津江山系)御前岳〜釈迦岳(夜間登坂・テント泊縦走)
- GPS
- 40:15
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 953m
- 下り
- 924m
コースタイム
2日目)12:15御前岳山頂スタート-13:40釈迦岳山頂-休憩-15:00釈迦岳山頂-16:25御前岳山頂-休憩(2泊目天気判断)-17:00幕営
3日目)10:15御前岳山頂スタート-11:05研究路分岐-11:25水沢出会(小憩)-11:45御前岳湧水-12:00湧水コース登山口着
※普通の人は日帰りの距離。
天候 | 1日目) 夜-快晴 2日目) 昼-うす曇り、 夜-曇り 3日目) 昼-曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰)出野→日田方面・高瀬(県道673・高瀬川沿)〜国道210(原鶴温泉経由)→太刀洗付近〜筑紫野付近〜那珂川→福岡 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・導入)杷木インターからはかなりの山越えで、複数個所通行止あり、道も非常にわかりづらい。日田からは高瀬川沿いの県道673が広く快適で速い。 ・湧水コース登山口には、手前のスーパー林道自体が通行止めでバリケードあり。そを入ると登山口の看板があるが、これも「通行止」表示で「仮登山道100先」との案内。湧水源までは遊歩道になっているらしく、以前の崖崩れで大きな工事をしたらしい。今は通れるよう?。 ・御前岳へは、最初は沢伝いで傾斜もあまりないが、沢と分かれてからは急坂が続く。目印や案内表示は非常に少ない。巨大な倒木は当たり前。登山道は基本”黒土"。湿気がありすべる。道が崩れかけている処も数箇所。 御前岳の山頂は10坪くらいありそうな、砕石を敷いたような平坦地。眺望は300度以上あり。また、南側からも登山道が2つあり急登。八女インター方面からのアクセスがよい「杣の里渓流公園」の登山口から登る人多し。 ・釈迦岳への縦走路は2.1キロほどか。基本"黒土”で湿気あり。すべりに注意。これも道が少々崩れかけているところも。よく見ると尾根道は両側が急斜面が迫り、少しずつ崩壊しているところもあるので、平坦でも注意。 数度のアップダウンを繰り返し、80°位ありそうな釈迦岳の絶壁に近づくと、鎖場(実際はロープ)で左から巻いて上る。家族連れや小さな子供は無理か。 山頂には新旧の石仏。広くはないが5〜6人は十分休憩できる。 ここから10分も行くと、あと1メートルほど高い普賢岳山頂。レーダー塔か何かの展望スペースがある。 普賢岳の手前で右に下ると峰越林道・矢部越へ降りる。その道路を左に行くと椿ヶ鼻ハイランドパークという観光キャンプ場のような施設で、神渡岳への登山口にもなっている。右に行けば「杣の里渓流公園」の登山口まで、舗装林道を下ってスタート地点に戻れるので、この循環ルートをとる人が多い。 周りの山々へも縦走できそう。 ※大きな倒木や、道が少しずつ崩れたり、がけ崩れがおきているなど「山も生きている」と感じさせる地域。日帰りでも十分な装備を。水場は低いところにしかない。 今時珍しいくらい本当に山の中。アクセスが悪いので、忘れ物など無いよう十分な準備と、ガソリン満タンで。出野にある地図上のスタンドは閉鎖。買い物するところも無い。 |
写真
感想
いくら身体が悪いとはいえ、なんとも情けない縦走距離となった(ガクン…)、いやとんだ冒険登山であった。
18時過ぎには登山口に到着し、せめて薄暮の山頂に到着!のつもりで、杷木インターから浮羽の合所ダムを通って、御前・釈迦岳の北側の「湧水コース登山口」とやらに向かったのだが、初めてだし、しっかりした道路地図も持たず、だんだん急坂の相当な山越えとなるし、いつまでたっても着かない。
道は狭くなるし、通行止めばかり…。もともと病気のせいで体調がわるいのが、いっそう具合悪くなり、ガソリンも減ってくるしでモチベーションぐっと下がる。
19時半過ぎ、やっとの思いで到着した登山口横はまたもや「通行止!」何じゃこりゃっ!?。バリケード越えると、登山口にも「通行止めに付、仮登山口100m先」。薄暮どころかだんだん真っ暗に。
仮登山口へ入ると、何じゃ〜!!とても登れそうにない、急傾斜、藪・岩・雑木の小枯谷! 仕方なく登ってゆくが、結局道でもなんでもない。いきなり超・探検登山。戻るのも癪だったので、無理やり直進。30分の悪戦苦闘の末、なんとか登山道にたどり着く。途中、茨が絡みついて動けず、転落しそうだった。
それからは、なだらかな荒れた里山の里道という感じだが、道の片側は崖で崩れ気味のところあり。それから沢の横をしばらく。帽子を落として引き返し15分ロス。
沢から尾根へ取り付きだすところで、道が見えず、枯沢ガレ場で15分ロス。やっと見つけた尾根へ向かう道の途中、多かった倒木の中でも最大級の1m近いものが道を塞ぐ。越えるのもムリで、硬い身体を曲げ、ほふく前進でなんとかクリア。
