【水内郡の山】斑尾山 ・イグルー
- GPS
- 07:49
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 703m
- 下り
- 709m
コースタイム
- 山行
- 2:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:00
- 山行
- 3:33
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 5:50
天候 | 初日、濃霧雪→晴れ 二日目、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰り 山麓〜麻績インター 950圓 聖高原駅14:48〜松本15時過ぎ 590圓 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪は、駐車地からあり |
写真
感想
山伏のタムリンからイグルー講習依頼あり。登れる人なので、せっかくだから未踏の斑尾山に登ろうと計画。ここはイグルーを安心して1300m台で作れる南限かも。結果、良い山だった。スキー場と反対の尾根から取りつく。はじめは、山城跡からを考えたが駐車の都合で変更。地域の集荷販売所の駐車場で、ちょうど除雪から帰ってきた土地の人たちにあいさつもできた。
広い沢型を登り、林道も適当に、右岸尾根をシールでゴシゴシ登る。秀岳荘バンド式シールのバンドが経年劣化で切れた。不覚!針と糸出して縫い合わすが、また100mほど登ったら切れた。もうすぐ稜線だったので、ポリ縄をスキーに巻いて簡易シールにして稜線に上がる。小雪庇が続く絶好のイグルーポイントだったので、今日はイグルー作りに切り替える。
先ず40分で一個作ってみせる。中だけから、足元からも長い屋根材を取れた。隣接でタムリンも初製作。のみこみはやく、2時間かかったけどいいやつができた。特に助言しなくても大丈夫そう。あとは二、三個作れば、所要1時間切るでしょう。そうしたら山で実用できる。
立ち枯れの広葉樹があり、火を起こす。タムリンお手製のシカスライス、処理がうまくてうまい。醤油と柑橘ベースの野菜汁もうまい。自宅産という白米もうまい。山のメシは里と同じものを持ってくれば良いと思う。それが一番うまい。
天井のあなから一晩中満月が見えていた。床の冷気が結構きいた。壁上部の穴ももう少し塞いでもよかった。マイナス19度。
二日目ゆっくり起きてシカスープ+自家製餅がまたうまかった。1192の西の台地への細い急な尾根は硬くシール効かず、ツボの箇所あり。その他は大体スキーで進む。またシールバンドが切れたが、今度はPPロープでバンドを継ぎ足して対処した。
大明神岳は立ち木無く展望良し。斑尾山頂からここまで来る往復トレース多し。野尻湖、北信山域の展望がバッチリ。甲斐駒ヶ岳まで見えた。筑北の峰々についても語り合う。
斑尾の山頂は、スキー場から来る場外滑降の人たちで、人が絶えない。少数、南の尾根から登ってきた一団も居たが、荷物がトレラン並で、まるでスポーツ風だった。
タムリンが、今日のイグルーに再び挑戦。1.5時間でドーム部を大体仕上げた。こつは飲み込んだのであまり言うこともない。
下りは南の尾根を1300mまで滑り、登った谷の左岸斜面を、立木の少ない所を選んで斜めに滑降した。日向はくさっているが、思いがけず良い部分もある。全体に立ち木が多いがまあまあの斜面。トレースなど全く無し。地図にない林道も横切って、荒瀬原のため池に帰着。地図だけを見てルートを見る、自由で楽しい山行だった。
筑摩山地の小盆地に居を構える山伏タムリンは、里山含むあちこちの山の霊性や歴史にも理解が深く、良く歩いていて、出来合いでない山行の良さを良く知り、こうした山登りの魅力を語れる数少ない同志に思えた。おいしかった鹿肉と米、餅。食べ物を自作する人は、イグルー山行、つまりテン場を自作する山登りに親和的だ。
麻績の聖高原駅に滑り込み到着。うとうとしながら春の電車に乗って松本の自宅に戻り、装備を干し洗濯の仕分けをして、家のおいしい料理を食べて、コーヒーと紅茶を入れてもらってガブガブ飲む。次回の山も松本ベースなので、装備は置いていく。ベルト式シールは名古屋に持ち帰って、足踏みミシンで直す。本棚から、ドイツ語の辞書を荷物に入れる。ウチのクロネコが、焚き火の匂いのする鍋の袋に体をすりつけて完全に恍惚だった。かなりスキそう。
6時前の特急しなのに乗って名古屋に。
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