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Yamareco

記録ID: 1554869
全員に公開
沢登り
日高山脈

千呂露川1857m峰北西面直登沢

2018年08月11日(土) 〜 2018年08月13日(月)
 - 拍手
poyanpy その他2人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
16:52
距離
22.4km
登り
1,681m
下り
1,796m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
1:42
休憩
0:00
合計
1:42
12:04
宿泊地
2日目
山行
14:28
休憩
0:00
合計
14:28
4:55
868
宿泊地
19:23
宿泊地
3日目
山行
1:28
休憩
0:00
合計
1:28
8:03
87
宿泊地
9:31
ゴール地点
11日(土)10:22(二岐沢出会登山口)→11:15(北電取水ダム)→12:04(c810m二股)C1 (行動時間:1時間40分)
12日(日)3:30起床4:55→13:30(1857m峰)13:45→15:30(ポンチロロ川)→18:07(千呂露川)→19:23(c810m二股)C2 (行動時間:14時間30分)
13日(月)5:50起床7:37→8:40(北電取水ダム)→9:31(二股沢出会 登山口)
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2018年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
北戸蔦別岳登山道入口前に車を止めて、北電取水ダムまで約1時間の林道歩き。
2018年08月11日 10:25撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/11 10:25
北戸蔦別岳登山道入口前に車を止めて、北電取水ダムまで約1時間の林道歩き。
北電取水ダムの施設
2018年08月11日 11:11撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/11 11:11
北電取水ダムの施設
千呂露川入渓
2018年08月11日 11:32撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/11 11:32
千呂露川入渓
入渓してすぐに現れた一枚岩滝となって合流する枝沢。以後飽きるほどこういう滝を見る。
2018年08月11日 11:38撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
3
8/11 11:38
入渓してすぐに現れた一枚岩滝となって合流する枝沢。以後飽きるほどこういう滝を見る。
一枚岩のナメ。
2018年08月11日 11:47撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
3
8/11 11:47
一枚岩のナメ。
c810m二股手前
2018年08月11日 12:04撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/11 12:04
c810m二股手前
1857m峰北西面直登沢
2018年08月11日 12:04撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/11 12:04
1857m峰北西面直登沢
直登沢出会いに左岸に幕営。千呂露川本流と北西面直登沢に糸を垂れてみたが、ピクリともしなかった。
2018年08月11日 13:01撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/11 13:01
直登沢出会いに左岸に幕営。千呂露川本流と北西面直登沢に糸を垂れてみたが、ピクリともしなかった。
前夜は雨で焚き木は濡れていたが、なかなかよい焚火ができた。
2018年08月11日 18:37撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
7
8/11 18:37
前夜は雨で焚き木は濡れていたが、なかなかよい焚火ができた。
寝る前にパチリ。
2018年08月11日 19:22撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
1
8/11 19:22
寝る前にパチリ。
C810m二股をベースにして、日帰り装備で出発。
2018年08月12日 04:58撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 4:58
C810m二股をベースにして、日帰り装備で出発。
この沢の沢床の多くは一枚岩のスラブ系でこの沢の特徴。自分の足回りはフェルトでこの沢との相性はよかった。
2018年08月12日 04:59撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 4:59
この沢の沢床の多くは一枚岩のスラブ系でこの沢の特徴。自分の足回りはフェルトでこの沢との相性はよかった。
こんな感じの小滝も断続的に現れる。
2018年08月12日 05:08撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 5:08
こんな感じの小滝も断続的に現れる。
F1(c840m付近)
直登すればかなりのシャワーを浴びる。朝一番でシャワーは嫌だなと少し戻って、右岸を巻く。約30分藪を漕ぎ、懸垂で沢に降りた。この時、120cmの緑のテープスリングをどこかに残置してしまった。
2018年08月12日 05:10撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 5:10
F1(c840m付近)
直登すればかなりのシャワーを浴びる。朝一番でシャワーは嫌だなと少し戻って、右岸を巻く。約30分藪を漕ぎ、懸垂で沢に降りた。この時、120cmの緑のテープスリングをどこかに残置してしまった。
ナメ滝
2018年08月12日 05:57撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 5:57
ナメ滝
c909m二股
2018年08月12日 06:03撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 6:03
c909m二股
