ヒグマの歓迎?大雪山縦走(旭岳~白雲岳~トムラウシ山)
- GPS
- 22:50
- 距離
- 52.6km
- 登り
- 2,482m
- 下り
- 3,465m
コースタイム
- 山行
- 9:23
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 10:41
- 山行
- 10:46
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 11:39
天候 | 7/8:快晴 7/9:晴れ後霧時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰り:天人峡温泉 |
コース状況/ 危険箇所等 |
(写真の時刻は1時間早い設定、実際は+1時間) ・化雲岳〜天人峡温泉区間のうち、第二公園〜第一公園はハイマツや灌木がうるさい区間や、 泥濘が一部あります。雨後など天候状況によっては小川と化すようです。 ・ルート全体的に虫除け必須と感じました。 |
写真
感想
一時帰国を利用しての北海道旅行、途中半年ぶりの登山を試みます。
ターゲットは憧れの大雪山系縦走。
半年前はブランクの長さからバテバテの山行となってしまったので、
今回は(山がないため)階段トレーニングで挑みます。
しかし、ザックの重量は久々の10kgオーバー、
一般的には2泊3日の行程を1泊2日に短縮したため、不安だらけの出発です。
家族に旭岳温泉まで送ってもらい、始発ロープウェイでスタート。
火山の躍動感、本州で見慣れない高山植物、残雪たっぷりの姿見の池と、
被写体多すぎで嬉しい悲鳴です。
この日は忠別岳避難小屋まで足を延ばしたかったので高山植物は最小限、
実は花を撮るためにしゃがむとザックの重さが堪え、
立ち上がるのに体力の消耗が激しかったのが事実です。
旭岳までは順調、トムラウシ山までの縦走路と外輪山が見渡せ感動の瞬間。
山名がわからないエリアですが、白雲岳が思いの他近くで一安心。
しかし半年登山していないので持久力が続かず次第に亀足となります。
白雲岳は感動の山頂、これほどのゼブラ模様は立山で見た以来。
白雲岳避難小屋を過ぎると人はめっきり少なくなり、
ホソバウルップソウやコマクサなど高山植物満載の高根ヶ原を楽しみます。
白雲岳避難小屋でエゾシカ、高根ヶ原でキタキツネと出会い、
次はナキウサギorシマリスに会いたいなあと思っていた忠別岳の登りで、
登山道上にかなり新しい熊の落とし物を発見。
そのわずか2-3分後に登山道を歩くヒグマ発見。
子熊と思われますが、距離50mちょっとで一気に緊張感が走ります。
熊もこちらの存在には気づいているようですが、
あまり関心もなさそうにゆっくりと登山道を登っていきます。
待つこと約30分、ようやく登山道を離れていきました。
忠別岳山頂は楽しむ余裕はなく、辺りをキョロキョロしながら下りを急ぎますが、
下り始めて数分で先程よりかなり大きな親熊を前方に発見。
こちらの存在に気づくと、ハイマツに隠れながらこちらの様子を伺っている感じ。
数十分待ったものの動く気配がないので、登山道を離れて熊から離れる方向に活路を見出します。
避難小屋に着くまでは熊が追いかけてこないかドキドキでした。
北海道の日の出は4時前と早いのですが、
昨夕の熊との遭遇が頭をよぎり、明るくなってからスタート。
ニペソツ山の雄姿やトムラウシ山を眺めながらの快適な縦走路でしたが、
ロックガーデンに差し掛かった辺りで急速にガスに巻かれて、
トムラウシ山は登っただけとなってしまったのが、唯一の心残りです。
次回は十勝岳への縦走路を絡めて、是非再訪したいエリアです。
日本の山は景色・高山植物・人との出会いと素晴らしさを再認識した山行でしたし、
ブランク明けのトレーニング方法についても少しわかったような気がしました。
北海道での夏休み、いいですね。
知床以来でしょうか?
ゼブラ模様、模様がこまかく、すげー!という感じです。
やっぱり晴れていると花も山の風景も映えます。
お花、高山植物が咲き乱れていますが
エゾとか、チシマとか、北海道固有の名前がついていて、
なんとなくいつもと違うような、同じような。
キバナシャクナゲは面的に咲いていてみごとです。
ヒグマとは、こわいです。
登山道に居座られるとどうしようもないですね。
熊スプレーとか、あったほうがいいのかな、なんて思います。
北海道は何度か行っていますが(前回は知床です)、
山に登ったのは学生時代の雄阿寒岳までさかのぼります。
ゼブラ模様を見た時は立山を思い出しました。
あまり下調べしていなかったのですが、ゼブラ模様を目的とした方もいるようです。
花は確かに本州の花との差は理解していませんね。
ホソバウルップソウは本州で見るウルップソウよりも細いなあと感じたくらいです。
ヒグマはのんびりと我が家を楽しむような感じで、なかなか動いてくれませんでした。
2回合わせて1時間くらい待機していたと思いますが、
だんだん寒くなるし、日暮は迫ってくるし、誰も通りかからないし、
珍しく心細くなりました。
小屋が混んでいたらチェルトを張る予定でしたが、全くその気は失せました。
レコ、楽しく読ませていただきました。
北海道の山歩き、やっぱりいいですね🙂
ヒグマとの遭遇、お怪我が無くて何よりでした。
やっぱり怖いですよね。
羅臼岳に行かれる時は、熊スプレーを携行されることをお勧めします。
知床自然センター・知床羅臼ビジターセンターなどで、一日千円程度で貸し出ししています。
ヒグマの生息密度が高いので、保険を掛けたつもりでご利用されてはいかがですか?
