熊野古道:大辺路(見老津駅〜上平見〜大平見〜和深駅)【紀南、和歌山県】
- GPS
- 02:47
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 254m
- 下り
- 254m
コースタイム
- 山行
- 2:48
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:48
見老津駅 526 ― 見老津の街中へ 532 ― 日本童謡の園入口 547 ― 江須ノ川の浜 551 ― 国道下(西津浦BS) 557 ― 道の駅すさみ 602 ― 江住駅付近のコンビニ前 607 ― 江住駅 608
― 江住高架橋 610/潮音寺往復/617 ― 急坂の小路へ 621 ― 集落を抜け国道42号へ 626 ― 国道から山道ヘ 629 ― 山道から国道へ 630 ― 宇の平見の集落内の小径へ 632 ― 小径から国道へ 637 ― 中平見の集落内の小径ヘ 639 ― 小径から国道へ 644 ― 大平見の地蔵 646
― 大平見の海岸への分岐点 648 ― 里野の浜 651 ― 里野海水浴場建屋 657 ― 六坊浜からの上がり口 704 ― 国道に復帰 711 ― 国道から掘割への分岐点 720 ― 雨島の掘割 722 ― 木ノ本神社 726 ― 金比羅宮 734 ― 西地の山道への入口 738 ― 西地団地から国道への出口、和深駅の入口 748 ― 和深駅(新宮方面行き) 749/802
― 和深海岸 805 ― 和深駅(周参見、白浜方面行き) 807
● 行動時間 2:41
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
(和歌山市内=見老津駅) 見老津駅―上平見―大平見―和深駅 (和深駅=<JR紀勢本線>=見老津駅) (見老津駅=和歌山市内) ●登山口へのアクセス ○和深駅 ・JR紀勢本線の駅。普通列車が停車する ・上下線への入口が異なる。串本、新宮方面行きのホーム前が元々の駅舎跡であり駅前が広い ○見老津駅 ・JR紀勢本線の普通列車で行く。付近に駐車場はないので、電車で行くべきかと。普通列車の本数は少ないので、一本逃すとたいへん ・今回は早朝の短時間かつ電車で帰ってくることを言い訳に車を置いた (いずれの記述も2022.7現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○見老津〜江住 ・古道の名残の少ない区間。見老津、江須之川といった漁村を抜ける旧道を歩く ・国道歩きは半分程度だが、どこも歩道があるので歩きやすい ・途中江須之川から国道に合流したのち江住駅までの間には、道の駅があるのでうまく使うと休憩場所になる ○江住〜和深 ・電車で一駅だが、距離はある ・宇の平見、中平見と閑散とした集落を抜けて行く。大平見では集落への急な山道をジグザグに下りていく。下りきるとそこが里野の浜 ・里野の浜は浜歩き。そのうち岩場歩きに変わり、隣の六坊浜に渡る。そこでもう一度浜を歩く。浜から国道への戻りは、小川の河口から藪に入るとすぐに細い山道がある。それを上がっていくと、国道の土留め上に顔を出すことになる ・次の雨島集落手前から山道へ。雨島の堀割が残る。ほんのわずかの山道だが、掘割は名残がよく残っている ・西地は、新しい宅地。高台だからなのか、新しい家が建ち並ぶ ・和深駅は上下別々になっており、上下をつなぐアンダーパスに方向別の案内が標示されている (いずれの記述も2022.7現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ・江住駅近くの国道沿いにはコンビニがある。見老津〜江住間の江住から約500mのところには「道の駅すさみ」がある。道の駅では飲食も可能 ●日帰り温泉 ・見老津から江住に向かうと「望海の湯」がある。ほかにも日置川にはスパがある。また言わずと知れた温泉地白浜も近い (2022.7現在) |
写真
感想
大辺路の残りのうち、串本から見老津の間は少々長い。そもそもは周参見から見老津を歩いたときに、電車時間の兼ね合いで見老津までとしたことが響いている。あとから大辺路踏破の割り付けを考えたとき、どうにもこの辺りが収まらなかった。
ちょうど土曜の仕事との兼ね合いで、朝ミニハイクをすることができそうだ。加えて、紀南の大辺路である。夏に歩くならば、陽が高い時間では無理がある。お昼時に歩けば、あっという間に熱中症で倒れそうだ。
ということで、ミニハイクへ。見老津から和深までを歩くこととした。
