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Yamareco

記録ID: 217049
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

燕岳〜大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳

2012年08月17日(金) 〜 2012年08月19日(日)
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
52:16
距離
33.0km
登り
2,870m
下り
2,815m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

【8月17日(金)】
<着・(目的地)・発>
6:00(中房温泉)6:13
6:42(第1ベンチ)6:48
7:14(第2ベンチ)7:14
7:36(第3ベンチ)7:42
8:10(富士見ベンチ)8:18
8:52(合戦小屋)9:07
10:12(燕山荘)10:35
11:05(燕岳)11:09
11:35(燕山荘)12:35
13:23(大下りの頭)13:23
15:35(大天荘)

【8月18日(土)】
<着・(目的地)・発>
(大天荘)4:15
6:45(常念小屋)7:20
8:35(常念岳)8:50
14:00(蝶ヶ岳ヒュッテ)

【8月19日(日)】
(蝶ヶ岳ヒュッテ)6:30
7:00(長塀山)7:02
8:50(徳沢園)9:00
10:30(上高地)
天候 8/17(金):曇り のち 雨
8/18(土):晴れ のち 曇り(周辺で雷雨)
8/19(日):晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
穂高〜中房温泉・・・バス 1,700円
上高地バスターミナル〜新島々〜松本・・・バス・電車セットで2,500円
コース状況/
危険箇所等
メジャーなコースなので割愛。
クサリ場はトータルで2ヶ所。
燕山荘の手前と、燕山荘〜大天井の間で、大天井の登りに入る直前。
どちらもそんなに危険な感じではないです。
予約できる山小屋
蝶ヶ岳ヒュッテ
さて、計画書を提出して、出発です。
2012年08月17日 06:08撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 6:08
さて、計画書を提出して、出発です。
第1ベンチは写真撮り忘れた・・・。
第2ベンチは元気いっぱいだったので、スルー。
で、第3ベンチをパシャり。
2012年08月17日 07:40撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 7:40
第1ベンチは写真撮り忘れた・・・。
第2ベンチは元気いっぱいだったので、スルー。
で、第3ベンチをパシャり。
次、富士見ベンチ。
2012年08月17日 08:17撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 8:17
次、富士見ベンチ。
天気は・・・空は出てるものの、雲が多め。
で、富士山などは見えず。。。
2012年08月17日 08:17撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 8:17
天気は・・・空は出てるものの、雲が多め。
で、富士山などは見えず。。。
合戦小屋にとうちゃく〜
2012年08月17日 08:55撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 8:55
合戦小屋にとうちゃく〜
お。やってるやってる。名物スイカ。
2012年08月17日 08:55撮影 by  ISW13F, FUJITSU
1
8/17 8:55
お。やってるやってる。名物スイカ。
去年は食べなかったけど、今年は長丁場に備えて水分+糖分(+塩)を補給することに。
でも、デカいの(800円)は食べられんので、ハーフサイズ500円也。
ちょっとかじった後に写真を撮り忘れたことに気づく。
2012年08月17日 08:58撮影 by  ISW13F, FUJITSU
2
8/17 8:58
去年は食べなかったけど、今年は長丁場に備えて水分+糖分(+塩)を補給することに。
でも、デカいの(800円)は食べられんので、ハーフサイズ500円也。
ちょっとかじった後に写真を撮り忘れたことに気づく。
合戦沢の頭から燕山荘を。
・・・と思ったら撮った瞬間にガスが・・・。
(真ん中らへんです)
2012年08月17日 09:24撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 9:24
合戦沢の頭から燕山荘を。
・・・と思ったら撮った瞬間にガスが・・・。
(真ん中らへんです)
はい。あと1.3km。がんばれ。俺。
2012年08月17日 09:25撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 9:25
はい。あと1.3km。がんばれ。俺。
と、写真を撮ってたら、トンボの大群が押し寄せる。
写真ではわかり辛いですが、すごい数でした。
2012年08月17日 09:25撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 9:25
と、写真を撮ってたら、トンボの大群が押し寄せる。
写真ではわかり辛いですが、すごい数でした。