左股を行く
2018年08月12日 06:13撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 6:13
左股を行く
c945m付近
2018年08月12日 06:26撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 6:26
c945m付近
c945m付近
c980m付近
2018年08月12日 06:38撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 6:38
c980m付近
c995m付近
2018年08月12日 06:41撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 6:41
c995m付近
F2(c1050m付近)
左岸側を直登し、最後は滝の落ち口をシャワー。この時はまだ寒くなかった。
2018年08月12日 06:55撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 6:55
F2(c1050m付近)
左岸側を直登し、最後は滝の落ち口をシャワー。この時はまだ寒くなかった。
F2を登る兄貴的存在の靖さん
F2を登る兄貴的存在の靖さん
F2を登って来るいぶし銀の惇さん。
2018年08月12日 07:16撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 7:16
F2を登って来るいぶし銀の惇さん。
c1070m付近
2018年08月12日 07:22撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 7:22
c1070m付近
前方に見えるのはc1100m付近の滝その1
2018年08月12日 07:24撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 7:24
前方に見えるのはc1100m付近の滝その1
c1100m付近の滝その1近景
c1100m付近の滝その1近景
c1100m付近の滝その2
滝の中央(中間)部から右上しようとしたが、逆層ヌメヌメでピンを一本打たなきゃ登る勇気がわかず、水に打たれるだけ打たれて、敗退。この滝に打たれて体が冷え切った。左岸から簡単に巻けた。最初から巻けばよかった。
2018年08月12日 07:43撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 7:43
c1100m付近の滝その2
滝の中央(中間)部から右上しようとしたが、逆層ヌメヌメでピンを一本打たなきゃ登る勇気がわかず、水に打たれるだけ打たれて、敗退。この滝に打たれて体が冷え切った。左岸から簡単に巻けた。最初から巻けばよかった。
c1100m付近の滝その2にこんな風にチャレンジして全身ずぶ濡れになった。
c1100m付近の滝その2にこんな風にチャレンジして全身ずぶ濡れになった。
この先がムズく、右岸側を登った。
2018年08月12日 08:05撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 8:05
この先がムズく、右岸側を登った。
雪渓の残骸登場。c1140m付近
2018年08月12日 08:13撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 8:13
雪渓の残骸登場。c1140m付近
雪渓の残骸の先にあった滝を登るその1
2018年08月12日 08:17撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 8:17
雪渓の残骸の先にあった滝を登るその1
雪渓の残骸の先にあった滝を登るその2
雪渓の残骸の先にあった滝を登るその2
c1195m付近 滝正面
2018年08月12日 08:26撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 8:26
c1195m付近 滝正面
c1195m付近 滝の左側
左岸を巻いて、左股の沢またいで直登沢の戻った。
2018年08月12日 08:26撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 8:26
c1195m付近 滝の左側
左岸を巻いて、左股の沢またいで直登沢の戻った。
c1240m付近
2018年08月12日 09:39撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 9:39
c1240m付近
c1270m付近
2018年08月12日 09:53撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 9:53
c1270m付近
c1270m付近の雪渓近景
c1270m付近の雪渓近景
c1285m付近
地形図の滝の手前 ガケマークの入口付近
この滝は左岸を巻いた。そして、次の滝が見えた時、次の滝も登れないように思えて巻こうとしたが、メンバーの靖さんが「登るんじゃないの?巻いてばかりいちゃ、時間ばかり食ってピークにつかないよ。」との一言で沢に戻ることにした。
2018年08月12日 09:57撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 9:57
c1285m付近
地形図の滝の手前 ガケマークの入口付近
この滝は左岸を巻いた。そして、次の滝が見えた時、次の滝も登れないように思えて巻こうとしたが、メンバーの靖さんが「登るんじゃないの?巻いてばかりいちゃ、時間ばかり食ってピークにつかないよ。」との一言で沢に戻ることにした。
c1285m付近を違う角度から
c1285m付近を違う角度から
沢に戻って見上げた滝がこれ。c1300m付近。ガケマークの中付近だろうか。この滝は左岸側を登った。
2018年08月12日 10:08撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 10:08
沢に戻って見上げた滝がこれ。c1300m付近。ガケマークの中付近だろうか。この滝は左岸側を登った。
c1300m付近を違う角度から。
c1300m付近を違う角度から。
こんな感じの登ってきた。途中ピンを1か所と喬木1か所でランニングを取る。
2018年08月12日 10:29撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 10:29
