったこともあり下山はもの凄く飛ばした結果、2時間で降りてこれましたが、事故やケガのリスクを高めるだけので少し反省しています。
時間軸はあまり参考にしないでください。
★★登ってみた感想
富士山は常々登ってみたい山の筆頭にありましたが、登山マナーに関するニュースで毎年世の中を賑わせていたのでちょっと敬遠していたのが本音です。
実際に登ってみると、装備や様子が心配なハイカーがチラホラといました。
酸素濃度が地上より4割薄く、気温も20〜30度ぐらい寒い環境に登ろうとしている事実を彼らは理解しているのでしょうか。ご自身、ご家族、仲間の安全を優先した計画を立てて欲しいな心底思いました。
一方で・・こんなにも沢山の笑顔が溢れている山の頂は富士山だけだと思ったのもまた事実。
登ってみることで、私たちの心を掴んで離さないその魅力がよく分かりました。
一言でいうとさすが富士山!というのが一番の感想です。
機会があればいつか別のルートでまた挑戦してみたいと思います。
以上、富士山最高峰「剣が峰」吉田ルートの感想でした。
十分な下調べと十二分の装備、そして必ず登山届を提出して山登りをお楽しみください。
もし参考になりましたら評価やコメントを頂けると嬉しいです。
ありがとうございました。
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