燕山荘にとうちゃくー
2012年08月17日 10:19撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 10:19
燕山荘にとうちゃくー
今回は両方とも(右も左も)行きましょう。
2012年08月17日 10:20撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 10:20
今回は両方とも(右も左も)行きましょう。
ガスが濃いなぁ。
2012年08月17日 10:20撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 10:20
ガスが濃いなぁ。
とか思ってたらどんどんガスが濃くなり。
2012年08月17日 10:20撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 10:20
とか思ってたらどんどんガスが濃くなり。
稜線がほとんど見えない状態に・・・。
2012年08月17日 10:20撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 10:20
稜線がほとんど見えない状態に・・・。
西側(槍とかあるほう)はまだ少し見えます。
2012年08月17日 10:20撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 10:20
西側(槍とかあるほう)はまだ少し見えます。
お久しぶりです。イルカさん。
でも周りがガスなので、なんだか苦しそうにも見える。
2012年08月17日 10:44撮影 by  ISW13F, FUJITSU
1
8/17 10:44
お久しぶりです。イルカさん。
でも周りがガスなので、なんだか苦しそうにも見える。
燕岳山頂にとうちゃくー。
二等三角点也。
2012年08月17日 11:06撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 11:06
燕岳山頂にとうちゃくー。
二等三角点也。
こっちは山頂のやつ。
2012年08月17日 11:07撮影 by  ISW13F, FUJITSU
1
8/17 11:07
こっちは山頂のやつ。
燕岳山頂に着くころには、西側もガスってきました。。。
2012年08月17日 11:07撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 11:07
燕岳山頂に着くころには、西側もガスってきました。。。
燕岳山頂より。燕山荘すら見えず。
2012年08月17日 11:08撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 11:08
燕岳山頂より。燕山荘すら見えず。
燕岳〜燕山荘の間のコマクサ・・・が・・・
2012年08月17日 11:29撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 11:29
燕岳〜燕山荘の間のコマクサ・・・が・・・
こんなにいっぱい。
まだ秋前で枯れずにキレイな花を咲かせてました。
2012年08月17日 11:29撮影 by  ISW13F, FUJITSU
1
8/17 11:29
こんなにいっぱい。
まだ秋前で枯れずにキレイな花を咲かせてました。
で、大天井を目指そうと、燕山荘を出た直後から雨が降り出して・・・降ったり止んだりの状態で、カメラはザックから取り出せず。
ようやく晴れたのは大天荘についてからしばらくして。
大きな虹が出てました。
(この手前でも虹が出ていたものの、撮る余裕なし)
2012年08月17日 17:10撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/17 17:10
で、大天井を目指そうと、燕山荘を出た直後から雨が降り出して・・・降ったり止んだりの状態で、カメラはザックから取り出せず。
ようやく晴れたのは大天荘についてからしばらくして。
大きな虹が出てました。
(この手前でも虹が出ていたものの、撮る余裕なし)
2日目。
大天荘から少し下ったところの稜線から。
ご来光・・・は期待できなさげ。
穂高の町は雲海の下。
2012年08月18日 04:57撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/18 4:57
2日目。
大天荘から少し下ったところの稜線から。
ご来光・・・は期待できなさげ。
穂高の町は雲海の下。
反対を見ると、穂高の山〜大キレット〜槍がきれーに見えました。
この山行で初の槍+穂高目撃。
初日はずっとガスでまったく見えなかったんです。
2012年08月18日 04:57撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/18 4:57
反対を見ると、穂高の山〜大キレット〜槍がきれーに見えました。
この山行で初の槍+穂高目撃。
初日はずっとガスでまったく見えなかったんです。
初日はガス+雨でまったく楽しめなかった稜線が、ちょっと楽しげに見えてきます。
2012年08月18日 04:57撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/18 4:57
初日はガス+雨でまったく楽しめなかった稜線が、ちょっと楽しげに見えてきます。
常念小屋にとうちゃくー。
槍をバックに1枚。