こんな感じの登ってきた。途中ピンを1か所と喬木1か所でランニングを取る。
一枚岩の滝が続く。
2018年08月12日 10:39撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 10:39
一枚岩の滝が続く。
c1380m付近
2018年08月12日 11:06撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 11:06
c1380m付近
c1390m付近
2018年08月12日 11:15撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 11:15
c1390m付近
c1390m付近その2
2018年08月12日 11:15撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 11:15
c1390m付近その2
c1425m付近
c1435m付近
2018年08月12日 11:24撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 11:24
c1435m付近
c1435m付近その2
君の名は?
2018年08月12日 11:32撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 11:32
君の名は?
c1540m付近の二股。右股を行く。次に出てきた二股は、コンパスの示す方向ではなく、水量の多い左股を進んだ。
2018年08月12日 11:46撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 11:46
c1540m付近の二股。右股を行く。次に出てきた二股は、コンパスの示す方向ではなく、水量の多い左股を進んだ。
ピーク直下の岩峰帯が見えてきた。
2018年08月12日 13:04撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 13:04
ピーク直下の岩峰帯が見えてきた。
岩峰帯の際を登り、それほど労することなく稜線に出た。
2018年08月12日 13:18撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 13:18
岩峰帯の際を登り、それほど労することなく稜線に出た。
稜線に出てからは岩峰の上を行くのではなく、北側を回り込むようにして1857峰ピークに立った。
2018年08月12日 13:19撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
2
8/12 13:19
稜線に出てからは岩峰の上を行くのではなく、北側を回り込むようにして1857峰ピークに立った。
最後はブッシュ登り。ピーク直下。
2018年08月12日 13:32撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 13:32
最後はブッシュ登り。ピーク直下。
ピークに立つ俺
ピーク直下にて束の間の休憩
2018年08月12日 13:39撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 13:39
ピーク直下にて束の間の休憩
ポンチロロ川に下降する途中で見えたピーク。どっち方面を写したか忘れた。
2018年08月12日 14:14撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
1
8/12 14:14
ポンチロロ川に下降する途中で見えたピーク。どっち方面を写したか忘れた。
ハイマツの海を漕いで、カンバ系の灌木を漕いで、笹系の草が出たきた。ポンチロロ川まで近いようで遠かった。
2018年08月12日 14:14撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 14:14
ハイマツの海を漕いで、カンバ系の灌木を漕いで、笹系の草が出たきた。ポンチロロ川まで近いようで遠かった。
c1555m付近 沢型にぶつかり、水が出てきた。
2018年08月12日 14:42撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 14:42
c1555m付近 沢型にぶつかり、水が出てきた。
国境稜線直下には雪渓が残っていた。
2018年08月12日 15:17撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 15:17
国境稜線直下には雪渓が残っていた。
ポンチロロ川着。ピークから1時間45分もかかった。
2018年08月12日 15:29撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 15:29
ポンチロロ川着。ピークから1時間45分もかかった。
c1050m付近の滝
2018年08月12日 17:14撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/12 17:14
c1050m付近の滝
千呂露川着
2018年08月12日 18:08撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
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8/12 18:08
千呂露川着
テン場着。14時間半行動。疲れた。
2018年08月12日 19:21撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
1
8/12 19:21
テン場着。14時間半行動。疲れた。
この夜もいい焚火ができた。翌日は帰るだけのなので、22時過ぎの就寝。
2018年08月12日 21:54撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
5
8/12 21:54
この夜もいい焚火ができた。翌日は帰るだけのなので、22時過ぎの就寝。
遅めに起床でゆったり出発。
2018年08月13日 07:37撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
8/13 7:37
遅めに起床でゆったり出発。
林道車止め着。お疲れさま。
2018年08月13日 09:28撮影 by  CA8 , SANYO Electric Co.,Ltd.
1
8/13 9:28
林道車止め着。お疲れさま。
撮影機器:

