記録ID: 5440733
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
東海
憧れの南ア深南部-黒法師・丸盆・不動・六呂場
2023年05月02日(火) 〜
2023年05月03日(水)
fumaso
体力度
10
2〜3泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 18:21
- 距離
- 36.6km
- 登り
- 4,168m
- 下り
- 4,208m
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1日目
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 9:31
6:43
25分
スタート地点
16:14
2日目
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 8:50
13:10
ゴール地点
| 天候 | 二日ともに晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
https://goo.gl/maps/N1nJVULPMcu4LBYU7 ※googlemap上では林道戸中山線は破線表示されており、目的地を駐車スペースにしても、違う道を案内されてしまう。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
〇戸中川林道ゲート〜黒法師岳登山口 ・日蔭沢が最後の水場となる。林道歩きが長いため、ここで必要量の水を汲むのがおススメ。 ・水たまりができやすい場所が多いため、雨の後などは靴を濡らす覚悟が必要。 ・登山口の入り口には目印があるのでそこから登る。この目印すぐ手前に紛らわしい道への分岐があるがそこに入っていかない。 〇黒法師岳登山口〜等高尾根下降点 ・ピンクテープ多く、踏み跡もしっかりしている。特に危険個所はなし。 〇等高尾根下降点〜黒法師岳 ・一部背丈ほどの笹藪があるが、道ははっきりしている。 ・山頂部の眺望はない。 〇等高尾根下降点〜丸盆岳 ・黒法師岳方向より笹がやや手ごわい。 〇丸盆岳〜鎌薙の頭 ・バリエーションルート。写真のコメントにも書いた通り、岩肌が非常にもろく危険。 〇不動岳登山口〜鹿の平〜不動岳。 ・明確な登山道はなく、より多く人が通った場所がなんとなく道になっている感じ。 ・コースタイムが長く、確かにひたすら登り続ける体力勝負。終盤の疲れてくる頃に笹藪が出現し、一層険しさを増す。 ・鹿の平で笹の踏み分け道がはあちらこちらに分かれている。笹の中に倒木も多いためけがに注意。 〇鹿の平〜六呂場山〜六呂場山登山口 ・鹿の平からの下降点は分かりづらく、そこから先も常に間違いやすい尾根があるため、よく地図を確認する必要がある。 ・六呂場山まではやせ尾根も多い。疲れてくる頃なので注意して進みたい。 ・六呂場山から先は逆に広い尾根が続く。変な方向に進まないようにこまめに地図の確認をしたい。 |
写真
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水窪ダムは珍しいロックダム。
ここから駐車スペースまでは角ばった岩がたくさん転がっていてハラハラでした。
ここから駐車スペースまでは角ばった岩がたくさん転がっていてハラハラでした。
ゲート前駐車スペース。
一日目も二日目も15台ほど停まっていました。
一日目も二日目も15台ほど停まっていました。
本来のゲート。
ポストの中に登山届の帳簿があり、行動予定などを記録します。
ポストの中に登山届の帳簿があり、行動予定などを記録します。
林道沿いには沢がいくつもあります。
なんとなくピンと来たので、こちらの沢で水を汲みました。
なんとなくピンと来たので、こちらの沢で水を汲みました。
避難小屋。
鹿の平にテン泊予定なので関係ないと思っていましたが...。
鹿の平にテン泊予定なので関係ないと思っていましたが...。
こちらが真の登山口。
柱には「黒法師岳丸盆岳登山口」と書いてあります。
柱には「黒法師岳丸盆岳登山口」と書いてあります。
巨大な倒木が道を塞いでいる。
50m級の巨木だろうか？スケールに驚き。
50m級の巨木だろうか？スケールに驚き。
背丈ほどの笹薮の場所もありましたが、多くの人が踏み入っているため特に問題なしです。
5年ぶりの黒法師岳。
山頂でお会いした方に撮っていただきました。
山頂でお会いした方に撮っていただきました。
2000m級の深南部の山々を一望。
その中心に鎮座するような不動岳に登るのが楽しみです。
その中心に鎮座するような不動岳に登るのが楽しみです。
腰丈ほどの笹。
テン泊に備えた水が重く、思ったようにモモが上がらない。
テン泊に備えた水が重く、思ったようにモモが上がらない。
カモシカ平からもうひと踏ん張り、
頑張って登ったら丸盆岳に到着!
頑張って登ったら丸盆岳に到着!
