初西穂高岳!初山小屋!初怪我!ピラミッドピークまで。
- GPS
- 08:06
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 808m
- 下り
- 797m
コースタイム
13:25 西穂高口
14:45 西穂山荘
2日
5:05 西穂山荘出発
5:30 西穂丸山
6:30 西穂独標
6:45 出発
7:20 ピラミッドピーク
7:35 撤退 出発
7:55 西穂独標
8:40 吹っ飛んで滑落
8:55 西穂丸山
9:20 西穂山荘
10:00 出発
11:30 西穂高口
天候 | 1日地上 小雨 1日山荘 ガス 2日山荘 晴れ→ややガス 2日地上 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道路に雪はなし。去年より少ない? |
コース状況/ 危険箇所等 |
・ロープウェイ口〜西穂山荘 アイゼンなしでもOK。軽アイゼンあれば楽かも。 ・西穂山荘〜ピラミッドピーク 10爪以上アイゼンはいるでしょう。ピッケルも。ストックはなくてもOK。 全体的に雪がゆるむのが早かったような・・・。 7時ですでにゆるみ始め。 強風注意。 ピラミッドピーク〜 勇気と経験があれば多分大丈夫です。 わたしにはまだ無理なよう。 |
写真
感想
※文章長いです。
【出発まで】
この1ヶ月ほど、ずっとヤマレコで西穂情報をみてました。
天気予報ともにらめっこ。
どんどん雪が溶けていくのをヤマレコでみててドキドキ。
当初は29日と30日で行く予定もかなり天気が悪そうなので順延。
山小屋泊まりもはじめてなのでいるのかいらんのかわからないまま色んなものを好日山荘とモンベルでそろえる。
GWはさすがにめちゃくちゃ人が多いだろうので、1日と2日にけってい!
1日は無理そうだが夕方から晴れて2日は晴天とのヤマテン予報。
【出発〜ロープウェイまで】
一路新穂高へ。
平日、、、ETC、4月から高すぎます。
桜が満開な道をひた走り、帰ってきました新穂高。
事前調べの鍋平高原にとめて準備を、、、おやっと、、、雨。
明日は晴れるさと、思いそそくさとロープウェイに。
駐車場は一番近いとこなので500円×2日分。
ザックの重量は測るまでもなく追加料金。
モンベルカードを忘れずに。割引されます。
乗り口に。
登山者一名。観光客10数人。
「今日は西穂山荘までですよね」と言葉をかわす。
あ、っという間に西穂高口に到着。
【西穂高口〜西穂山荘】
ガスガス。
昔、観光客できたときならがっかりだろうが今日は違います!
明日があるもの。
雪の回廊なんかあったりしてスタートから雪まみれ。
久しぶりの雪の感触を楽しみながら進みます。
アイゼンはなしで大丈夫。でも軽アイゼンがベストかも。
何か勘違いしてたのか、山荘まではずっとなだらかな道だと思ってました。
準備運動にぴったりなまあまあしっかりコースですね。
コースタイム通りに到着です。
下りは10名弱とすれ違い、追い抜きはありませんでした。
山荘まわりも・・・
うーん、まったくガスで何も見えない。でも明日がある!
【西穂山荘〜夕飯まで】
山荘で受付。
ごはんの時間をきめ、館内の案内をされ、部屋に。
先客1名さま。京都からこられた方のよう。
早速今から必要なものを出そうとザックをガサゴソ、、、。
おや、おじさんに注意されました。
なるほど、部屋でザックの中身をあれこれしてはいかんのですね。
廊下で荷物をまとめて館内散策。
今日は宿泊者が少なめで本館?のほうは使わないらしい。
山雑誌やマンガもたくさんあって楽しい!しばらく読みふける、、、。
ちょくちょく外の様子もみにいく。
到着された登山者の方々。レインウェアきてます。
雨だ。
雨の予報はなかったよなー。
ビールをのみながら雑誌をよみ、、、。
外ではテント泊の方々が雪ブロックつんでます。
どっちから風が吹くかもわかってるんだ。スゴイ。テントでもいつかは来たいなぁ。
しばらくして部屋に戻ると・・・
わぁ、人が増えてます。
合計7人。ロープウェイで一緒だった名古屋からのおじさんも同じ部屋でした。
【夕飯〜就寝】
夕飯。
館内放送がなり夕飯に。
お一人さまはみんなテーブルが一緒の模様。
夏にもきたことのない自分は西穂高岳についていろいろお話をききます。
明日はどこまで行きますか、などと・・・。
肝心のごはんも、、、おいしい!