感想

〇記録等補足
・2日目の行動中にGPSの電池交換を忘れてしまい、一部区間の軌跡が途絶えています。あしからず。
・写真コメント中に記載した標高は、カシミールが予測したものなので、およその標高ということをご承知おきください。

〇事始め
・当初は、ヤオロマップ左沢を下流部から入渓する2泊3日の計画で山行案内したが、入山時と下山後の林道アプローチが長いこと、悪天候等で1泊2日の山行にせざるを得なくなった場合に転戦しやすい山域にした方がベターだろうということで、千呂露川林道からアプローチできる沢を探し、1857m峰北西面直登沢とサブプランの二股沢四の沢を組んだ。
・台風が次から次へと発生する今夏、7月下旬に発生した台風12号は前例のない進路(東→西)を辿ったこともあり、8月頭に発生した台風13号の動きが気になった。幸い北海道に悪さすることなく、太平洋に抜けていった。
・天気の心配がなくなったので、1857m峰北西面直登沢を2泊3日でゆっくり楽しむこととした。直登沢出会いをC1、ポンチロロ川に降りてから適当な所をC2とする計画にした。
・C1で惇さんから直登沢出会いにテントや宿泊装備を置き、日帰り装備で一周しようという提案がされた。
・経験や実力はあるものの、もう若くない我ら(平均年齢60才)に体力とスピードはない。日帰りで周遊できるか疑問符がついたので、最初は賛同しなかったが、焚火の前で飲むお酒がやれるかなという思いにさせたのだった。

〇行動概要
・出会いを出て、まもなくすると、F1(c840m付近)。直登すればかなりのシャワーを浴びる。早朝で気温が上がっていない中でのシャワーは嫌だと少し戻って右岸を巻く。約30分藪を漕ぎ、懸垂で沢に降りた。この時、120cmの緑のテープスリングをどこかに残置してしまった。
・F2(c1050m付近)は、左岸側を直登し、最後は滝の落ち口に向かって登りシャワー。途中ハーケンとアングルでランニングを2本取った。
・c1100m付近の滝は、滝の中央(中間)部から右上しようとしたが、逆層ヌメヌメでピンを一本打たなきゃ登る勇気がわかず、水に打たれるだけ打たれて、敗退。この滝に打たれて体が冷え切った。左岸から簡単に巻けた。
・1週前に遡行した低温の中でのずぶ濡れ電気の沢で軽く風邪を引いたようで鼻水と呼吸器系が調子悪かった。先の滝で体が冷え切って頭痛もしてきた。風邪をぶり返してしまった感がある。こんなに簡単に巻けるのなら、最初から巻けばよかった。
・地形図に記載されている滝マークの手前ガケマークの入口付近の滝を巻いて、次の滝が見えた時、私も惇さんも次の滝も登れないように思え、巻こうとした。靖さんが、「登るんじゃないの?巻いてばかりいちゃ、時間ばかり食ってピークにつかないよ。」との意見で沢に戻ることにした。沢に戻らずそのまま巻いていたらどうなったことか。考えたくもない。「滝は直下から見て登れるか登れないかを判断する」が我が師匠のおしえだった。そいういえばピラトコミの沢のときも同じことがあったな。あの時はイバさんの言葉に助けられたなぁ。
・c1540m付近の二股は右股を行く。次に出てきた二股は、コンパスの示す方向ではなく、水量の多い左股を進むと、ピーク直下の岩峰帯に出てしまった。
・ピーク直下の岩峰帯は抜けることができないのかなと思っていたが、岩峰帯のキワをすり抜けるように喬木やハイマツをつないで登ることができ、それほど労することなく稜線に出ることができた。
・稜線に出てからは岩峰の上を行くのではなく、北側を回り込むようにして1857峰のピークに立ちことができた。
・ピークからはポンチロロ川の上流部を目指し、東側の斜面を下った。最初はハイマツの海、次に灌木を漕いで、笹系の草が出た来るまで一苦労。ポンチロロ川まで近いようで遠かった。

