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Yamareco

記録ID: 1335868
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山滑走
剱・立山

鍬崎山(あわすのスキー場からラッセル12時間)

2017年12月16日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
11:43
距離
15.2km
登り
1,794m
下り
1,788m

コースタイム

日帰り
山行
11:01
休憩
0:33
合計
11:34
3:56
29
スタート地点
4:25
4:25
145
スキー場リフトトップ
6:50
7:00
292
大品山
11:52
12:15
141
14:36
14:36
54
大品山
15:30
15:30
0
スキー場リフトトップ
15:30
ゴール地点
天候 曇り時々雪(山頂は地獄5丁目)
過去天気図(気象庁) 2017年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
各自マイカーであわすのスキー場の駐車場まで。
スキー場はオープン前だった。
コース状況/
危険箇所等
■あわすのスキー場
・オープン前だったが一部圧雪されていた状態。

■あわすのスキー場〜大品山
・前日晴天だったはずだが夜に雪が降ったようで激パウ状態だった。
・全般的に北斜面なので雪質は上々。(下山時はさすがに腐ってきていた)
・貯水池脇の薮はまだ出ているのでテクニカルな登りとなる。

■大品山〜鍬崎山
・大品山から夏道沿いに鞍部まで下るが帰りのルート工作のためシールのままで下った。
・こちらも激ラッセルだったが薮が埋まり切っておらず、上部は痩せ尾根が多いのでテクニカル。
・独標は雪が多すぎて登れなかったのでピークをみて右側の斜面をシールのまま下って巻いた。雪崩には要注意。

■鍬崎山〜あわすのスキー場(スキー滑走)
・大品山中腹までは激パウで滑走できた。
・全般的に油断するとルートミスする可能性があるので注意する。
・あわすのスキー場の雪は時間のせいで腐っており快適滑走とはいえなかった。
その他周辺情報 温泉:ホテル森の風立山 露天風呂あり。
集合地のあわすのスキー場、オープンは来週だが準備作業で点いている照明に降る雪が光る。
2017年12月16日 03:51撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
12/16 3:51
集合地のあわすのスキー場、オープンは来週だが準備作業で点いている照明に降る雪が光る。
朝4時前にあわすのスキー場からスタート。

NishidenさんChikauさんとご一緒するのは久し振りです(san)

同行させてもらいどうもです。(Chi)

どうもです。(Ni)
2017年12月16日 03:57撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
3
12/16 3:57
朝4時前にあわすのスキー場からスタート。

NishidenさんChikauさんとご一緒するのは久し振りです(san)

同行させてもらいどうもです。(Chi)

どうもです。(Ni)
ゲレンデトップから、導水管横の樹林帯に分け入る。
2017年12月16日 05:03撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
12/16 5:03
ゲレンデトップから、導水管横の樹林帯に分け入る。
貯水池脇の痩せ尾根をラッセル
2017年12月16日 05:17撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
1
12/16 5:17
貯水池脇の痩せ尾根をラッセル
大品山頂の広場

この辺でヘッデン不要となった。
2017年12月16日 06:50撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
12/16 6:50
大品山頂の広場

この辺でヘッデン不要となった。
炎のヤマスキーヤーSanchanが行く。
2017年12月16日 07:17撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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12/16 7:17
炎のヤマスキーヤーSanchanが行く。
恒例Nishidenさんの還暦ラッセル。

いゃぁこの時で売り切れましたね。(Ni)
2017年12月16日 07:29撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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12/16 7:29
恒例Nishidenさんの還暦ラッセル。

いゃぁこの時で売り切れましたね。(Ni)
ポンツーンラッセル絶好調!絵になる男。
2017年12月16日 08:43撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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12/16 8:43
ポンツーンラッセル絶好調!絵になる男。
Chikauさんの藪ラッセル

薮もまた楽し、と思わないとホンモノのヤマスキーヤーになれない、かな?(Chi)
2017年12月16日 09:15撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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12/16 9:15
Chikauさんの藪ラッセル

薮もまた楽し、と思わないとホンモノのヤマスキーヤーになれない、かな?(Chi)
左に目を向ければ弥陀ヶ原と大日平
2017年12月16日 09:35撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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12/16 9:35
左に目を向ければ弥陀ヶ原と大日平
独標手前の夏は岩場、今は雪壁の1段目前に達した。
2017年12月16日 09:27撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/16 9:27
独標手前の夏は岩場、今は雪壁の1段目前に達した。
1段目は右手を巻けたが、
2017年12月16日 09:31撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/16 9:31
1段目は右手を巻けたが、
独標手前の岩場2段目。ここでSanchanがいろいろ工夫してみるが、雪がもろくて、登れない。シートラ解除してトラバースすることになった。
2017年12月16日 09:46撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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12/16 9:46
独標手前の岩場2段目。ここでSanchanがいろいろ工夫してみるが、雪がもろくて、登れない。シートラ解除してトラバースすることになった。
雪崩注意で1人ずつ通過のトラバース