これからも、お元気で山歩きを楽しんでください。
コメントありがとうございます
熊スプレーを持っていくか悩んだのですが、
荷物がパンパンだったこともあって、諦めた結果がこの通りでした。
もし熊が突進してきたら、10-20秒しかないなあと思い、
片手にストック、片手に石を掴んで、姿を見失わないようにじっと見ていました。
子熊はさほどこちらに関心があるような感じではなかったのですが、
親熊は明らかにこちらを警戒しているようでした。
幸い防御に専念している感じで、攻撃を仕掛けてくる様子はなかったのでよかったです。
ヒグマとの遭遇はありましたが、北海道の山は素晴らしく、
次の機会があれば知床等にも足を延ばしたいなあと思いました。
私は実際に羅臼岳で母熊に威嚇されましたが、熊スプレーを携行していてパニックにならずにすみましたよ。
お守りとしてスプレーは必携ですね。
気持ちの余裕が違うと実感しました。
いつか羅臼岳から硫黄岳への縦走はやってみたいです。
登山道にもヒグマさんが歩いているとは…北海道は怖過ぎです。大学時代は北海道で過ごしたのですが、山に登ることはなかったので、ヒグマさんと会ったことはありません。北海道内の百名山は、ヒグマさんの居ない利尻富士だけ登る予定です…笑。
大学は北海道でしたか。
今思えばたくさんの山を登れていたと思いますよね。
(私は野辺山で育ったのですが、飯盛山以外には登りませんでした)
確かにヒグマは怖いですが、正しく恐れて、また北海道の山は登りたいなあと思いました。
ニペソツ山はとても格好良くて、いつかは登りたいなあと。
利尻富士いいですね。
こちらもいつかは登りたい山ですが、晴天を狙うのが難しそうな山ですね。
最近記録を見ないなあと思っていたら、半年ぶりだったんですね。
7月上旬の大雪、お花の最盛期ですね。私はこの時期には行ったことがなく
憧れます。リタイヤ後の楽しみにしています。
羆と遭遇ですか
小熊の方は写真もばっちりですね。小熊といえども十分大きい(ツキノワグマの成獣と同等か)
ですね。親熊は写真撮る余裕なかったのがうなずけます。
私は幸いにして羆にはあったことがありません。
でも熊対策は必ずしていきます。次の記録に詳しく書きましたのでご参考までに。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1554056.html
とにかく無事で何よりでした。
前回は14か月ぶり、今回は半年ぶりと、登山をするのが厳しい環境下におります。
やはりブランクは埋めようがなく、以前のようなペースで歩くのは難しいですね。
今年は雪解けが早く、高山植物の開花も早かったものと思われますが、
それでも大雪山の花の多さは感動です。
落とし物を見ることはたまにありますが、まさかそのすぐ後に姿を見ることになるとは
親熊は賢そうで、ハイマツに隠れてこちらの姿を伺っている感じでした。
待ち伏せしている感じではなかったですが、全く動く気配がないので、
ハイマツをかき分けて熊から離れる方向に下りました。
やはりスプレーは必須と思いましたが、ピストルが有効とは知りませんでした。
一時帰国の登山がいきなりトムラウシを絡めて大雪山系縦走とはモチベーションとポテンシャルが高過ぎます。文面からご家族の協力もあったようですが、登山の後は少し北海道でゆっくりされるのでしょうか。
お疲れ様でした。
以前は毎週末登っていた山ですが、今では一時帰国時しか登山していないので、
一時帰国前から高いモチベーションをもって計画を練りました。
といっても以前のように天気を見極めてどこに行くということはできないので、
出たとこ勝負です。
いくつかのプランを立てましたが、最優先した大雪山系縦走を果たせて満足です。
今回は一時帰国の大半を北海道で過ごし、日本の食&景色の素晴らしさを再認識しました。
既に赴任地に戻っていますが、次回の帰国時にはどこに行こうかと考えるのも楽しみの一つです。
当方、国内に居ながらモチベーションが上がらぬ体たらくな状況ですが、いきなり北海道の稜線闊歩ですか!
