南尾根から快晴の奥久慈男体山は海底噴火の水中自破砕角礫岩
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- GPS
- 05:00
- 距離
- 3.7km
- 登り
- 521m
- 下り
- 525m
コースタイム
天候 | 快晴で富士山までなんとか見えた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年12月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
南尾根は最初150mほど急登だが合流までなだらか 健脚コース合流から先は急な岩場が続く 南に滑落しなければ下山路は歩きやすい |
写真
感想
YUmi,Cir96,Sizumiと4人は8:23赤塚まで電車。(私たちは松戸6:51乗車)
Mitoさんの車で滝倉トンネル登山口まで。
地元のKさん、Yさんが待っていてくれて、コースを教えてもらって滝倉トンネルを抜けてから左に曲がり峠の上を通る道を出発。しばらく急坂をジグザグに登れば尾根に出て緩くアップダウンして30分で合流点。大円地集落からの道が樹林の中の見晴らしの悪い道であるのに対して南尾根はずっと山頂を眺めて歩く爽快な道である。
大円地からの健脚コースと合流したあとは急な岩場が続くが10分ほどで見晴らしの良い岩峰に着き、ここからは南西217度に筑波山、232度にかすかに富士山が望める。日光方面は男体山・女峰山の姿が良い。
この先も何箇所か角礫岩の岩場を登る。鎖場がいくつかあるが角レキの足場が豊富なので登りやすい。この付近の岩は角礫岩という感じだけれど角がかなりとがっているので、海底噴火の溶岩が砕けたあとマグマに取り込まれたのかもしれない。
肩のあずまやから3分ほどで山頂に着く。空気が澄んでいて男体山・高原山・那須の山々が大きい。富士山はだんだん霞んできた。山頂で50分ほど休んで食事休憩。
下りは一般コースを大円地越から谷筋を大円地に下る。南側に滑落すると絶壁なので命はないが慎重に下れば問題ない。大円地越には以前はあずまやがあったそうだが今はベンチのみである。ここから東に登れば鷹取岩など南に縦走する面白い尾根が続くそうだが13時を過ぎていることもあり最短距離で南に下った。健脚コース入口を右に分け、5〜6軒ほどの大円地集落を通過すればすぐにパノラマコースの車道に出て、右に少し登れば滝倉トンネル手前の駐車スペースに戻る。
つつじ台の駐車場にはトイレあり。五分登れば立派な展望台があり男体山から南に続く絶壁が一望できる。また、左の長福山の姿も良い。長福山は周囲の堆積岩類を切っており火道の一部など貫入岩体と考えられるそうである。
三太の湯(休日1000円)に浸かりビールとイカゲソ揚げ。偶数日は男は右なのだが左の女湯の方が露天が良いらしいので次は奇数日に来たいものだ。食堂でイカげそ揚げ450円とビールを頼むがなかなかうまいのでビール追加しイカゲソ揚げも二皿目を追加。喫煙室が広くてとても快適。産直の野菜やそばがら枕(600円)を購入。
外の直売所には竹で編んだかごなどもあった。
5時を過ぎれば真っ暗。途中で物産館などでまた買い物して17:40赤塚発の上野行きで帰ってきた。土浦で特急待ちの時間に喫煙室で一服し、松戸19:11着。
今回は短いコースだったが南尾根や北へ袋田に抜けるルートもあるそうなので次回の課題としたい。
★この時期は「青春18切符」が使えるのでありがたい。
朝、駅の自販機で「おとくなきっぷ」から入り11500円を払って購入する。1日2300円なので水戸まで往復なら1000円ほど安い。夫婦で2日分使ったので1月20日の期限までにあと3回使える。
★ネットで調べたら1500万年前の海底火山の噴火による火山角礫岩と溶岩流というのが正解のようである。急冷で砕けた安山岩質のレキの間を高温のマグマや火山灰成分が凝結固化させたらしい。地上での溶結凝灰岩と同じくかなり硬いので侵食に耐えて立派な壁を作っている。ぼろぼろ崩れずホールドも豊富なのでハーケンは打てないがフリークライミングの人には垂涎かもしれない。
→「飛騨美濃山語り・山の雑話」
http://www2.ocn.ne.jp/~ynhida/chat/chat/okukuji.htm
更に詳しくは、築地書館の日曜の地学8・「茨城の自然をたずねて」の21「海底火山の断面を見る・男体山」P184~193 が詳しい。
400m以上の厚い海底自破砕溶岩の上位には100mの流理構造をもつ溶岩流が乗っており、これは溶岩が水中ではなく水面上に噴出して固まったことになるので噴火の後期には海面に顔を出した火山島となったということである。次回に訪れる時にはそうした点にも注意して観察したいものである。
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