がっつり食べちゃいました。
その後も読書タイムをして耳栓、アイマスク装備で20:30ぐっすり就寝。
明日は天気がよいので雪が腐る前にいけるとこまでいこうと・・・。
夢を見ました。
寝坊して、準備も全然できなくて、ものすごく出遅れてしまう夢・・・。
【起床〜出発】
起床4:00。
ああ、夢か。と思い少し早いかもと思いながら布団をたたむ。
軽く準備をして、いったん外の様子を見に。
寒い!
空は、、、!うーん・・・微妙。
ガスが多いが流れが早い感じ。詳しいことはわかりません。
そんな中、丸山方面にヘッデンが。もう出発してるのかー。
時刻4:30。
準備をいそぐ。
アイゼンピッケルを持って外に。
さらにもう1名登りはじめてる。
ちなみに部屋のみなさんはまだ就寝中。
【西穂山荘〜丸山】
よし!と気合を入れてスタート!
去年の白山以来の早出。早速空が明るくなってきた、、、。
御来光はどこでみれるのかしら。丸山手前のケルンで視界が広がる。
雲海!笠ヶ岳!なんちゃら山!遠方までくっきり!
やっと念願の北アルプスにきました!遠くに目指すは西穂高岳もくっきり!
一番の先行者さんはだいぶ先に。そして次の方は丸山で写真撮影をしてます。
丸山到着と同時にご来光。奥穂高の方から朝日があらわれました。
スバラシイ。。。
【丸山〜西穂独標】
調子も上がってきたので先へ進みます。
先行者さんはもう独標手前あたり。
先ゆく人がいないのでこちらは道がわかりません。ええ、初めてですから。
「⭕」を「×」を「←→」を見ながら恐る恐るいきます。
雪のあるとこないとこあって岩を踏むとアイゼンの歯が痛みそうですがここはガマン。
慎重に、、、。
本格的な岩場にはいる前に先行者さんが下ってきました。
あれ?
一瞬、勘違いしてさらに早く出発した人がいてその方が戻ってきたのかと思い、
「もう山頂からお戻りですか?」ときくと
「いえ、独標までです」との回答。
どうやら朝イチみた人だ。山荘の人だったのかしら。
そもそも・・・、あなたが頼りだったのです。
ガーン・・・。
ここで自分が一番の先行者になりました。
初めてなのに。
後ろを振り返るもまだ誰もいない、、、。
とりあえず行くしかないな。
一番の方のトレースをたどりなんとか独標に到着。
むむむーーー!!
これは絶景!!
不安も消し去るような絶景!
来てよかった!
【独標〜ピラミッドピーク】
さて、、、
どうします、この先。
スタートから風が強い本日。
まあまあ恐いんです。寒いし。誰もいないし。
"独標からすぐの下りを覗いて無理ならあきらめよう"
と予習したヤマレコにありました。
覗いてみました。
うーむ、、、いけそうな気もする。死にそうな気もする。
誰かがくるまで待ってみようか。
確かに丸山過ぎたあたりに登ってはきてるけどまだまだかかりそう。
なにより風が強くて寒い。
「よし!!」
と叫んで進みます。
いざ降りて下から見上げると「え?こんなもん?」な感じなんですよね。
しかし、ここからはほぼトレースなし。昨日の雨かなんかで消えてます。
危なそうなトコは風が止まるのを待ち、慎重にすすみ、
雪庇を踏まないようになるべく岩がよく見えてる飛騨側をえらびます。
・・・それが合ってるかわかんないけど。
恐る恐る進みつつ、雪壁を泣きそうになりながらピッケルを突き刺し、やけくそ気味に越えていきます。
行くのはいいけど、帰れるの?とか思いつつ、、、。
「ぬわ」とよじのぼったら、あ。ピラミッドピーク。
【ピラミッドピーク〜撤退】
おお、よくここまできた!がんばった自分。
振り返ると独標に数名。
そのうちの1人は独標から降りてきた。
やはり風が強い。
だのに太陽の光は強く、早くも雪が緩んできてるように感じる。
山頂方面を見る。
たくさんピークがあるようにみえるけどあと1時間もいけば山頂か・・・。
ここまで来たら行ってみるか!