登らない期間が続いても、相変わらずのサムライ気質と、体力は健在ですね。流石でございます!
北海道遠征のおり、もっとも怖かったのがヒグマ 実際に遭遇するとは!ご無事で何よりでした。然しものヒグマも、hirokさんの気迫に押されたのかと
トムラウシに行った時は、濃霧と霧雨で散々な状況でした。短縮登山口からのピストンでしたが、旭岳からの縦走路は本当に絶景ですね。クマが怖いので、このレコ写真で満足としますけど
少しずつ山行を再開されているようで何よりです。
私はモチベーションは高いものの、なかなか山に行く機会がなくて
体力の衰えは隠せず、今回は花の写真を撮るためにしゃがむのが億劫になりました。
ならば景色を楽しもうと割り切ったものです。
北海道は2度目の登山ですが、まさかヒグマに歓迎されるとは
しかも2匹と久々にビビり、待っている時間がとてつもなく長く感じたものです。
トムラウシは目前で天気が急変、高曇りになってきたなあと思ったら、
あっという間にガスにまかれました。
それでも高山植物に応援されて、無事に歩き切ったことで満足です。
やはり日本の山は素晴らしいですね。
またいつか信州の山を歩けるのを楽しみにしています。
「大雪山系やはり日本ではないようですね…」
日本に帰国されたhirokさんに向かって言うとおかしな感じですね…(^^😉
ここに来ると、まだまだ日本の山を知らないんだなぁ…
なんて思った事を思い出します。
圧倒的というか…スケール感というか…
その雄大な景色に植物まで入ってくるともはや「山雑誌の表紙」ですね
「ヒグマ…」ちょっと近すぎませんか?
あまりにも写真が鮮明で「絵になるなぁ…」
なんてのんきな事を思ってしまい「ごめんなさい」笑
北海道を歩いている時に現地の人が「良い熊」と「悪い熊」がいると教えてくれました。
日高の熊は「悪い熊」がいるそうです
「山の朝夕」までトッピングされて、ホント良い時に行かれましたね。
素敵なレコを見てしまい、また北海道の山行きたくなりました。
ちなみに私…忠別岳避難小屋まで2日かかりました(^^😉
もう少しブランク感出して下さい♪笑
それではまた
RaVie
景色といい、高山植物の多さといい、本当に日本ではないみたいです。
いつも東京日帰り圏の山ばかり行っていたので、
まだまだ知らない日本があるなあと。
また来年の夏も訪れたいなあと思ってしまいました。
本当は双子池キャンプ地にもう1泊して、十勝岳まで縦走したかったのですが。
私も北海道には質の悪いヒグマがいると聞いていたのでドキドキでしたが、
幸い2頭とも良いクマだったようです。
しかしまさに散歩という感じでなかなか進んでくれなかったので、
時間が果てしなく長く感じられたものです。
RaVieEnRoseさん、本当に素晴らしい山行を続けられていますね。
私が目指しているような山行ばかりで、何だか自分事のようにレコを拝見しております。
あくなきチャレンジ精神にも感嘆し、とてもうれしく思っています。
本帰国した時には参考にさせていただきます。
今後とも気を付けて楽しい山行を続けられてください。
私は2009年に忠別岳テント泊で黒岳からトムラウシ山まで縦走したのですが
レコを拝見しているとその時の素晴らしかった記憶が蘇ります。
日本ではないみたいのコメントがありますが、忠別岳に向かって歩いている時に
こんな場所はここだけだなあと長男と話ながら歩いていたことを思い出します。
忠別岳でテント泊していると、夜は熊が気になりましたし、
翌朝大きな熊の糞があり、しばらくキョロキョロしながら歩きましたが
幸いにも熊には遭遇しませんでした。(谷の反対側に小さく見えたことはありました)
こんなに近くでの遭遇は猛獣のヒグマですから想像するだけで肝が冷えます。
少し暇になったら北海道の登っていない主要な山をまとめて歩こうと考えている
のですが、その時には唐辛子スプレーは必須でと思っています
観光やスキーでは何度も訪れている北海道ですが、
ようやく登山に行くことが叶いました。
スケールは大きく、人口密度は低く、本当にいい所ですね。
唯一、水場は冷たくてそのまま飲みたくなりますが、それができないのが残念でした。
白雲岳を過ぎると、すれ違う人もほとんどいなくなり、
鹿、キツネと遭遇し、次はリスかと思っていたら、なんとヒグマでした。
登山道をのっしのっしと登っていき、
本州のツキノワグマのように鈴に反応してすぐに逃げるわけでもなく、
とても貫禄があるなあと思いました。
もっともその時はもし突進してきたらどうやって戦うのかを考えることで頭がいっぱいでしたが
普段は人がいない山を満喫することが多いのですが、
この時ばかりは誰か通りかからないかなあと思ったものです。
やはり北海道では熊スプレーは必携ですね
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