見老津駅は出るとそこが海だ。しばらくはそんな海沿いを歩く。回り込むと見老津集落。集落の入口の国道標記を見ると、「見老津Mirozu」となっている。おさまりは「ず」のほうがいいのだが、漢字からは「づ」ではないかとも思ってしまう。ちなみにJRの駅はもっと頑迷で「みろづ」駅だが「Mirozu」となっている。
漁港沿いの集落を抜け、再び国道へ。国道に設けられた歩道を進む。歩道が道の対側へと渡り、日本童謡の園入口を横切る。よく見ると、童謡の園の大きな入口ゲートの片隅に「大辺路」の手製標示が植わっている。道なりに下りていくと江須ノ川の海岸へ。弧をなす海岸は浜から岩場、港へと連なっている。それを過ぎると隣の入り江になり、海を挟んだ向かい側にはマリオットホテルが見える。マリオットの上方には道の駅があるはずだ。更に進むと国道下を一旦くぐって国道に復する。
またも歩道を進み、「道の駅すさみ」の前を横切る。早朝ゆえに閑かだが、車の台数は多い。ここで寝待ちをした車もあるのだろう。
道の駅の前から集落道で国道をショートカットしつつ江住へと下りていく。途中でJR江住駅が見えてくる。下りきって旧道の道筋通りに迂回しながら駅前へ。ここは紀勢線の標準的な小駅の駅舎。駅前には複数の車がいるが、電車待ちの人は見えない。
線路に平行な旧道を進む。江住高架橋のところから山側へと寄り道。潮音寺というお寺がある。特段のことはなく、閑かな境内でお詣りをして元来た道を引き返した。
県道36号まで街中を進み、その先も国道に並行する地道へ。最後に左への地道に入り、急な坂道を上っていく。JRの線路も小さなアーチ橋でくぐり、線路より上部の集落へ。自動車でこちらの集落に行くには、江住の集落から国道を東に進み、JRを乗り越した先で集落側へと戻るように曲がることになる。先ほどの急坂はそれを短絡する人道で、おそらく車は通らない。
集落からは、車でのアプローチ用の道へと進む国道に戻る。暫くは国道を行くことになるが、途中には少しだけ山道が混ざる。人通りが少ないのか、藪になりかけている。宇の平見の集落内の小径が現れ、そちらへと進む。入口で草刈りをするご老人を見かけたものの、道筋にある家々はどこも無人で、草むらに沈みかけている。その先でJRの線路を越えるが、踏切ではなく「里道が線路を横切っている」状態のようだ。こちらではなく、国道経由が安全だと思う。
中平見の集落を抜け、大平見の地蔵を見ながら進み、大平見の海岸側へと右折。細道から分岐し斜面をジグザグに急降下する山道を下りると、浜に出た。いきなり浜でもいいのだが、目の前に見えている里野西地川の河口を徒渉できるようには見えない。よむなくいったんは沿道に迂回し、川向こうで浜に下りることとした。
先日の紀伊路もそうだが、山ハイカーにとって浜歩きは珍しいことだ。今日もここまでにも見たが、コースでカニが戯れているのも目にしない光景だ。柔らかい砂地を過ぎ、突端の岩場を越えて次の六坊浜へと渡る。地図ではこの浜から国道に復するのだが、見るからに道はない。かろうじて注ぎ込む小川の縁に「大辺路」の手製標示を見つけ、小川のほとりの小径を上っていった。
小径を上りきると国道の土留め擁壁の上部に顔を出した。
そこから暫くは国道の歩道を行く。やがて雨島の掘割へと左折。道があるのかも疑わしくなるレベルの踏み跡を進む。急坂を折り返すとそこに掘割があった。深く掘られたわけではないが、人の爪痕の残る史跡に感心。
掘割を含む山道区間は短く、すぐに舗装路に戻る。そしてしばらくで木ノ本神社。小さな祠がある。
国道に戻り海沿いを進む。左へ大きくカーブする外側に金比羅宮があるのだが、祠を保護する外箱に落書きがある。なんとも罰当たりな。並行するJRの線路が描くきれいなコンクリートアーチ橋をくぐり、山側へ。山道へと曲がり、そのまま西地の団地内へ。新しい家も建ち並ぶ。やはりここでも高台に移り住む動きがあるのだろうか。
そのまま和深の集落を抜け、国道へと下降。国道に合流する直前から左手に折れてさらに下降し、国道下をくぐる。抜けるとそこに和深駅がある。
和深は珍しい駅で、上下線の入口が分かれている。着いたのは新宮串本方面行き乗り場のほうで、乗りたい周参見、白浜方面行きはさらにコースを歩いて和深海岸へ行くように線路下を回り込むことになる。
駅舎も簡素な造りだ。最近は、全国でも小駅の駅舎をシンプルなものへと改める傾向があるように思う。それぞれにシンプルな中にも工夫が凝らされている。ここもアクセントのあるデザインが施されている。
しばらく休憩してから反対側へと向かう。ついでに和深海岸にも行ってみる。ちょうど釣りの人が戻ってくるところだ。それ以外には人の気配はない。
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