ピラミッドピークの先をみた。
「なにこれ?!」声が出ます。
急な下りでしかもかなりの細さ。
信州側は完全に斜面で落ちたら一気に上高地直行便。
飛騨側は岩まみれですぐ死ねそう。
どうしよう、、、トレースもなし。うっすらなんか見えるくらい。
恐る恐るステップが作れるかキックしてみる。
前向き、おしりがつきそうな状態で。
ずずず、、
と少しすべった!
死ぬ!上高地に落ちる!
こりゃあかん、と元の場所によじ登る。
こりゃ無理だ。
無理と思ったらあきらめましょう。
今日はここまで!ここが山頂!
【ピラミッドピーク〜独標】
戻りながら1人すれちがう。
「わたしもはじめてきたんですが・・・」と向こうさんも初めての模様。
「この先、変なトレース作ってごめんなさい」と謝る。
つづいて2人組。こちらの方々は熟練者の予感。
自分がダメだったとこをするするいけそうな雰囲気。
そして独標にに到着。帰りは恐い所はありませんでした。
振り返るとちょうどすれ違った人たちもピラミッドピークに立ってます。
独標についた安心感と誰もいなかったので撮影タイム。
ふともう山頂方面を見ると
あ!進んでる!どうやって行ったんだろう、、、
今からもう一度戻って行けば辿って進めるかも、とよぎるも
やっぱり「今日はここまで!」
【独標〜滑落〜西穂山荘】
と、独標を後にし山荘に向かいます。
スタスタ行くと途中で同室の京都のおじさんに追いつく。
独標までで引き返す模様。
こちらの状況も伝えながら一緒に下る。
ぬ。
ヒップソリポイント発見!
今シーズン雪山の締めに派手にいきましょう!
と、ホントに派手にいきすぎて初めて吹っ飛びました・・・。
上の方と違って意外に雪が緩んでなくものすごいスピードが・・・。
ピッケルも効かずあわや大惨事になりかけ、、、ほぼ滑落です。
3回転くらい転がって止まりました。多分。
こりゃいかんということでおとなしく下ることに
しかしそこからは踏み抜きの多いこと。
と、ここで同室の名古屋のおじさんとすれ違い。
「朝ゆっくりたべてコーヒーのんできたよ」と。
やはりこのくらいの余裕をもちたいなぁ。
どこまで行けたのかしら。
昨日は「ピラミッドピークまでは」といってましたが。
と山荘が見えたころ
ヒップソリで吹っ飛んだ時か踏み抜きまくってた時なのかわからないけどなんか足が微妙に痛い。
左足ははってるし、、、。
うーん、やらかしたかなぁ。
【西穂山荘〜休憩】
山荘で朝もらったお弁当をたべてるとどうも足が痛い。
さっきは気づかなかったけどこりゃ捻挫な予感。
確かに西穂山荘まで直前の動きが自分でもすごく遅かった気がする、、、。
疲れてたのではなかったっぽいな。。。
山荘で京都のおじさんとお別れ。
ロープウェイ口まで一緒に下ってくれそうでしたが
この足の状態だとだいぶ遅くなり迷惑かけそう・・・。
いろんなお話ありがとうございました!
【西穂山荘〜西穂高口】
さて、、、
ここからロープウェイ口まで無事に帰れるかしら。
アイゼンをつける、
あら痛い。
ちょっと時間をおいたらだんだん悪くなってます。
こりゃ早く急がないと悪化する・・・。
といえども、もう痛いのでめちゃくちゃスローリーなペース。
登りでも下りでも足を出すたびに痛みます。
トボトボと歩きつつ、ロープウェイ口に1:30かけてやっとこ戻れました。
こりゃ明日の焼岳は無理かな、、、。
【西穂高口〜鍋平高原】
展望台ではたくさんの人たちが。
こちらも写真をとり、西穂高岳とお別れ。
ちょうど山頂はガスってきてました。
みなさん無事にのぼれたかなぁ・・・。
【感想】
初の西穂高は天気もよく、絶景を満喫できました。
初の山小屋泊も超快適!日にちもとても良かった!明日からはGWで満タンだそうな。
初のケガは・・・ダメですね。
きっとヒップソリで吹っ飛んだ時なのでしょうが完全に自己注意不足です。
山でケガをしても自分で降りなければならないし、特に足は気をつけないと。
ソロが多いので命に関わるかも。常に慎重に無理せずに、、、。
しかし楽しかった!
いきなし残雪期は無謀だったのかもでしたかが、夏にも来たい山なので必ず戻ってきます!
【翌日】
結局、登山靴を脱ぐとすんごい腫れてました。
完全に捻挫です。
翌日の焼岳は中止。上高地に行くことに・・・。
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