単独だったら撤退するコンディションだったと思う(san)
2017年12月16日 09:50撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/16 9:50
雪崩注意で1人ずつ通過のトラバース

単独だったら撤退するコンディションだったと思う(san)
これから目指す鍬崎山。山頂はガスってるように見える。
2017年12月16日 10:08撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
12/16 10:08
これから目指す鍬崎山。山頂はガスってるように見える。
鍬崎山ロックオン。待ってなさい。

・・・とYSHR先生なら言ってるでしょうね(san)
2017年12月16日 10:44撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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12/16 10:44
鍬崎山ロックオン。待ってなさい。

・・・とYSHR先生なら言ってるでしょうね(san)
振り返ると富山平野。
2017年12月16日 10:44撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/16 10:44
振り返ると富山平野。
雪庇がかなり発達していたのでできるだけ森の中を歩くようにした。
2017年12月16日 10:53撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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12/16 10:53
雪庇がかなり発達していたのでできるだけ森の中を歩くようにした。
次第にガスの中へ・・・地獄の予感
2017年12月16日 11:23撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/16 11:23
次第にガスの中へ・・・地獄の予感
かなりの深雪。

ポンツーンでも膝上ラッセルでした。(san)
2017年12月16日 11:26撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/16 11:26
かなりの深雪。

ポンツーンでも膝上ラッセルでした。(san)
ガスと風で厳しい状態。
2017年12月16日 11:48撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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12/16 11:48
ガスと風で厳しい状態。
山頂近く。地獄の5丁目。
2017年12月16日 11:56撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/16 11:56
山頂近く。地獄の5丁目。
Sanchanガンガン進む。あと少し。

ここまで来ると斜面の凹凸も見えないホワイトアウト状態に。
2017年12月16日 12:02撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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12/16 12:02
Sanchanガンガン進む。あと少し。

ここまで来ると斜面の凹凸も見えないホワイトアウト状態に。
登頂しました。いつもの笑顔。

ラスト標高差200mが長かったですね(san)
2017年12月16日 12:04撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
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12/16 12:04
登頂しました。いつもの笑顔。

ラスト標高差200mが長かったですね(san)
標柱は雪の中。
2017年12月16日 12:02撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/16 12:02
標柱は雪の中。
Nishidenさんもあと少し。

やっと着いた。嬉しかった。(Ni)
2017年12月16日 12:00撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/16 12:00
Nishidenさんもあと少し。

やっと着いた。嬉しかった。(Ni)
滑走モードに切り替えたらお楽しみスキータイム。
2017年12月16日 12:02撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/16 12:02
滑走モードに切り替えたらお楽しみスキータイム。
山頂稜線を下り、ガス帯を抜けた。
2017年12月16日 12:41撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/16 12:41
山頂稜線を下り、ガス帯を抜けた。
独標の巻きをトラバースで元の尾根に戻る。

ここも藪でルートを阻まれてなかなか難儀しましたね(san)
2017年12月16日 13:23撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
12/16 13:23
独標の巻きをトラバースで元の尾根に戻る。

ここも藪でルートを阻まれてなかなか難儀しましたね(san)
Chikauさんが行く。

最高の雪質でしたね。(Chi)
2017年12月16日 13:29撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/16 13:29
Chikauさんが行く。

最高の雪質でしたね。(Chi)
Nishidenさんが行く。
2017年12月16日 13:30撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/16 13:30
Nishidenさんが行く。
マンダムな斜面
2017年12月16日 13:31撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/16 13:31
マンダムな斜面
パウダー巻き上げて。

マンダム連発でした。(Chi)
2017年12月16日 13:38撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/16 13:38
パウダー巻き上げて。

マンダム連発でした。(Chi)
さんちゃん疾走

パウダー最高でした!(san)
2017年12月16日 13:40撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/16 13:40
さんちゃん疾走

パウダー最高でした!(san)
おっとっと、でも破綻しないのがさんちゃん。

いや、盛大にやるときはやってます(笑)(san)
2017年12月16日 13:40撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/16 13:40
おっとっと、でも破綻しないのがさんちゃん。

