青と白のコントラスト、硫黄岳、エビの尻尾を堪能、横岳(の手前まで)
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- GPS
- 10:39
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 1,630m
- 下り
- 1,624m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
横岳のカニの横ばいは鎖が埋もれており、てっぺんのナイフリッジ的なものを歩きます。それだけなら、いけたのですが、岩上りに慣れていない私には、ちょっと危険な下りがあり断念しました。硫黄岳とカニの横ばいまでは、危険なところはないです。だた、硫黄岳以降、風は強く、厳寒期の装備が必要でした。 |
写真
恐る恐る渡るも、最後に2−3mぐらい岩場を下るところがある。うーん、私には無理。よく皆歩いてますね。無理せずここで引き返します。
装備
個人装備 |
ヘッドランプ、LEDランプ 1
GPS NV-U37、USBバッテリー 1
地図、手持ちコピー 1
コンパス、笛 1
バンドエイド、湿布、テープ 1
エマージェンシーシート 1
保険証、jRO会員証 1
高度計 1
水、ジュース 1.2L
カップラーメン 1
お茶づけ 1
カメラ、予備バッテリー 1
ゴミ袋 1
お湯 0.5L
10本爪アイゼン 1
ライトダウン 1
ピッケル 1
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感想
水曜に雪が降りました。八ヶ岳周辺は40cm程度の降雪です。木曜のレコを見ると、素晴らしい冬景色が広がっているようです。また、土曜日、八ヶ岳を見ていましたが、標高2000m以上はまだ凍り付いていそうです。厳寒期が復活したかな?
ついては、八ヶ岳の厳寒期を楽しみに硫黄岳に行きたいと思います。赤岩の頭の直下数100mは、厳寒期には青と白のコントラストが美しいところです。あと、余力があれば横岳にも行ってみたいです。多分、奥の院へ行く鎖は雪に埋もれ、私では行けない可能性がありますが、自分の目で確認しに行きたいと思います。
美濃戸口に車を置いて歩きます。3週間前の豪雪の後の雪かきは、道路も駐車場もパーフェクトでしたが、今回は道も駐車場もかいていないです。結構、今日はハイペースで歩けます。赤岳鉱泉まで2時間10分で到着。
赤岳鉱泉で10本爪に換え軽食を食べ、赤岩の頭へ上ります。森林限界に近づくと、シラビソもダケカンバも、雪に覆われ真っ白になりました。空は青空。宇宙の色が混じった藍色です。赤岳、阿弥陀、横岳もよく見えます。ここで昼のお茶漬けを食べ、耐寒装備に換えます。しかし、赤岩の頭にでても風はなし。拍子抜けです。耐寒装備は暑いので、脱いで上ります。
硫黄岳は沢山の人がいました。降りるパーティとも多数すれ違います。まだ11時前なので、横岳に向かいます。折り返し時間は12時とします。横岳に向かい始めると風が一気につよくなってきました。気温も-13℃です。再度、耐寒装備を身につけます。風が強いためか、エビの尻尾が多数あります。柱や石についているだけでなく、地面にも多数あります。しかも規則正しい模様を描いているものもあります。うーん、これだけ多種多様のエビの尻尾が見れて、とても楽しい。ただ、風はどんどん強くなり、めがねの金属フレームが触る皮膚が凍傷になりそうです。ゴーグルも装着しました。また、途中、硫黄岳山荘の横で休憩しようと思っていたのですが、雪に埋もれてみつかりませんでした。(帰りに見つけた)
台座の頭に登ると、大同心がもうまじかです。横岳もまじか。さて、まずは佐久側のカニの横ばい、とおもったらなんと鎖が埋もれ、道筋は上へ。登ってみると、右は断崖絶壁、左も急斜面、とんでもない細道です。ほとんどナイフリッジ状態。右へ落ちると命はないので、落ちるなら助かる可能性のある左にと心に思い歩きます。歩き終わると、2−3m、岩を下ります。しかし、私の3点確保の力量では、安全に降りれる自信がありません。よしんば降りれても、登れる自信がありません。ちょうど12時ですし、ここで引き返します。もともと、奥の院へ行く鎖場が雪に埋もれたら、私では走破できないというのは予想通りだったので、予定の行動です。無理はしません。リスクは負いません。
とはいえ、折角来たので、ここで眺望を楽しみます。また、帰りながら、いろいろなエビの尻尾も堪能します。多分、厳寒期の八ヶ岳に来るのは、今シーズンはこれが最後でしょう。寒強風すら楽しみながら歩きます。また、大同心や横岳、赤岳、阿弥陀の迫力ある雪景色にも名残を惜しみながら、何度も振り返りながら歩きます。13時もすぎた硫黄岳は、もう人もはけて1−2人程度しかいません。横岳から来る人も、私の後は多分1人だけ。ほぼラスト組です。赤岩の頭では、自己撮りをして、コーヒーを飲みながら、最後にもう一度この景色を楽しみ、感謝します。また下り始め、白い木々と青い空にも別れを惜しみ、感謝します。おかげで最高の一日でした。
ショートカットを降り早歩きで下ったので、赤岳鉱泉には35分で着きました。ベストタイム。また、赤岳鉱泉から北沢中間地点まで25分とこれもベストタイムです。そこからはペースダウンし、美濃戸まで35分、美濃戸口まで37分。北沢では、モコモコの雪を楽しみ、そこから先は、雪の林道を楽しみながら歩きます。今シーズン、雪がついたこの道を歩くのは最後からもしれません。最後は、たてしな自由農園に寄り、300円のソフトクリームを食べます。うまい!
