遠見尾根〜五竜〜唐松〜白馬三山〜雪渓
- GPS
- 23:10
- 距離
- 27.0km
- 登り
- 3,038m
- 下り
- 3,347m
コースタイム
7:45五竜エスカルプラザ ⇒ 8:20アルプス展望リフト降り場 ⇒ 9:40中遠見 ⇒10:25大遠見 ⇒
13:00五竜山荘14:00 ⇒ 14:50五竜岳15:45 ⇒ 16:30五竜山荘(泊)
<11日>
6:00五竜山荘 ⇒ 7:50唐松山荘8:30 ⇒ 8:45唐松岳 ⇒ 11:00一峰の頭 ⇒ 12:50天狗の大下り上部 ⇒
13:55天狗の頭 ⇒ 14:15天狗山荘(泊)
<12日>
5:45天狗山荘 ⇒ 6:10鑓温泉分岐 ⇒ 6:30白馬鑓ケ岳 ⇒ 7:20杓子岳 ⇒ 8:50白馬山荘9:10 ⇒
9:30白馬岳 ⇒ 12:10白馬尻小屋 ⇒ 13:00猿倉荘
バスにて 13:35猿倉 ⇒ 13:57八方バスターミナル14:38 ⇒ 14:57五竜エスカルプラザ
※途中休憩含みます
天候 | 10日 曇り、霧 11日 霧のち晴れ 12日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
車で五竜エスカルプラザ駐車場へ <12日> 13:35猿倉 ⇒ 13:57八方バスターミナル ¥900 アルピコ交通「猿倉線」 14:38八方バスターミナル ⇒ 14:57五竜エスカルプラザ ¥500 白馬村「花三昧バス」 アルピコ交通「猿倉線」 http://www.alpico.co.jp/access/hakuba/sarukura/ 白馬村「花三昧バス」 ※運行期間 7/1〜8/31まで http://www.vill.hakuba.nagano.jp/privilege/hanazanmai/ ●五竜エスカルプラザの駐車場はとても広く空きも十分ありました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
五竜テレキャビン ¥1,200(ゴンドラ片道+リフト片道) http://www.hakubagoryu.com/kankou/alps-summer/ 下山後の温泉:十郎の湯 ¥600 ※花三昧バス乗車券で¥100割引になりました http://mall.hakubamura.net/juro/ |
写真
感想
昨年7月、雨の降る中車を走らせ糸魚川へ向かった。雨はどんどん強くなっていって糸魚川に着くころには土砂降りに。
で、そのまま糸魚川でUターンして石川へ戻った。あの早朝300Kmのドライブから1年。その時のプランを再実行。
唐松岳から爺が岳まで、白馬岳から朝日岳までは歩いてる。だけどその間が抜けてる。それを繋げるのと、遠見尾根を歩きたくてこのプランとなりました。
<10日>
五竜のテレキャビン乗り場で、遭対協(?)の方に登山届を渡して聞いてみる。
「このルートで歩くんですけど注意しなくちゃいけない所ありますか?やっぱり不帰の嶮ですかネ?」
「そーやねぇ〜、まぁそこも注意せんなんけど五竜から唐松までの岩場も結構キツイからねぇ〜。それからこの前五竜の山荘から頂上までの間で滑落死亡事故があったわ。荷物置いて空身で歩いてたんやだけどネ。気抜いてたら危ないわ。」
「そーなんですか、そんなところで事故があったんですネ。気を付けます。」
「あと尾根は熊出たりしてるから。」
「え゛、熊!?熊に会ったらどーすればいいんですか?じっとしてればいいんですか?」
「逃げたらよくないねぇ〜。音に気づいた時点で熊の方から逃げてくからあんまり出会わんけどねぇ〜。」
ぜんぜん熊対策方がハッキリしないままだったけれど、お礼を言って荷物を担いでると、
「あー、雪渓下るんやねぇ〜。今年はクレパス多いんやわ。気ぃつけんなんよぉ〜。」
と、おじちゃん満面の笑みで私の不安を次々とあおってくれました(笑)