2012年08月18日 07:15撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/18 7:15
常念小屋にとうちゃくー。
槍をバックに1枚。
さて、行くぞ!常念岳!
2012年08月18日 07:15撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/18 7:15
さて、行くぞ!常念岳!
常念岳山頂にとうちゃくー。
ガスで何も見えず。
2012年08月18日 08:41撮影 by  ISW13F, FUJITSU
1
8/18 8:41
常念岳山頂にとうちゃくー。
ガスで何も見えず。
で、またまた飛びまして、次は蝶ヶ岳ヒュッテから。
安曇野(豊科)の町です。きれいに見えてます。
でも、この後ろでは、穂高や槍がものすごい雷雨です。何だこの差は。
2012年08月18日 16:32撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/18 16:32
で、またまた飛びまして、次は蝶ヶ岳ヒュッテから。
安曇野(豊科)の町です。きれいに見えてます。
でも、この後ろでは、穂高や槍がものすごい雷雨です。何だこの差は。
蝶ヶ岳ヒュッテから常念岳を。
横から見てもキレイな山だねぇ。
2012年08月18日 16:32撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/18 16:32
蝶ヶ岳ヒュッテから常念岳を。
横から見てもキレイな山だねぇ。
まだゴロゴロいってましたが、尾根沿いは雲が開けてきました。
槍も見える。
2012年08月18日 16:33撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/18 16:33
まだゴロゴロいってましたが、尾根沿いは雲が開けてきました。
槍も見える。
穂高もね。
2012年08月18日 16:33撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/18 16:33
穂高もね。
ホントはちょっと休憩するはずだったのが、バテバテでもう動けなくなって泊めていただくことになった蝶ヶ岳ヒュッテ。
マッタリしていて素晴らしい小屋です。
2012年08月18日 16:33撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/18 16:33
ホントはちょっと休憩するはずだったのが、バテバテでもう動けなくなって泊めていただくことになった蝶ヶ岳ヒュッテ。
マッタリしていて素晴らしい小屋です。
3日目。
蝶ヶ岳山頂からスタート。
写真じゃわからないですが、稜線上はすごい風で寒い寒い。
2012年08月19日 06:27撮影 by  ISW13F, FUJITSU
1
8/19 6:27
3日目。
蝶ヶ岳山頂からスタート。
写真じゃわからないですが、稜線上はすごい風で寒い寒い。
一夜明けてきれいに晴れました。
穂高から槍までくっきりと。
まだ朝だから雲底は低く、積雲の上にポッと頭を出してる穂高君、槍君たち。
2012年08月19日 06:27撮影 by  ISW13F, FUJITSU
2
8/19 6:27
一夜明けてきれいに晴れました。
穂高から槍までくっきりと。
まだ朝だから雲底は低く、積雲の上にポッと頭を出してる穂高君、槍君たち。
振り返ると常念岳。
遠くに見えるのが大天井かな。
2012年08月19日 06:27撮影 by  ISW13F, FUJITSU
2
8/19 6:27
振り返ると常念岳。
遠くに見えるのが大天井かな。
豊科の町は雲海の下ー
2012年08月19日 06:28撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/19 6:28
豊科の町は雲海の下ー
こっちの方角に降りるです。
目指すは上高地。
2012年08月19日 06:29撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/19 6:29
こっちの方角に降りるです。
目指すは上高地。
はい。徳沢とうちゃくー。
自販機とか普通にあるし、水も蛇口をひねれば勝手に出てくる。。。
いきなり現代世界にタイムスリップして戻ってきたような感覚。
2012年08月19日 08:47撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/19 8:47
はい。徳沢とうちゃくー。
自販機とか普通にあるし、水も蛇口をひねれば勝手に出てくる。。。
いきなり現代世界にタイムスリップして戻ってきたような感覚。
徳沢から穂高。
ちょっとガスってて残念。
2012年08月19日 08:48撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/19 8:48
徳沢から穂高。
ちょっとガスってて残念。
河童橋ー。
ひといっぱい。
登山客じゃない人をいっぱい見たのは久しぶりな感覚。
2012年08月19日 10:22撮影 by  ISW13F, FUJITSU
1
8/19 10:22
河童橋ー。
ひといっぱい。
登山客じゃない人をいっぱい見たのは久しぶりな感覚。
振り返って穂高。
またしてもガスガス。
次はそっち行くぞ!たぶん。きっと。
2012年08月19日 10:22撮影 by  ISW13F, FUJITSU
8/19 10:22
振り返って穂高。
またしてもガスガス。
次はそっち行くぞ!たぶん。きっと。
撮影機器:

感想

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まず、8/18の落雷で亡くなった方のご冥福と、
怪我をされた方の1日も早い回復を
お祈り申し上げます。

下山後にニュースで知りましたが(山行中も噂話は聞きましたが)
まさかこんな事故が、しかも1日の間に、山・平地問わず、関西・中部の複数の場所で起きてしまうとは、と本当に驚いています。
と、同時に、雷(+積乱雲)の恐ろしさを再確認しました。
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1泊2日で燕〜大天井〜常念〜蝶を縦走して上高地に降りるコース。
タクシーを使う必要がなく、小屋泊しても1万円ちょっとあれば行ける!
・・・はずだったんですが、途中でバテバテになって2泊3日の普通な山行になっちゃいました。

しょぼいなー、俺。鍛えよう。

■1日目

【中房温泉〜燕山荘】
今回の山行で、一番きれいだと感じたコースはここ。とっても歩きやすいです。
北アルプスで子供つれてどこ歩く?と聞かれれば、間違いなく燕のピストンを推しますね。
ベンチの間隔も適度に取られてるし、補給できる合戦小屋の存在は大きいし、何より、危険を感じることが殆どないから。

【燕山荘〜燕岳】
後になって若干後悔しましたが、過去に何度も行ってる燕の山頂に無理して行かなくても良かったなぁ、と。。。
結果的に、ここで体力と時間を奪われてしまった。
でもイルカが見たかったし、イルカだけじゃお腹いっぱいにならないから仕方なかったんです。。。ということにしておこう。

【燕山荘〜大天荘】
燕山荘で昼食を取ってから、出発。
・・・直後に、雨降り出す。(これが後悔。上述。)
おまけに、白馬岳あたりかな?北の方角で積乱雲が成長し始めているのが見えたので、遠くでゴロっと音がする度にビクビク。
大天井まで稜線で、隠れるところがどこにもないし。。。

「できるだけ低いところに下って」と教科書的に言われてるけど、崖からダイブするしか下る方法はなく。
「木の下には入らないで」と教科書的に言われてるけど、そもそも木がない。

ということで、雨とガスと雷の恐怖感で、稜線歩きをまったく楽しむことができず。

また、ちょっとバテていたので、大天井の最後の登りが相当堪えました。
きつかった・・・まじで。

本当は大天荘から10分かけて大天井岳に登頂する予定でしたが、
バテバテなのと、大天荘到着直後に雷雨がやってきて、登頂はあきらめました。
すぐそこに見えているぐらいなんで、良いよね。ということにしておこう。

■2日目

【大天荘〜常念小屋】
朝4時に出発・・・の予定だったけど、ちょっと寝坊してしまい、4時過ぎに出発。
まだ暗い中、ヘッドライトの明かりだけを頼りに進みます。
こんな時間には誰も常念岳方面に向かう人がおらず(槍方面には何人か行っていた)一人で若干心細い中、下り始めました。

空が明るくなり始めると、初日はまったく楽しめなかったキレイな稜線が見えてきました。
こういうのです、期待していたのは。
嬉しくなって写真撮ったりしていたら、予定から20分遅れで常念小屋に到着。