いや、盛大にやるときはやってます(笑)(san)
チカウさんが飛び込む。
2017年12月16日 13:40撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
12/16 13:40
チカウさんが飛び込む。
藪にも果敢に突入か
2017年12月16日 13:40撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
12/16 13:40
藪にも果敢に突入か
急斜面もパウパウ。藪を切り抜けながら。
2017年12月16日 13:41撮影 by  COOLPIX AW120 , NIKON
12/16 13:41
急斜面もパウパウ。藪を切り抜けながら。
薄日が差した一瞬。

貴重な瞬間でしたね(san)
2017年12月16日 13:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
12/16 13:44
薄日が差した一瞬。

貴重な瞬間でしたね(san)
至福の時。
2017年12月16日 14:52撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
12/16 14:52
至福の時。
Chikauさん、かっこいい写真撮れましたヨ(san)

ありがとうございました。ボクじゃないみたい。年賀状に使わせてくださいね。(Chi)
2017年12月16日 14:52撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/16 14:52
Chikauさん、かっこいい写真撮れましたヨ(san)

ありがとうございました。ボクじゃないみたい。年賀状に使わせてくださいね。(Chi)
大品山からの下りも深雪、ちょっと重くなってきたのがわかるかな?
2017年12月16日 14:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
12/16 14:53
大品山からの下りも深雪、ちょっと重くなってきたのがわかるかな?
貯水池が見えて緊張の急斜面。
2017年12月16日 15:11撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/16 15:11
貯水池が見えて緊張の急斜面。
導水管を渡る所で、さんちゃんお決まりのポーズ、

「導水管と私」・・・久し振りにやりました(笑)(san)
2017年12月16日 15:26撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/16 15:26
導水管を渡る所で、さんちゃんお決まりのポーズ、

「導水管と私」・・・久し振りにやりました(笑)(san)
あわすのスキー場まで下りてきた。

ゲレンデの雪はグサグサストップスノーで楽しくなかったけど^^;(san)
2017年12月16日 15:30撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
12/16 15:30
あわすのスキー場まで下りてきた。

ゲレンデの雪はグサグサストップスノーで楽しくなかったけど^^;(san)
無事帰着。

約12時間の濃厚山スキーでした。ありがとうございました。(san)

サンちゃん、ニシデンさん、ありがとうございました。最高に楽しかったです。(Chi)

登らせてもらいました、二人にありがとう。(Ni)
2017年12月16日 15:41撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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12/16 15:41
無事帰着。

約12時間の濃厚山スキーでした。ありがとうございました。(san)

サンちゃん、ニシデンさん、ありがとうございました。最高に楽しかったです。(Chi)

登らせてもらいました、二人にありがとう。(Ni)

装備

個人装備
GPS シャベル ビーコンなど山スキー標準装備

感想

この冬シーズン中に僕がスキーで行きたい山のリストに鍬崎山は入れてあった。この週末はどうか、天気の点で躊躇していたのだが、さんちゃんからお誘いがあり、彼と行くなら大丈夫だと行くことに決めた。

3週間前に大品山に登ったときに雪付き足りなくて苦労した貯水地横の急登も、もうスキーで登れる。その上はまともな新雪深雪になったが、二人の強力なラッセルで難なく大品山には到達。

僕も大品山までは還暦ラッセルと囃されてそれなりに頑張ったが、その先どうも息があがり、ラッセルの後を付いて行くだけが精一杯になってしまった。お二人が強かったのは間違いないが、僕はいつもの調子ではなかった。まだ老いぼれてはいないと思っているが、好不調の波が出やすくなるのも歳のせいなのか知れない。

ヤマレコ上では僕が鍬崎山に登ったのは今回が5回目となるが、山頂にたどり着けなかったのが3回あるので、1756mの独標まで過去7回行っている。その内6回はスキーかスノーシューでの雪山だ。その独標に上がれなかったのは今回が始めて。2段の鎖場になっている独標直下の壁を、これまではアイゼンかツボ足で突破するか、鎖を掘り出して攀じ登るか、右手の樹林内を巻いて上がれるかしていた。今回右手の巻きで1段目の上には行けたが、2段目の上へは雪付きがしっかりしてなくて無理と。2段目の壁突破を検討したが、ふかふかの雪をどんどん掘って行くと掘るにはしんどいが足場にはまだ不安定な雪となり、雪壁はオーバーハングと化していた。遂にそこを諦めて大きく右手へ、雪崩が怖いトラバースを経て独標裏の鞍部に達したのだった。