でも、知ってます。わかってるつもりです。安全なお山なんて存在しないことを。どんなお山もどこも常に危険と隣り合わせで、ちょっとしたことや気の緩みが大事故になってしまうってことも。初心者であっても登山歴数十年の人であっても同じだってことを。
おじちゃんそれって私の歩く所全部やん。毎日毎日注意ってことやん。楽しくぽけ〜っと歩けんのぉ〜?と心の中でブツブツ思いながらゴンドラに乗り込み今回のお山旅がスタートした。
遠見尾根は緩やかに登りが続きます。最後の方、五竜岳が近づき山荘が見えるようになってからは急登です。お花はこの時期でも結構キレイに咲いてました。
スキーシーズン中いつも八方から眺めてた遠見尾根、今日は八方側を眺めながら歩きます。ちょっとガスってて八方側がキレイに見えなかったのは残念だったけれど楽しく歩きました。
五竜岳山頂はガスでした。でもガスが次から次へと流れてるのでたまにチラッと景色が見えます。時間もあったので小一時間ほどぽけ〜っとして、山頂を独り占めしたりしてました。
五竜山荘の夕食は美味しいと評判のカレー。評判通り美味しかったです。というか食べるの2度目なんだけど1度目の時の記憶が一切ない。そして夕食時、隣の席が何度か不帰の嶮を歩いてる方で、その方からも話を聞いて更に不安があおられました(笑)
<11日>
お天気が今一つ。それでも雲の間からご来光を見て出発。出発してしばらくでお天気回復。振り返ると五竜岳がキレイに見えます。きっと山頂からもキレイな景色が見えるんだろうなぁ〜。次回は私にもその景色見せてネ。と思いながら先へ進む。そのうちまたガスガスに。唐松までの岩場は危険ですがとてもしっかりした鎖がついてました。
唐松山荘で小休憩をしていたら、ちょうど今から不帰へ向かう方が遭対協の方にルートのことを聞いていたので、一緒にお話を聞かせてもらいました。
「不帰の嶮はこっちからだと三峰、二峰、一峰と続き、岩場らしいしっかりとした岩場は二峰だけです。」
これを聞いた私は三峰と一峰は「しっかりしてない岩場=ガレガレ落石」と思い一気に不安に。
「で、二峰の下りが非常に危険なので注意が必要です。ただ今日は岩場も濡れていないし風も強くないので通るにはチャンスだと思います。」とのこと。二峰で非常に危険なのに、三峰と一峰っていったい・・・と独りで不安になってるのに一向に三峰と一峰の説明がされない。なので聞いてみた。
「三峰と一峰ってどんなんなんですか?」
「三峰と一峰は慎重に歩けばダブルストックでも問題ないくらいです。ところどころ片手に持ちかえたりも必要ですけど。」
なぁ〜んだ、あ、そーいう意味。岩場らしい岩場ネ。不安が一気に和らぎました。
ついでに、今朝からずっと気にしてたことをもう1つ質問。
「ガスが結構かかってますけど道迷いとか大丈夫ですかネ?」
「あー、この前も道迷いあったんですよぉ〜。気を付けてください。」っと満面の笑みで、再び私を不安にしてくれました(笑)
実際歩いてみて、不帰の嶮は遭対協の方の言うとおりでした。二峰の下りは高度感もあるし危険な匂いがプンプンしてました。もちろん三峰、一峰も注意が必要です。ただ、私が一番怖かったのは天狗の大下り。メチャクチャガレてて落石をしないように神経張りつめて登りました。登りでよかった。ここを落石を起こさず下るなんて至難の業です。
天狗山荘は宿泊客が少なかったのもあって広々と快適に過ごせました。ご飯もすっごく美味しくて、ちょっとした旅館のようでした。
ここで楽しい出逢いが。お隣の子とあれこれ山話をしてたら7月の妙高山で同じ日に高谷池ヒュッテに泊まっていたことが発覚。ちょうど夕食時に私の背中側で賑やかに夕食を楽しんでるグループがあったのだけど彼女がその内の1人で、そのグループに独特の雰囲気のある子がいて印象に残ってたのだけど、それが四角友里さんだったこと。そして彼女は明日八方に下山して、翌日また遠見尾根から五竜に登り扇沢へ下山。そして扇沢から立山室堂へ向かって剣沢から欅平に下山するとのこと。ナニ、この壮大な旅は!?