マジック書きの案内板にしたがって、面白そうな回り道をしようと思ったのが間違い。すごい急傾斜の崩れる途中みたいなガレ場を必死で登ると行き止まり。仕方なく引き返すと、単なる小崖崩れ現場じゃないか!(次の分岐まで到着していなかったのだろう、そういえばゆっくりで5分くらだったもの、テヘ…)。もうまったく登山でなく探検か冒険だ。また20分ロス。
枯沢だかなんだかわからない道?のようなところを進んで、そろそろ最後の尾根に取り付くべき地形と思われる所で又、道ロスト。真っ暗な中まったく道が発見できず。仕方なく巨大な倒木を乗り越え、ガレ石や枯れ枝、岩場の空沢を直進急登!! 登山道にもほとんど足跡が無かったが、ここには皆無! 格闘30分。仕方なく戻ると、難なく案内板発見! 上から見るとすぐにわかったのだったよ〜。
すぐに急登の尾根となりまたまた倒木たちを乗り越えくぐり、山頂へようよう到着は23:35分。
本当に山の中の山。しかし星はいっぱいこぼれそうで、天の川の流れて…。
やっとうとうとしていたら、なんだか小動物がテントの周りをウロウロ…の気配。
翌朝はうす曇し。ゆっくりテント畳んで、昼から出発。本当は椿ヶ鼻を通って神渡岳まで行きたかったのだが、体調も良くなく、昨夜くたびれ果てたので、釈迦岳で泊まろうかな?などと考えながら、ヒーヒーいいながら縦走。なんら面白みのない道だが、途中の道の両側は相当な傾斜・崖で、崩壊し始めているところも。今後要注意だろう。
ほぼ同じ標高の普賢岳の手前に三角錘のように飛び出したところ。南西面は90度くらいに見える超・絶壁! 手前から、鎖場(ロープ)の岩場をグ〜っと登ってたどり着く。ロープを使わずに登る、なぜだか小さなこだわり。しかし20キロ超の荷物はこたえる。
やっぱり、お釈迦様が安置してあった。新旧二体。古い方の横の石板にはなんと「元禄5年…」松尾芭蕉の旅立ちが「元禄二歳にや…」だったなあ。登山者は少ないが、親子・壮年・熟年に若いグループも含め5組ほど出合った。みな、南側からのルート。アクセスも良いし、コースも登りやすいらしい。
頂の上で1時間も休憩させてもらい、体調と天候しだいでそのまま下山することに決め引き返す。のぼりではなかなか足が前に出なくなったが、なんとか御前岳山頂に「ただいま」。下山する気力も体力もなかったが、雲も厚くなってきたので天気予報を待って判断することに。結局、再び幕営し、日暮れ前に食事して今夜は早寝。
翌朝は曇りながら、阿蘇・久住・英彦山・古処、そして辛うじて雲仙・普賢岳の先っぽまでが見渡せた。あとは下山のみ。目印などは本当に少なくルートがわかりにくいところもあったが、昼間なら迷うことは無い。
例の最大級の倒木は今度はザックをその上に乗せて身体だけ潜り抜ける。すぐに沢音がして期待するが、水は再度地下へ潜る。何度か潜ったり出たりして、はっきり出るところにくれば、もう登山口に近い印。たっぷり飲んで、顔を洗って生き返る。
大きな倒木や、道が少しづつ崩れている様を見て、やはり山も生き物だと思いなおした。ひとつ生まれて、ひとつ死んでゆく…。木も大きくなれば、風に吹かれて自重で倒れる。山も木も自然も決して永遠ではない。
いつもよりかなり体調は悪く、とんでもない冒険登山になった。というより、ぜんぜん登山でも縦走でもないレベル。ほかの運動ができない身体でも、なんとか登山だけはいけそうだと思っていたところ、今回は少々ガックリきてしまった。
加えて、面白みの少ない登山・縦走路だったのだが、帰り道、離れていくにしたがって、なぜか「また来たい!」と強く思わせるものがあった不思議な山登りだった。
次はもっとしっかり距離を伸ばしたい。あるいはゆったり定着してキャンプを楽しむのもいい。そうだった、自由だからいいんだった!
やっぱり山はいい。本当にいい。
はじめまして〜。
先日から面白い山行されてますね〜 。
コメント有難うございます。
3月から思い立って今、これだけが何年振りかの娯楽でありスポーツであり、唯一の楽しみです
なんせ、15年振りの山復帰。あっちゴッツン、こっちゴッツンのトンチンカン山行ですが…
・・ん〜、面白かった(^^♪
山頂で一緒に呑める日が、楽しみ・楽しみ
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お引越し中なんですが、PCの電源抜いたら立ち上がらなくなって、予備機でなんとか凌いでいます〜 動き悪い・・・
1に
2に
3.4も で
5に
超〜楽しみです
あまり量は飲めなくなりましたが
heychanさん
お引越しでしたね〜そういえば・・。
よくPCが動かせますね〜
私もさほど量は飲めません〜
ビー6と芋5G程で
見事に気絶します
楽しみ・・楽しみ・・
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