〇まとめ
・新版の山谷情報しか持ち合わせていなかったが、当たりの沢だった。特にC1100~1400mまで断続的に続く1枚岩の滝群は素晴らしかった。
・思っていた以上にハイマツの藪漕ぎがあり、マツヤニで一張羅が悲しいことに。やっぱ、日高の沢に良いものは着てはいけない。
・下山後にWさんの記録を読んでみたところ「北のはずれの無名峰に知る人ぞ知る銘渓あり」とのタイトルがつけられており、納得。さらに「明るいスラブはルベツネ山北面直登沢の雰囲気に似ているが、傾斜はそれほどきつくなく、怖さはない。規模の面でも遠く及ばないが、日帰りで来られる沢でこの雰囲気を味わえるのはお得感がある。」とコメントされており、さらに納得。Wさんの山行記録は以下のサイト。
https://www.whochan.com/diary.cgi/2318#Diary-0000002318-02
・この沢の滝は逆層ヌメヌメが多かった。C1100~1400mまで断続的に続く1枚岩の滝群は水が流れていない乾いているところの方がフリクションが効いて安心感があった。
・新版山谷の行動時間はc810m二股から5時間とされているが、我らは1.7倍の行動時間。これが我らの現実で今の体力と実力。今後は山谷の行動時間の1.5倍の時間で行動計画を立てることにしよう。
・一枚岩の滝群を登りながら、c810m二股まで戻ることができるのか、密かにドキドキしながらの行動だった。フォーストビバークは避けたく、ピークからは休みらしい休みを取らずに歩き続け、最後の30分はヘッドランプの世界になったが、c810m二股に戻ることができた。
・ゆったりと2泊3日の沢旅のつもりだったが、二日目はヘビーな行動となってしまった。フル装備で登っていたら、ピーク直下で幕営だったように思う。
・c810m二股をベースとした日帰りアタックは悪くないとして、そうするならツェルトを装備すべきだった。
・ポンチロロ川には幕営適地はなかったので、幕営するなら千呂露川まで下ったほうがよいだろう。
・直登沢と千呂露川に糸を垂れてみたが、まったく当たりがなかった。北電取水ダムが魚止めになっているんだなと思っていたが、Wさんは千呂露川c1080m二股でオヒョロコマを釣っていた。
・赤鬼沢のMさんは、初霜が降りる頃に日帰りで遡行していた。これまた畏るべし。Mさんの山行記録は以下のサイト。
http://akaonisawa.blog.fc2.com/blog-entry-30.html#more

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コメント

1857
記録懐かしく読ませて頂きました。
私も日帰りはもう出来ません(笑)、しません。
2回目の1857を計画していました。それは出合いで一泊して日帰り装備でアタックです。(中止になりました)
もう日帰りで行く力が無くなり自分でも情けないのですが、年齢に応じた山行形態を取れば良いだけです。
最後の力をふりしぼり日高を楽しみたいと思います。

PS レコにも記録載せていますのでこちらでもよろしくお願いします。
2018/8/15 18:52
Re: 1857
こんにちは。コメントありがとうございます。年を追うごとに精神面が弱くなっていくことを感じていますが、精進してできるだけ多く日高の沢を遡行したいと思います。今後ともよろしくお願いします。
2018/8/15 19:06
写真追加等
惇さんが撮影した写真を追加し、説明文を微修正しました。
2018/8/17 16:04
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