夕食時に一緒になった京都から来てた山ガール2人は、お山をもっと楽しむためにリコーダー持参で山頂でリコーダーを吹いてるとのこと。でも人目が気になるので人が少ない時にキョロキョロしながら吹いてるそうです。その話がおかしくておかしくて涙流しながらおしゃべりしてました。
そして真夜中。ちょうどペルセウスザ流星群の頃だったので外へ出てみたら満天の星空。シュン、シュンと静かに落ちる流れ星もたくさん。
楽しいなぁ〜幸せだなぁ〜って胸がいっぱいでした。
<12日>
文句なしの快晴!今日はバス時間があるのでの〜んびりはできない。のに、今日はどこを見ても絶景。地元の白山もずっと見えてる。気づいたら足が止まってて「ダメダメ歩かなきゃ」って。それを何度も繰り返しながら歩いて猿倉への分岐点で、爺が岳から朝日岳までが繋がった!ワーイ!
が、ここから白馬山荘までのちょっとの距離が辛くて辛くて。スーッと血の気が引いてフラフラに。明らかに燃料不足です。山荘の朝食時間が遅かったので手持ちのパンを食べて出発したのだけどそれじゃ持たなかったみたい。白馬山荘に着いた瞬間から持ってる行動食を食べまくり。捨てようと思ってたおにぎり(出発前日に作った)もペロリと食べちゃいました。
この時、同じテーブルで休憩してた方がまた楽しかった。3週間前に怪我して歩けない状態だったのになぜかここに来てしまってるとか、富山湾で釣りをするために釣竿を持って山を歩くとか、この缶ビールを1時間かけて飲んでるのが楽しいとか。絶景を見ながらのおしゃべりはどんどん弾むのだけど時間が迫る。白馬岳山頂に向けて出発した。
雪渓の下山は今回が初めてでした。でも、アイゼンを付けて歩くことに随分慣れたのか、とても快適に下山しました。スイースイーっと滑る感じで。途中アイゼンを外したいくらいだったけどそこは我慢。下の方はクレパスもあったけれどルートがはっきりしてたので問題ありませんでした。
白馬尻小屋に着いてあと一息。PONジュースを購入して一気飲み。「一番冷たいのください」って言ったら「この暑さで引いてる水が冷たくならないんですよ〜。ホースが黒いからここに届くまでに熱くなってネ。」売店の方もこの暑さに困り顔でした。
そして猿倉へ。バスを乗り継ぎ五竜エスカルプラザへ戻り、今回のお山旅無事に終了。
<まとめ>
●私の不安をあおってくれた方々のおかげで無事に歩くことができました。ありがとうございました。
●お山の楽しみ方がまだまだいろいろあるって思った。とりあえず100均でリコーダー購入!?
●スキーシーズンのピラッ茶(八方ピラールでお茶)で見えてる景色はほぼ全部歩いた。これでさらに滑る時間よりお茶の時間が長くなりそう。
●ご飯は大事!しっかり食べてる方だけど、もっと食べてもいい?
このお山旅で出逢った方、物、景色、植物などなど、全部にありがとう。
楽しかったぁ〜!
meguさんこんにちは。
またまた同じ時期に山に入っていたのですね〜
meguさんが天狗山荘から白馬岳に向かっている時に、自分は北鎌尾根を槍に向かって歩いていました。12日は本当に天気が良くて、最高の1日でしたね。
北鎌は「パワーゾーン」のツアーを利用させてもらい、ガイドさんは昨年のジャンダルムツアーでの男性チームのガイドさんだったので、楽しかったです
今は、顔の皮が剥けて、大変なことになっています…
12日はホントにいい日でしたネ。楽しくって楽しくって大変でした
槍もバッチリ見てましたヨ。その中にいたんですネ、また。
二度あることは三度あるなので、今度は見えてるお山のどこかにalpenkojiさんがいるんだって思って、とりあえず手を振りますネ
今年は北鎌ですか、スゴイ!
ガイドさんがまた同じだったってものよかったですネ。
では、三度目はお互い手を振りあえるように・・・
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する