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Yamareco

記録ID: 323731
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳・編笠山〜権現岳〜キレット〜赤岳

2013年07月13日(土) 〜 2013年07月14日(日)
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negi-ono その他16人
GPS
--:--
距離
20.5km
登り
2,229m
下り
1,720m

コースタイム

13日・0700新宿集合、出発〜1100・観音平1130〜1430編笠山山頂〜1500・青年小屋
14日・0415青年小屋〜0550権現岳〜0740キレット小屋〜1010赤岳〜1200行者小屋1203〜1530八ヶ岳山荘
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
毎日新聞旅行の専用バスで往復
コース状況/
危険箇所等
 終始薄曇りの中の南八ヶ岳縦走となりました。
 初日の観音平〜編笠山〜青年小屋は、危険な場所はありません。少々付記すれば、編笠山の頂上直下は急こう配なので、歩行は慎重に、ということでしょうか。後ろの人に落石は注意です。また、押手川あたりまでは、アブとブヨが猛烈にたかってきます。腕を3か所ほど刺されそうになりました。当然ながら、半そで半ズボンは刺されまくります。長袖は絶対に必要です。
 青年小屋〜権現岳〜キレット〜赤岳は、今回のルートの核心部です。権現小屋に至るルートも片側が切れた岩場などが目白押しです。さらに、キレット越えは危険地帯の連続です。61段の梯子、ザレたルンゼ、キレキレの巻き道など危険な個所は満載です。歩行距離も10時間に及び、天候予測、地図読み、体力、技術など登山の総合力を試されるルートです。
海の日の初日ということもあって、観音平の駐車場は激しく混んでいました
2013年07月13日 11:21撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/13 11:21
海の日の初日ということもあって、観音平の駐車場は激しく混んでいました
編笠山に向かって出発
2013年07月13日 11:33撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/13 11:33
編笠山に向かって出発
雲海で休憩
2013年07月13日 12:19撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/13 12:19
雲海で休憩
押手川。ここらあたりまで、アブとブヨがすさまじくいました
2013年07月13日 13:15撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/13 13:15
押手川。ここらあたりまで、アブとブヨがすさまじくいました
頂上まだあと少しの急こう配
2013年07月13日 14:26撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/13 14:26
頂上まだあと少しの急こう配
編笠山です。いつもの石だらけ
2013年07月13日 14:37撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/13 14:37
編笠山です。いつもの石だらけ
青年小屋が見えてきました
2013年07月13日 14:56撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/13 14:56
青年小屋が見えてきました
青年小屋
2013年07月13日 15:05撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/13 15:05
青年小屋
にぎわう青年小屋。建物は老年……
2013年07月13日 15:24撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/13 15:24
にぎわう青年小屋。建物は老年……
夕食。アジフライをメーンにした栄養満点の食事です。おいしかった。
2013年07月13日 17:48撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/13 17:48
夕食。アジフライをメーンにした栄養満点の食事です。おいしかった。
ウイスキー800円
2013年07月13日 18:33撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/13 18:33
ウイスキー800円
午前4時の青年小屋周辺
2013年07月14日 04:13撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 4:13
午前4時の青年小屋周辺
権現岳へ黙々と
2013年07月14日 04:44撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 4:44
権現岳へ黙々と
富士山が見えてきました
2013年07月14日 04:46撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
2
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富士山が見えてきました
2013年07月14日 04:49撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 4:49
2013年07月14日 04:53撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 4:53
2013年07月14日 04:53撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
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急こう配です
2013年07月14日 05:05撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 5:05
急こう配です
右側が切れています
2013年07月14日 05:21撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 5:21
右側が切れています
落ちたらおしまい
2013年07月14日 05:28撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 5:28
落ちたらおしまい
朝もやの権現小屋
2013年07月14日 05:37撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 5:37
朝もやの権現小屋
権現岳山頂
2013年07月14日 05:58撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 5:58
権現岳山頂
急こう配を下ります。向こうに階段が見られます
2013年07月14日 06:11撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 6:11
急こう配を下ります。向こうに階段が見られます
61段の階段を慎重に下ります
2013年07月14日 06:15撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 6:15
61段の階段を慎重に下ります
赤岳は雲の中。それにしてもあそこの稜線まで降りるのか…
2013年07月14日 06:47撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 6:47
赤岳は雲の中。それにしてもあそこの稜線まで降りるのか…
ツルネ
2013年07月14日 07:13撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 7:13
ツルネ
可憐なコマクサ
2013年07月14日 07:13撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
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7/14 7:13
可憐なコマクサ
キレット小屋
2013年07月14日 07:49撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 7:49
キレット小屋
キレット小屋の向こうに鋭鋒が
2013年07月14日 07:49撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 7:49
キレット小屋の向こうに鋭鋒が
富士山
2013年07月14日 08:01撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
1
7/14 8:01
富士山
垂直に見える岩場にへばりついて登る
2013年07月14日 08:53撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 8:53
垂直に見える岩場にへばりついて登る
2013年07月14日 08:58撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
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7/14 8:58
雄大な景色
2013年07月14日 09:00撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
1
7/14 9:00
雄大な景色
核心部中の核心部。写真中央を拡大してご覧ください。岩にくくりつけられた梯子が見えます。すべったら一巻の終わりです。写真も安全地帯に来てから撮影しました
2013年07月14日 09:05撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
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7/14 9:05
核心部中の核心部。写真中央を拡大してご覧ください。岩にくくりつけられた梯子が見えます。すべったら一巻の終わりです。写真も安全地帯に来てから撮影しました
もうすぐ赤岳山頂
2013年07月14日 09:18撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 9:18
もうすぐ赤岳山頂
折り重なるような山並みに感動
2013年07月14日 09:40撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 9:40
折り重なるような山並みに感動
山頂まであと少し
2013年07月14日 09:41撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 9:41
山頂まであと少し
にぎわう赤岳山頂。写真撮影も順番待ち
2013年07月14日 10:08撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 10:08
にぎわう赤岳山頂。写真撮影も順番待ち
頂上山荘が見えます
2013年07月14日 10:15撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 10:15
頂上山荘が見えます
山頂はガスって何も見えません
2013年07月14日 10:15撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 10:15
山頂はガスって何も見えません
雲間の向こうに富士山
2013年07月14日 10:26撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 10:26
雲間の向こうに富士山
阿弥陀です
2013年07月14日 10:53撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
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7/14 10:53
阿弥陀です
阿弥陀ケ岳にもいずれ行きたいですね
2013年07月14日 10:54撮影 by  Canon IXY 200F, Canon
7/14 10:54
阿弥陀ケ岳にもいずれ行きたいですね
撮影機器:

感想

 赤岳に来たのは今年3月以来です。当然ながら氷点下20度近い冬山でした。今回は夏山。さらにたっぷり縦走をさせていただきました。ちなみに参加したのは、毎日新聞旅行の登山学校です。太田ガイドがリーダーだから参加しました(太田さんは最近国営放送によく出ていますね)。
 今回のコースは、コース自体の厳しさもさることながら、天候をしっかりと読めないといけないと痛感しました。
 2日目、青年小屋を午前4時半に出発したのは、正午には行者小屋に到着したかったからです。そんなに早く出なくても、と思う向きもあるかもしれませんが、赤岳周辺は正午過ぎから雨の予想でした。さらに雷の発生も考えられるわけです。山岳気象情報「ヤマテン」の予想もまさにそうなっていました。核心部分であるキレットを、雨の降らないうちに通過しよう、というのは当然の判断です。それで午前4時過ぎの出発となりました。

 とはいえ、コースは随所に厳しいところがありました。権現岳に向かう登山道もキレキレ。体がまだ目覚めていないのに、崖の上を歩くのは体に良いわけがありません。緊張しても、体はまだ覚醒しておらず、手足の反応が鈍いことが自分でもよくわかりました。とにかく慎重に慎重に、でした。
 権現岳を過ぎて北に進むと、現れるのが61段の梯子でした。長いだけでそんなに緊張することはないのですが、やたらと太ももに力が入ってしまいました。
 そのあといくつかのアップダウンと鎖を超えて、キレット小屋に。目の前には赤岳に続く岩壁がそそり立ちます。こんなところ登れるの、というのが正直な感想でした。
 樹林帯を抜けて岩肌に取りつきます。ジクザクに登ったり岩肌にしがみついたり。最大の難敵は風でした。西寄りの風が終始強く吹きまくり、バランスを維持するのに苦労する場面もありました。ザックにレインカバーをつけている人がいましたが、ヨットの帆のようにふくらみ、危険な状況でした(もちろん取り外しました)。スリリングなんて言葉では言い表せない、危機感を感じました。
 核心部注の核心部は、赤岳のちょっと手前。痩せ尾根に取り付けられた、2メートルほど梯子です。これが岩壁にへばりつけるように、取り付けられています。垂直に登るというよりも斜め上への移動になるのですが、右側のがけに落ちたら100パーセント即死です。ほんの数メートルではありますが、下を見ないようにまり越えました。
 赤岳山頂は、海の日ということもあり、大勢の方がおられました。すれ違うのも大変なほどの人数でした。風以外の難点は、寒さでした。ほぼ冬。半そでの男性もいましたが、ブルブル皮膚が震えていました。それって低体温症になりかけてるのでは、と心配になりました。
 帰りは文三郎尾根を下りました。冬と同じコースでしたが、冬の方が歩きやすいと実感しました。なにしろ、壊れかけの階段を、冬には下る必要がありませんので。雪の上をアイゼンでザクザクと進んだ方が楽ですね。
 行者小屋も大賑わいでした。南沢を下りましたが、数えきれないほどの登山者とすれ違いました。みんなちゃんと宿泊できたのでしょうか。
 ちなみに宿泊した青年小屋も混んではいましたが、布団は一人1枚でした。快適でした。

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コメント

花の名前
15枚目の黄色い花は「ヤツガタケキスミレ」、32枚目の白い花は「チョウノスケソウ」ではないかと。他は調べないとわかりません。今度は赤岳〜硫黄岳縦走だね。私も行きたい……。
2013/7/27 17:50
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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ハイキング 八ヶ岳・蓼科 [日帰り]
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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
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利用交通機関: 車・バイク
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体力レベル
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