車坂峠から前掛山
- GPS
- 06:20
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,285m
- 下り
- 1,285m
コースタイム
- 山行
- 5:24
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 6:15
天候 | 晴れ時々曇り(ガス) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所などは特になし。 |
写真
感想
登山口付近の駐車場には3:17に到着。あたりは真っ暗でしんとしていた。気温は15℃程度と涼しい。毎日が熱帯夜の下界からくると天国のよう。食事と準備を済ませてもまだ真っ暗なので、ヘッドライトを点灯させて3:43に行動開始。トーミの頭への登りにかかる。歩き出しの気温が15℃程度なので、登りでも汗をかかずに快適。しかも夜明け前なので日差しもない。この時期の登山は夜明け前に標高を上げるのがやはり良いと思った。ヘッドライトに虫が集ってくるのが唯一の何点か。暗いので花も景色も見えずただ黙々と歩き、4:33にトーミの頭に到着。ちょうど朝焼けの時間だった。水分補給のみして行動再開。草すべりの下りにかかる。昨年8月上旬にここを訪れた時は花が多くて楽しめたが、今回はそれほどではなくて、結局あっと言う間に下ってしまった。早朝で草に朝露がたっぷりついており、平地に降りた頃には下半身はしっとり濡れていた。花よりも朝焼けの景色と、朝露にまみれながらの下降だった。分岐を過ぎると緩く登り、樹林の外に出ると前掛山への本格的な登りが始まる。いつもなら前後にハイカーの姿を見ながらになるが、今日は時間が早いせいか周囲に人の姿はなかった。前掛山に火山の規制がかかったのかと心配になるほどだった。単調な登りだが標高が上がると景色が良くなる。そして標高が上がると徐々に風に吹かれるようになってきた。長袖シャツ一枚で歩いていたが、避難小屋付近まで上がってくると寒くていられないようになってきた。シェルターの中に入りパンを食べつつ一枚着足す。ここからは火山らしい景観が続く。そして風は更に強くなり、手の先がメッシュのグローブをしていても冷たく感じるほどになってきた。風速10メートルくらいは吹いていたかもしれない。6:25に前掛山に到着。無人、貸し切り。周囲はよく見えたが、アルプスの方角は雲に覆われていた。富士山は遠くに見えた。
山頂は風が抜けて寒いので、写真を撮った後はそそくさと下山。下り始めると、外輪山の向こうに虹が見えた。シェルター付近まで下るとようやく風が収まり寒さも感じないようになってきた。そして後続のハイカーとすれ違うようになる。ここまで無人の中歩いて来たが、7月後半の週末で人を見掛けないわけがない。ざれていて滑り易い登山道を下り、分岐まで戻る。そのあとは賽の河原を通過しJバンドの登りにかかる。その前に一度座って休憩。ここの登りは急だし落石注意だが、前後に人がいないので気楽に登れる。前掛山周辺は花が全く見られなかったが、ここにきて再びちらほら見られるようになってきた。登りつつ時折浅間山のほうを振り返ると、既にガスが湧き始めていた。夏山なので8時にはガスが湧いても致し方ない。無事に登り切り鋸岳に向かう頃には浅間山はガスが着いて全く見えなくなったり、それがぱっと取れて見えたりを繰り返していた。どうもこの外輪に来るときはいつもガスの時に当たってしまう。昨夏もそうだった。でもここからはお楽しみの稜線歩き。アップダウンがあり案外きついがガスが取れたときの景観は良い。それよりも時間が経過してハイカーの数が増えてきた。しょっちゅうすれ違いが発生する。天気もまずまずだし、標高が高く涼しいので、人が多くなるのは避けられないようだ。
仙人岳蛇骨岳とピークを過ぎ順調に距離を伸ばしていたが、途中でアクシデント発生。左側が切れ落ちた狭い登山道を歩いていたところ、右足が木の根か何かに取られ、転倒しそうになった。転倒を免れようと左足を出したが間に合わず、捻った状態で左足を着いてしまった。当然痛くて、しばらく止まってうずくまる。切れ落ちた斜面に落ちなくて良かったが、それにしても左足が痛い。骨に異常はなさそうなのが幸いだが、まだ先は長いので心配。こういう時単独は怖いと思った。しばし休むと痛みが少し引いてきたので行動再開。ちょうどこの瞬間だけは人の往来がなかった。ガスが着いたり離れたりの稜線を歩いて最後のピークの黒斑山に到着。ここから見た時はちょうどガスが取れて、きれいに浅間山を眺めることができた。左足は痛かったが、自分のミスなので致し方ない。トーミの頭まで移動し、更に槍ヶ鞘まで進む。最後はガスに隠れて何も見えなくなってしまった。あとは駐車場までひたすら下るだけ。とは言えここからは登りのハイカーとのすれ違いが頻繁だった。夏休みだし雷雨もなさそうなので人が多いのは仕方ない。都度止まって待つ。左足の痛みも普通に歩く分には問題なかったが、捻った動作をすると痛いので、なるべく足をフラットに置いて歩いた。左足を捻って痛みが出たことを除けば特に問題なく登山口まで到着。花は結局このあたりが一番きれいに咲いていたように思えた。駐車場には9:58に到着。戻ると空きスペースを探してグルグル回っているクルマをよく見た。
後片付けをしつつも左足の状態が気になる。シューズと靴下を脱ぐと、くるぶしの下あたりが腫れていて、内出血もしているようだった。痛みもあるが、靴を履いて歩いたりクルマの運転をする分には問題ない。もし問題があったら、蛇骨岳からここまで歩いて来ることは到底できなかった。取りあえず手持ちの湿布薬を貼って様子を見ることに。駐車場からすぐのところにニッコウキスゲが咲いていて、黄色くなっているのが見えたが、足が痛くて見に行けなかった。行けなくはなかったが、下山して気が緩み、痛みのほうが勝ってしまった。せっかく来たのにもったいないが、怪我には勝てない。早く直して来週以降に備えなければ。
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