過去鍬崎山に登頂できた時で一番時間がかかったのは、2012年の、今回と同じ12月16日で、12時間50分だった。今回の方がラッセルが深いので、一人で行ってたとしたら敗退の公算が大きいだろうが、頑張って行ったとしても2012年より長くかかっただろう。お二人のおかげで登らせて貰いました。

 サンちゃんとニシデンさんが鍬崎山に行くと聞いた。お二人とはちょっと力の差がある私ではあるが、迷惑を顧みずお願いして仲間に入れてもらった。サンちゃんと一緒に行くヤマスキーは1年ぶり。先週はサンちゃんのトレースを使わせてもらったばかりだ。
 喜び勇んで現地に向かうと二人はもう到着していた。準備して予定通り4時に出発した。話をしながらあっと言う間に大品山に到着して、小休止。その後、独標まで順調に進むが、ここの岩場を直登できなくて、西側に緊張のトラバースを強いられることになった。サンちゃんがトレースを作り、一人一人進む。その後もハードラッセルをまわしながら進んだ。途中で足下にクラックが入ったり、ビビる瞬間もあったが、とにかく慎重に進む。山頂近くになるとガスと風が強くなり、地獄ゴーグルなど対寒対風グッズをセットした。サンちゃん曰くこれで地獄の5丁目とのこと。山頂に到着するとほとんど視界がなく、風も強いので、少し下に降りて、シールを剥がして滑走を開始した。
 基本来た道を戻るが、GPSを見ながらサンちゃん先頭に滑った。雪質は最高で歓喜の滑走を楽しんだ。シールを貼って登り返すこと二回。大品からは少し重くなったそれでもパウダーでスキー向けの斜面を堪能することができた。貯水池からの下りは私には少し試練となったが、なんとか降りることができた。そこからは雪も今ひとつとなり、私の脚もそろそろ売り切れてきて、スキーを楽しむことはできなかったが、安全第一に降りてきた。ゲレンデからはストップスノーで苦しんだが、無事に車まで戻って来て、ひと安心。今日も大満足の山行であった。
 久しぶりのサンちゃんとの山行で、得ることが多かった。休憩を入れるタイミング、上手なトレース作り、シールを貼る時もとても丁寧に愛おしむようにシールを扱う姿勢、ルートの開拓、そしてなによりもずば抜けた体力とスキー技術。言い出したらきりがないほど参考になり、格の違いを見せつけられた次第であった。さすがの一言である。これからもほんのたまにでいいので同行させてもらい、刺激を与えて欲しいと思う。また、仕事でハンパ無く忙しい中(体調も悪そうだった)、ニシデンさんはルート経験者として同行して頂いた。道中は的確なアドバイスをしてもらい、ありがたかった。シーズンインなのにいきなり私にとってビッグルートを巡ることができた。本当にお二人に感謝したい、ありがとうございました。

久し振りにNishidenさんを誘ってスキーに出かけようかと声を掛けたところChikauさんもご一緒いただけることになった。
お二人とご一緒させていただくのは約1年ぶりとなる。
今回の行き先は鍬崎山。
大品山は何度か滑っているが鍬崎山は夏に一度登ったことがあるだけで冬期は初めてとなる。

午前4時、あわすのスキー場を起点にスタート。
ゲレンデは一部圧雪されていたので30分程でゲレンデトップまで到着。
そこからも慣れたルートを3人でラッセル回しながら3時間足らずで大品山まで到達した。

苦労したのはそこからだった。
鍬崎山との鞍部まで100mほどシールで下って激ラッセル開始。
この時期としては雪は豊富だがまだ薮も埋まり切っておらずルートを選びながらのハイクアップとなった。
場所によってはポンツーンでも膝上ラッセルになるくらいの積雪量で前日の快晴により多少雪が締まっているのではないかと予想していたのだが良くも悪くも激パウ状態が保たれていた。
核心部はやはり独標だった。
当初はクサリ場を夏道通りに登るつもりだったがアイスの上にかなりの量のパウダーが乗った状態でとてもスキーを担いで登れる状態ではなかった。
仕方ないので独標の西側斜面をトラバースしながら巻くことに。
斜度的にも雪質的にも雪崩リスクがある状態だったので一人ずつ慎重にクリアしていった。
単独だったら無理せず引き返していた場面である。