本日は八ヶ岳を沢山楽しめました。赤岩の頭の下、森林限界付近の白と青の美しいコントラストを楽しみ、硫黄岳から横岳で厳寒期並みの寒強風に吹かれフル装備を楽しみ、多種多様なエビの尻尾を堪能できました。また、横岳のカニの横ばいルートに軽く撃退されたのもまた楽しいです。
硫黄岳、横岳、本日もありがとう!!!、最後の厳寒期、沢山楽しめたよ。
おお、おっしゃるように赤岩の頭の直下は最高の「青と白の世界」が見られるところですよね。去年自分が歩いたのを想い出します。
水曜日に雪が降ったのでまた美しい景色に変わりましたね。
それにしても足がお早い。美濃戸口から赤岳鉱泉まで2時間ちょっととか、赤岩の頭から35分で赤岳鉱泉に着いたとか驚きです。歩き慣れた道、でしょうか。
横岳の方に進めなかったのは残念でしたが、安全を最優先にしたtotroさんらしい的確な判断だと思います。
もうそろそろ、さすがに「厳冬期」などと言えない「残雪期」に入りそうですね。
また、新しい表情を見に、私も出かけたいと思います。
お疲れさまでした。
pasocomさん、こんばんわ。
木曜のpasocomさんやヤマレコの方々の青と白の八ツのレコを見て、この週末が青と白を味わえるラストチャンスだと思い行ってきました。青と白の世界を楽しむには、蓼科山の森林限界の白の枯木と青空、赤岩の頭の森林限界の白のダケカンバと青空、がもっとも好きなスポットですが、沢山歩きたいので今回は赤岩の頭へ行ってきました。
今回はなんかペースが上がりました。行きも帰りもバンバン追い抜きます。2週間前に赤岳に登って体が順応したかな。多数の登山客に雪もよく踏みしめられて、歩きやすかったのもあるでしょう。
横岳は、雪に埋もれた鎖場を転落したらそのまま数100m下まで滑落するところだとは分かっていたので予定通りの撤退です。もし行けても縦走はせずに奥の院でピストンで戻るつもりでした。周回をとると少々無理してでも突破したくなりますからね。
これから残雪期に入るかな、とおもったら、今日朝5cmぐらい雪が降りました。例年3月上旬はスタッドレスを脱ぎたくなる陽気が続くことが多いですが、今年の冬はまだ終わらないようです。とはいえ日差しも強く雪解けも早く、冬は数日しか持たないと予想します。
3月から5月まで続く残雪期も、雪山を楽しみましょう!
totoro sanさん、こんばんは!
いや〜!凄い景色ですね
これは羨ましいですね〜 青と白が最高ではないですか
雪も増え、これぞ雪山の風情!いいですね〜
私も八ヶ岳のハズだったんですよ!それがインフルエンザで寝てました
最後のチャンスを逃してしまったかな・・・
チャンスを確実にものにしたtotoro sanさん、お疲れ様でした!
tailwindさん、こんにちわ!
コメントありがとうございます。
青と白の凄い景色でした。狙い通りです。最高の雪山でした。
tailwindさんはインフルエンザでしたか... 残念でしたね。
でも、今週木曜、下界は雨ですが、山は雪かも。
とすると、結構、今度の週末も雪山が楽しめるかもしれません。
私は、娘の大学卒業のいろいろで週末は忙しいので、いけませんが。
2012年7月に美濃戸から硫黄岳に上がりましたが、悪天候で下山。
迂回して行者小屋から赤岳に登ったことが有ります。
残雪期とは言え冬の硫黄岳から横岳間は凄いですね。怖いです。
危ないと思ったら引き返す勇気が必要ですよね。拍手です。
素晴らしき写真に、感動しましたよ。素晴らしいです。
これからも、よろしく。
ken1953さん、はじめまして。
私が引き返した横岳エリアは夏でも危険なところです。2011年8月には、私の友が諏訪側に滑落死しました。初の横岳で、小雨が降り、しかも時間が押していた状況でした。山は無理をしないことが重要と思います。特に天気には勝てませんので、悪天候の場合は、突っ込まずに早めの踏ん切りが重要ですね。
写真楽しんでいただけたようで、なによりです。また、八ヶ岳にいらっしゃいませ。今後ともよろしくお願いします。
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