でも、この時はまだ元気だったんです。。。

【常念小屋〜常念岳】
常念岳の登頂目指して出発!・・・した直後から、早くもバテ始め。
ガイド地図にはコースタイム1時間って書いてるけど、ここ1時間じゃキツいでしょう〜。(あくまで目安なんだろうけど)
ということで更に15分ほど遅れて到着。

何度も安曇野の町から眺めてて、個人的には槍ヶ岳や剣岳以上に憧れが強かった常念岳に登頂できたことは本当に嬉しかった

んですが・・・。

ここで失ったものは体力と、トレッキングポールの先っぽのゴムカバー。
浮石の中にいつの間にか吸い込まれ、気が付いたら石突がむき出しの状態。
しかも2本とも。
カバーの代えは持ってった方が良いですね。。。

【常念岳〜蝶槍】
バテから、足に思うように力が入らず、常念からの下りが怖いこと怖いこと。
休んでもあまり回復しないので、恐る恐る進んでこまめに休憩を取っていきました。
そんな状態だったこともあり、蝶までが長い長い・・・。
途中、樹林帯まで下り森林限界までまた登り、を2度もする必要があり、そのアップダウンで心を折られかけ。。。

そんなとき。
きた。

雷雲。

ガスが濃く、雷雲の正体(恐らく積乱雲だろうけど)や稲妻は見えなかったんですが、音の方角とたまたま光が見えたときに時間を数えてみたところ、20秒弱(6kmちょっと)ってところだったので、槍のあたりだってのは分かりました。

恐ろしすぎます。
初日よりも明らかに近く・音も大きく、そんな中、またしても隠れるところがどこにもない状況に立ってる。

でも、危ないと分かってても、体が重くて動かない。全然先に進めない。
10mぐらい進んでは止まって休み、を繰り返す有様で、ダメダメでした。

ただ、蝶の稜線上では東から(安曇野側から)の風が強く、この風が西の方角からやって来る恐ろしいものを押し返してくれるんじゃないか、とか妄想してました。
その妄想だけを心の支えに、まだ大丈夫だからとっとと小屋まで行ってしまおう、と、気力だけで進んでました。

【蝶槍〜蝶ヶ岳ヒュッテ】
昼過ぎに蝶ヶ岳ヒュッテに到着。

計画ではここから下山することになってましたが、
予定時間よりもかなり遅れていて、バテバテで、しかもゴロゴロいってるこんな状況下で下山しようとは微塵も思えず、追加で一泊することを決断しました。

■3日目

【蝶ヶ岳ヒュッテ〜蝶ヶ岳山頂〜長塀山〜徳沢〜上高地】
2日目の有様ではわずか数分で着く山頂にも行くことができず。
3日目にして登頂しましたー。
で、下山。

下山するだけ、という心の持ち方のせいなのか、思いの外、体が軽かったので、コースタイムよりも1時間以上早く上高地に到着しました。

■全体を通して
今回は、たまたま、自分の頭上に雷雲がなかった、というだけであって、稜線上で危険な状況に陥っても、それを回避するだけのスキルも体力も持ち合わせていないことを痛感しました。

で、反省点を・・・

・そもそも計画が無謀すぎる。誰かが同じような日程で実行した記録があったとしても、それをやりきるだけのスキル・体力が自分にはない。
 ⇒1日6時間以上は歩かないような余裕を持った計画にする。計画できなければ行かない。

・山行前の体力向上を怠り過ぎ。ロクに運動もせず、怠けきった状態で山に入ってしまった。
 ⇒少なくとも前2週間程度は運動しよう。効果あるかどうかわからんけど。

・単独山行は控える。北アルプスなどの高山では特に。
 ⇒単独になるなら、せめて低山の、しかも安全な、登山客の多いルートにする。

楽しいけれども、辛さも恐怖感も味わった、とても勉強になった山行でした。

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無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
燕〜常念の縦走
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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