1700mから上部はガスで視界が悪くなり風も強くなってきた。
まあ冬山なんだからこれが当たり前だ。
地獄ゴーグルやバラクラバ、ダウンジャケット等を着込んで地獄対策を万全にする。
途中ウインドスラブが破断して軽い雪崩が発生するといったシーンもあったが慎重にクリア。
最後の標高差200mは長く感じられたが予定通り鍬崎山のピークを踏むことができた。
山頂は眺望もないし風も強いので長居は無用ということで滑走準備をしたらサッサと下山開始。
上部ではうっかりルートミスしかけたが大事に至る前に気付いてリカバリー。
スキーはあっという間に標高を落としてしまうので注意が必要だ。
独標の下りも西側斜面を巻いてクリア。
後は激パウ&薮スキーを楽しみながら楽しく下山することができた。

Nishidenさん、Chikauさん、お付き合いいただきありがとうございました。

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コメント

スゲー山行
寒波のなかの山スキー山行、おつかれさまでした。

ラッセルにも軽〜重といろいろありますが、ニシデンさんの足が上がらなくなったり、チカさんの脚が売り切れになってしまう山行ってどんなんだろうと想像してしまいました。達成感もひとしおだったろうと想像します。こんなん見せられると、ボクはやっぱ、春スキーだけでいいかなって思ったりします。

しかし、その赤いモビルスーツはどこまで進化するんだろう?どこを目指しているんだろう? 果たして楽しんでいるのだろうか? 何も考えていなかったりして・・・

クマ
2017/12/18 9:39
Re: スゲー山行
クマさん、こんばんは。

さすが、鋭いですね。
自分でも自分の昔の山行と比べてチャレンジ色が強くなっていると思います。
楽しみ方が変わったというか・・・より強くなって普通なら見られない景色を楽しんだり達成感を得たいといった感じですね。
せっかく授かった力なのでやれるだけやってみたいと思っています。
やってみてダメならそれなりの楽しみ方を求めることになるでしょう。

chikauさんも普通のファットスキーで激ラッセル頑張ってましたしNishidenさんの冷静な判断力や安心感もこれまでの経験がなせる業だと思うので僕もまだまだ頑張っていきたいと思います。

ってことで、またご一緒しましょうね
2017/12/18 20:00
Re: スゲー山行
クマサン、まいどです。

行きたかった冬の鍬崎山、ついでに地獄五丁目を味わえて
とても嬉しかったですよ。

さて、赤いモビルスーツ氏は相変わらずニコニコと笑顔ですが、
山行中はいろいろ考えていたことでしょう。
ボクからすると「燕雀焉んぞ鴻鵠の志を知らんや」って感じで、
遠く静かに高みを見つめているようでした。
でもギャグをかましたりするので、こっちは助かるのですが・・・

ところで、今年も春だけでなく、冬もヤマスキー行きましょうね!
2017/12/18 22:48
Re: スゲー山行
冬の鍬崎山の標準行程は、大品山辺りで1泊なのです。テントか雪洞で。
らいちょうバレーか極楽坂スキー場からのアプローチなら昼発でも行けます。
クマさんと行くなら雪山泊まりの楽しみを兼ねて行きたいと思います。
2017/12/19 4:11
素晴らしき激ラッセル
この大量の新雪をラッセルしてちゃんと目的のピークを踏んでくるところはさすがパワフル軍団、天晴ですね!
私も行けるものなら行きたいですがなかなか早朝スタートとなると相当気合を入れないといけないので、最近はお茶濁し山スキーを繰り返してます
その裏でテレマークコソ練してますので、次回ご一緒させていただく時にはテレマークで参加しようと思います!・・・といっても全然テレマークターンできてませんが(汗)
2017/12/19 0:06
Re: 素晴らしき激ラッセル
momochann、おはようございます。
僕らからすると鍬崎山は目と鼻の先ですがmomochannの場合はアプローチだけで一仕事ですからね・・・よくもまあ毎週毎週北陸まで足を運ばれてますね。
ラッセルとかよりそっちのモチベーションの方がすごい。
テレマーク頑張ってください
2017/12/19 6:31
Re: 素晴らしき激ラッセル
モモちゃん、コメどうもです。
本当に北陸まで遠いですね。
でも福井、石川までコンスタントに
遠征するモチベーションがスゴイ。

逆にボクが毎週末土日日帰りで
富山から京都まで行けるか?って言われると
ちょっと厳しいと思います。

近くでヤマスキーできる環境に住んでいる
幸運に感謝しなければ・・・

チャンスがあればスケジュール合わせて、
またどこか行きましょう。
2017/12/19 9:54
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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