丸盆〜鎌薙が核心部。
丸盆からの最初の下りで既にヤバさを感じます。
丸盆からの最初の下りで既にヤバさを感じます。
岩場はもろく、全く気を休めるスキがない。
捕まった木もボロッと崩れることがありヒヤヒヤ。
捕まった木もボロッと崩れることがありヒヤヒヤ。
人がほとんど踏み入らないため、どこを歩くか探るのにもかなりの慎重さを要します。
The核心部の鎌薙。
ロープのない大無間山のような感じだろうか。
身の危険を感じ、戦略的撤退を決めた。
ロープのない大無間山のような感じだろうか。
身の危険を感じ、戦略的撤退を決めた。
技術的には未熟だが、幸い体力はあるので、
今日は下山し、明日に不動岳登山口から鎌薙の頭へ向かおうと決意。
今日は下山し、明日に不動岳登山口から鎌薙の頭へ向かおうと決意。
テン泊装備あるのでカモシカ平泊も一瞬頭をよぎりましたが、
明日もがっつり登りたいので迷いなく等高尾根を下ります。
明日もがっつり登りたいので迷いなく等高尾根を下ります。
バーナーで熱したペグでペットボトルに穴をあけ、
ぬるま湯を注いで即席シャワーの完成。
ぬるま湯を注いで即席シャワーの完成。
この時間だし誰も来ないと信じて...。
素っ裸でシャワーを浴びます...。
素っ裸でシャワーを浴びます...。
晩御飯はインスタントカレー界で評判のカレーマルシェ。
標高2000m用の防寒具なので快眠でした^^
標高2000m用の防寒具なので快眠でした^^
いざ出発！
暗い朝は不安な気持ちなので、少しの物音にビクビクです。
暗い朝は不安な気持ちなので、少しの物音にビクビクです。
等高尾根に比べて道は明確ではありません。
ピンクテープもまばらです。
ピンクテープもまばらです。
昨日はあの谷で撤退を決めました。(無理に進まなくてよかった...。)
六呂場まではほとんどテープがありません。
迷いやすい尾根もあり注意が必要です。
迷いやすい尾根もあり注意が必要です。
本日2組目の遭遇者は六呂場峠を下降していく釣り人、
とんでもないモノズキがいたものです。
(ちなみに一組目はシカさん)
とんでもないモノズキがいたものです。
(ちなみに一組目はシカさん)
柿の種を入れていたペットボトルに野菜スティックを詰め替え。
おみくじみたいに出てくるという新発見。
おみくじみたいに出てくるという新発見。
装備
| 個人装備 |
レインジャケット(montbell-トレントフライヤージャケット)
レインパンツ(ワークマン)
軍手
バーナー&ガス缶
チタンマグ450ml
ダウンジャケット(UNIQLO-ULダウン)
フリース
Tシャツ
インナー長袖(薄手)
インナー長袖(厚手)
メリノウールタイツ
ハーフパンツ
コンプレッションタイツ
パンツ(northface-ライトアルパインパンツ)
ウインドブレーカー(MountainHardware-コアプレシェルフーディ)
靴下(薄手)
靴下(厚手)
着替え(Tシャツ)
着替え(パンツ)
着替え(下着)
サングラス
帽子
靴(asics-GelTrabuco)
ザック(Northface-fp45)
ストック
熊鈴
ファーストエイド
保険証
タオル
ボディーシート
地図
コンパス
マスク
2人用テント(Naturehike)
グランドシート(タイベック)
シュラフ(Isuka-エアドライト160)
シュラフカバー
エアーマット(Nemo-Zor 20r)
食料(4食分)
行動食
飲料2.8L
プラティパス
|
|---|
感想
今年のGWはまた多くの人が山に入るだろうなという予想のもと、
静かな南ア深南部を縦走、そして憧れの鹿の平にテン泊したいという思いから今回のルートを決めました。
予想通り一日目は黒法師岳ピストンの数組と丸盆岳まで足を延ばす一組。
二日目に至っては釣り人、六呂場峠から黒沢山に登る人、鹿の平でテン泊を目指す人のたった三組だけとしか遭遇しませんでした。
わざわざこの山域に来るのは本当に山が好きな人が多いようで、皆さん登山道のことを熟知しているようでした。
山行では、鎌薙で想像していた以上に危険を感じたため、急遽いったん引き返してから二日目に鎌薙の頭まで直登ルートを行くという安全策をとることにしました。
夢の鹿の平でのテン泊は叶いませんでしたが、素敵なモーニングの時間を得られたので良しとしたいです。
いろいろありましたがとにかく不動岳は素晴らしい場所でした。自信をもっておススメできる山リスト入り間違いなしです。
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六呂場の少し下で出会った者です。
タフなルートをハイペース、素晴らしいです。
良いお天気で眺望も最高でしたね。
即席シャワーいいですね、真似させてもらいます。
お疲れさまでした。
記録楽しく拝見させていただきました。
無事に黒山登頂されたのですね、あんなに荒れた道なのにすごすぎです！
記録を見てヒコウキ平や黒沢山手前の幕営適地、行きたくなってしまいました。
雲海さんの赤線ルートも興味あるところばかりなので(白根南陵とか山伏〜青笹山とか)、ゆっくり見させていただきます！
またどこかでお会いするかもしれませんね＾＾
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